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2005年01月31日(月)

「阪神・淡路大震災10年」

テーマ:メモランダム


著者: 柳田 邦男
タイトル: 阪神・淡路大震災10年―新しい市民社会のために

 この構造物はどのような地震動なら耐えられるのか?このくらいの地震動に耐えられるようにするためには、どのくらいの仕様にしなければならないのか?、などという判断をし、それをクライアントに説明することを生業としている。
 その判断のための道具は、主に、自然科学系の知識に基づいて構築され、プログラミングされた数値解析手法である。それと経験。
 この仕事、結構長いことやっている。

 地震や震災関連のニュースが飛び込んでくると、2つの視点で見ていることに気づく。

 1つは、職業人としての視点。
 震源は?マグニチュードは?・・・ 頭の中は、理学・工学的な情報を探索するモードに切り替わる。揺れを自分で感じた場合は、速報が出る前に震源を推定することすらある。

 2つ目は、一般市民としての視点。
 地震があった近くに知り合いはいたか?

 この2つの視点が併在している時間はそう長くない。
 2つ目の視点からの心配がなくなり、徐々に地震関連の情報が増えてくると、再び1つ目の視点にモードが変わり、それらの情報に関する自分なりの分析が始まる。その後はしばらく第1視点モードのままである。
会社からは誰が地震調査に行くんだろう?とか、クライアントの施設に被害はないだろうか?とか...

 阪神・淡路大震災の現場を見てショックを受け、耐震設計や防災関連の仕事に携わるものとして、おこがましくも反省をし、多少なりとも、微力ながらも、今後自分にも何かできるのではないかと思い、今日に至っている。
 第1の視点に立った自分には、何かの、誰かの役に立っているものがあるのだろうか?
 その間、数々の地震被害、水害があった。そのたびに自問自答。答えは出ない。

 ならば、第2の視点で、一般市民として何かできないか?
 この種の本を読むたびに、第2の視点が重要であることを認識させられる。仕事がらみ(第1視点モード)の本・論文だけ読んでいてはいけない。

 いや、本だけ読んで暮らしていてはいけない...
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2005年01月30日(日)

絵本でも自然科学

テーマ:自然科学とか


著者: 松岡 達英
タイトル: ジャングル

岩崎書店、価格:1,470円

娘が幼稚園から借りてきた絵本です。著者がコスタリカのジャングルに実際に行って見てきた動植物や昆虫などを細密なカラーイラストとして描き、それら絵の合間に簡単な説明文やエッセイみたいな文章を挿入した構成が非常にきれいです。
1本の木の表面には数十種類もの着生植物がくっついて共生しているそうです。その1本の木と着生植物の姿を見開きで描いた絵は特に印象的です。
コメントもさりげなくてイイです。
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2005年01月29日(土)

「○○史観」って、科学じゃないでしょ

テーマ:歴史とか



「歴史学ってなんだ?」
小田中直樹/著、PHP研究所、価格:714円

なぜ歴史を学ぶのか?歴史を学ぶとどういうメリットがあるのか、などなど、誰かに話したくなることがたくさん書いてあります。
将来、子供に「どうして歴史なんて勉強するの?」とか、「歴史がなんの役に立つの!」と言われたとき、この本を取り出して差し出す自分を想像しました。

この本の著者は以下のことについて、随分と力を入れて述べています。
(私の意訳です、正しく理解できていればいいのですが・・・)

(1) 歴史学を科学として捉える
歴史上の事実、この「事実」にアクセスすることを追及する。そもそも事実というのが、“本当のこと”と同じ意味だとしたら、過去の本当のことなんて誰がわかるのでしょう。どうやって知るのでしょう。科学であるからには、事実であることを証明するために、根拠を提示しなければなりません。この根拠を提示し続ける姿勢を持ち続け、より本当らしく評価・解釈できることを追及する。これが、科学としての歴史学である。

(2) 歴史はどういうふうに役に立つのか?
歴史が、日常生活の教訓として役立つ、コミュニケーションの改善につながる、など、個人のメリットになると主張しています。「常識」とか「コモン・センス」(著者は“教養”という言い方は高尚なので、「コモン・センス」というほうが良いといっていますが、この点だけは私には何がなんだか判りませんでした)を提供できると答えています。

さて、私の感想です。

(1)については、歴史学だけでなく、どのような学問の世界でも同じでしょう。
学問だけでなく、私の仕事(土木構造物の耐震設計や研究をしています)でも同じだと感じました。
本当のことなんて誰も判らない、どうやったら判るんだ、と思いながらも、自分の判断として正しいと思える方策を立て、自分以外の人に筋道立てて根拠を示して説明する。そして多くの人が納得するであろう回答を提示していく。そういうことを真摯に実行し続けるしかないのだと思っています。
著者は、私の稚拙な言い方よりもずっと簡潔で判りやすい言葉を使って、私が普段感じていることを的確に言ってくれているのだと理解しました。この著者に親近感を持ちました。

(2)については、“個人のメリット”としていることに共感しました。民族としてのアイデンティティーとか、フェミニズムを介して語られるよりも、よほど歴史をリアルに捉えることができると思いました。

そして何よりも、この本全体に貫かれている、著者の歴史学(科学)に対する真摯で謙虚な態度に非常に感動しました。

最後に、中学・高校の歴史の先生方へ
この本は生徒からの質問に対するアンチョコとして非常に有効です。
傍らに、ぜひ1冊!!
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2005年01月28日(金)

「血に問えば」

テーマ:ミステリーとか
「血に問えば」
イアン・ランキン/著、延原泰子/訳、早川書房、価格:2,100円



 スコットランド警察のリーバス警部が主人公のシリーズ物です。第14作目(翻訳されているのは8作目?)です。このシリーズは常に、辣腕の個人(主人公)と組織(警察署)との間の対立やエジンバラという地方社会の持つ問題点を背景に、ストイックに謎を追うリーバス警部の活躍と挫折を描く物語です。
 この作品では、ある男が起こした学校内での乱射事件