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2006年02月27日(月)

『ソラリスの陽のもとに』

テーマ:ファンタジー・SFとか
ソラリスの陽のもとに

スタニスワフ・レム/著、飯田規和/訳、ハヤカワ文庫



20年程も前になるか? 学生時代、何度も何度も映画『惑星ソラリス』に挑戦したが、ついに1度も最期まで見終わったことがない。

何を描いている映画だか良く判らない上に、当時の私にはひどく退屈に思えたからだ。


今回、原作に挑戦。

ヒトが“未知との遭遇”を果たした際に生じる精神の変化と、決して変化しない部分を描いた哲学的?文学的?な話だった。

こういうのもSFっていうんだな~。こういう作品を45年も前に描いていた作者の知性に驚嘆した。

ぜひ他の作品も読んでみたい。


それにしても、ハリーが自分の正体?を知った後のクリスに対する想いが切なかった・・・。単なるハードSFではないと思った。というより、単なるSFではないか!?


もう一度、映画にも挑戦してみる・・・?

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2006年02月26日(日)

『ほんじょの虫干。』

テーマ:なんでも読んでみよう
ほんじょの虫干。

本上まなみ/著、新潮文庫


この女優さん、伸びやかで、力みがなくて、好きなんです。

本の中身も、彼女の姿のように伸びやかで、自然です。


彼女がギリシャへ行ったときに感じたこと、思ったこと、彼女が読んだ本にまつわること、なんてことはない話を集めただけのエッセイ集ですが、その“なんてことのなさ”の書き様がイイ。

毒にも薬にもならない話です。無駄な話です。しかし、その“無駄”の具合が、なんとも軽やかで、しなやかで、彼女の育ちの良さみたいなものが現われているような感じがします。



無駄な空間、無駄な時間、無駄な話、こういうのがあると落ち着きます。特に、毎日仕事に明け暮れているこの時期にはつくづく感じます。

このような無駄のないところに、いい人間やいい仕事ができない、というのは良く云われるところです。確かにそう思います。


この本を読んで、この著者が非常に充実した無駄な時間を過ごしてきたことが想像できます。妙な言い方ですが、無駄に無駄を重ねてきていない、といった感じです。


何云ってんだか良く判らなくなってきましたが、つまり、“無駄は無駄じゃない”ってことです。

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2006年02月25日(土)

久しぶりに本屋に寄った

テーマ:メモランダム

今日の帰りは、久しぶりに本屋に寄れた。


本上まなみ著、『ほんじょの虫干。』

ジェイムズ・スウェイン/著、三川基好/訳、『ファニーマネー』

を購入。


『ほんじょの虫干。』 は、ずっと前から読みたいと思って、ブック・オフに立ち寄るごとに探していたが、私の家の周りの2軒と会社の近くの1軒では見当たらなかった。

で、今日、新刊で買ってしまった。


『ファニーマネー』 は、前作『カジノを罠にかけろ』 の続編。前作がなかなか面白かったので、再度挑戦してみようと思った。2作目も面白かったら、この著者は私のご贔屓になる・・・?

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2006年02月22日(水)

読めない・・・

テーマ:メモランダム

毎日、毎日、仕事しかしていない。


往復の電車の中で本を読もうと思っていても、眠くなってしまって、ページをめくることもできずに気を失っている。


せめて帰りに本屋に立ち寄って、今どんな本が出ているのか眺めるだけでもいいのだが、大抵の場合、終電近くなので、その頃には店は閉まっている。本を眺めるだけの楽しみさえ無い・・・。

決してキライではない仕事だが、それにしてもこれだけ切羽詰るとウンザリしてくるナ。


あと1ヶ月の辛抱だ・・・?

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2006年02月20日(月)

『獣と肉』

テーマ:ミステリーとか

獣と肉


イアン・ランキン/著、延原泰子/訳、早川書房





いやー、イイ!

相変わらずリーバス警部は、社会に対するやり場のない怒りをたぎらせている。偏屈な頑固オヤジぶりは健在だ!! そして、シボーンもますますオヤジ化してきている。



今作のリーバス警部は、前作まで所属していたセント・レナーズ署犯罪捜査部の組織再編に伴ってエジンバラ市内の小さな警察署に配属された。上層部から嫌われているリーバスには署内に机さえない。

それでも、長年の相棒、リーバスの唯一の理解者、シボーン・クラーク部長刑事も同じところに配属されたのが救いだ。



エジンバラ郊外のノックスランドという低所得者用団地の敷地内で、移民らしきアジア系の男の死体が発見された。匿名の女性からの通報が切っ掛けだった。何の事件も担当させられないリーバス警部は、人手不足で応援を請われているとの名目で、この犯罪現場に赴いた。

一方のシボーン・クラーク部長刑事は、かつて担当した犯罪の被害者の家族からの相談事に関わっている。

さらに、この二人に出動が掛かったのは、フレッシュマーケット・クローズという小道で発見された親子と見られる白骨死体に関する調査だった。



以上の3つの事件を切っ掛けにストーリーが展開するモジュラー形式の警察小説だが、それだけではない。

作者イアン・ランキンが、この物語の中心に据えたのは、スコットランド・イギリスにおける移民問題である。

かつては移民を積極的に受け入れていたはずのスコットランド・イギリスだが、今ではその政策も転換が図られている。また、スコットランドにおいても人種問題に端を発した犯罪が頻発しているそうだ。ランキンは、そんな最近の世情について、作品を通して問題提起を行っている(?)。



リーバス警部がノックスランド団地で起きた殺人事件の捜査の過程で関わる人物たちは、移民局の係官、移民収容施設を管理する人物、その収容施設に入った移民たちに対する非人道的な扱いを非難する社会活動家、である。

リーバス警部がこれらの人間達と交わす会話や観察眼を通して、今の世の中に対する作者ランキンの立場が窺える。

体制側の人間であるはずのリーバスが心情的に惹かれるのは社会活動家の女性であったりするが、シボーン・クラーク部長刑事には、この人物に対して現実を省みない単純な理想主義者だと批判させる。



暮らしに困らないリベラルの悩みや中産階級的な良心などが、まったく入り込む余地がないほどの貧困に晒され、母国を出ざるを得なかった人たちの苦悩。そういった人間達を管理する施設にしか職を得ることのできない地元の人間達。移民たちを食い物にする人間達の所業。そして、そのことに対する怒りや、そのような状況でも成り立つ社会システムの矛盾を感じながらも、一個人では変えることのできない大きなうねりの中であがくリーバスとシボーン。それらをランキンは丹念に描く。(もちろん、酒場のシーンや、リーバスとシボーンのくっ付きそうでくっ付かない微妙な関係も丹念に描いている。)


しかし、リーバス警部は、そんな大きなうねりに逆らう。そのために、自らが所属する体制側の人間の弱点を暴き、犯罪組織の大物を向こうにまわしながらも!

カッコいいぞ、リーバス!!



ランキンの作品は、次第に社会性を増しつつある。





【関連記事】

『紐と十字架』

『血に問えば』

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2006年02月17日(金)

ジャンヌ~ッ!

テーマ:メモランダム

なんでも、ジャンヌ・ダルクの遺骨といわれているモノの鑑定を、フランスの医師・科学者が本気で行うそうだ。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060215-00000307-yom-int&kz=int

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060214-00000030-jij-int&kz=int


たまたま最近読んだ本 と関連した報道だったので目に入ったが、そうでもなければ見逃していたに違いない。

こうなったら、今後、その鑑定結果がどう結論付けられるのかにも注意を払っておこう。

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2006年02月16日(木)

多機能??

テーマ:メモランダム

アメブロ・・・、さっき開いてみたら、なんだか、新機能がたくさん付いていて、少し変わった?ような感じ??


このブログを始めた1年前から、いろいろと機能アップしてきているけど、あまり使いこなせない・・・


私は、アメブロにとって、あまり良いユーザーでは無いのかな?

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2006年02月15日(水)

『最期の喝采』

テーマ:ミステリーとか
最期の喝采

ロバート・ゴダード/著、加地美知子/訳、講談社文庫



ロバート・ゴダードの新作。

巻末の解説によれば、16作目だそうだ。


ロバート・ゴダード、私の中では、トマス・H・クックと似た作風だなと思っている。

どちらの作家が書く物語も、決して軽快でテンポのいい作品ではない。しかし、どちらの作家も、なぜ登場人物たちが、そのような行動や思考に至るのか、その人物達の性格付けや、どのような過去や背景があるのかを丹念に描く。フィクションではあるが、いかにも現実にありそうな状況、いそうな人物達を構築しているのである。だから物語に厚みがでる。

かといって、P・D・ジェイムズが描く物語のように、じっくり読まないと内容が判らなくなるような、そんな難解さや純文学的な硬さはない。

“はやる気持ちを抑えて”、というところまではいかないが、不思議な雰囲気を醸し出す両者の作品は、安心感と少しの焦燥感を抱きながらページをめくることができる。


が、両者の作品には決定的な違いがある。

クック作品のラストは、一部の例外を除き、ハッピーエンドとはならない。それに対し、ゴダード作品のラストは、将来に希望を見出すことのできる余韻が残る。

今作もそうだった。


主人公は落ち目の舞台俳優トビー・フラッド。かつては、ロジャー・ムーアの後の007役の候補にも挙がるほどの人気を博したこともあった。別居中の妻ジェニーとは離婚訴訟中である。しかも、ジェニーは、ブライトンという地方都市の名家で資産家でもある男と暮らしている。

ブライトンへの地方巡業中のトビーが、その妻から助けを求められるところから物語は始まる。ストーカーに付きまとわれており、その男の真意を探り、追い払ってもらいたい、ということだ。未だ妻への未練を残すトビーは、その頼みを聞き入れ、ストーカーのデリク・オズウィンという冴えない風体の男と会い、ストーカー行為を辞めるとの約束を取り付ける。一方で、そのための奇妙な条件を呑まされる。

しかし、オズウィンはトビーとの約束を破る。トビーは、再びオズウィンと接触を図り、彼と話をするうちに、ジェニーと暮らす男、ロジャー・コルボーンについての奇妙な話を聞くことになる・・・。


ロジャーという男は信用できるのか? ロジャーが資産を築くに至った仕事とは? 彼の一族が繁栄を築いた影で多くの人命が失われたという、オズウィンの言葉は信用できるのか?  ・・・数々の謎を前に、トビーは舞台に集中することができない・・・。そして、トビーがオズウィンの言説に惑わされ、舞台に穴を開けた際の代役を務めてくれた俳優仲間のデニス・メイプルが死に至るという事件が生じた・・・。


1週間という短い時間の中で、トビー自身と彼の周辺に起こった様々な出来事がクライマックスで一つに繋がっていき、ラストで、アッ!という展開にいたる・・・、そして、更に意外などんでん返し・・・

結末に至るまでに語られる幾つかのサイド・ストーリー(と思っていた)、そして、そこで主人公トビーが関わるサブ・キャラクター達(と思っていた)との絡み・・・、

それらが実は・・・!!


まあまあのラストです。良くできたミステリーです。


ただ、一つ私が疑問に感じたのは、主人公トビーの職業が俳優であることの必要性かな?

なんで俳優じゃなきゃいけないのかが理解できなかったナ。

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2006年02月12日(日)

『石の花』

テーマ:マンガとか
坂口 尚
石の花 (1)


久しぶりの休みだったが、午前中は町内会の粗大ゴミ当番(今年、我が家は地区の班長なのだ)。午後は、2階の一室=本のたまり場、の整理をやらされた。今日は、かなり本の整理が進んだ・・・、といっても、ただ、透明のプラスチックの箱に入れているだけだが・・・。


本日の本棚整理の収穫は、坂口尚/著、『石の花』 だ。本棚の奥の方から出てきた。


スロヴェニア東北部のある田舎町に新任の教師が到着するところから物語は始まる。この場面に7~8ページを割いている。非常に牧歌的で美しい自然豊かな場面が描かれている。この間、セリフは一切無い。

この第1話の最後では、ドイツ軍の戦闘機(おそらくメッサー・シュミットだな)による機銃掃射で、主人公の少年クリロの友人や知り合いたちが撃たれる。そして、その夜、戦車によって街が占拠される場面が描かれて第1話が終わる。


この作品の第1話における、この最初と最後の場面の大きなコントラストは、一般の市民達が戦争に巻き込まれていくときというのは、これほどまでに余りにも唐突であるのか、ということを私に見せ、チョットした衝撃を与えてくれたものだった。

この話を最初に読んだのは、大学に入るか入らないかの頃だった。当時私は、なんともすごいマンガだ、と思い、毎月の連載が待ちきれないほどだった。


その文庫版が本棚の奥からでてきた。


「5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字を持つ、1つの複雑な国家ユーゴスラビア」

がナチスに占領され、チトー(後の大統領)率いるパルチザンによって解放されるまでを描いたマンガである。


このブログを読んでいる方たちに、一読をお薦めします。

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2006年02月11日(土)

『妖怪ハンター』 水の巻

テーマ:マンガとか
妖怪ハンター (水の巻)

諸星大二郎/著、集英社文庫<コミック版>



妖怪ハンター文庫版の第3弾は“水の巻”。


海の向こう(神の国、異界)から流れ着くのは妖しい船。その船にのってきたモノは・・・? 


妖怪ハンター稗田礼二郎が訪れたのは、海に面した粟木(あわぎ)町。

その町の海岸には、妖しい船のほかにも、溺死体や、人の情念や、六福神の乗った宝船や、400年前に浄土に渡るために僧を乗せて旅立った船が到着する。


この“水の巻”では、「うつぼ船の女」という話を中心に、日本海に面した田舎町の海岸を舞台にして起こる様々な不思議と怪異を描く。水と雪と官能を絡め、神話と民話と空想が入り混じった物語である。



諸星大二郎の『妖怪ハンター』文庫版三部作・・・、堪能させてもらった。


次は、『暗黒神話』だな。

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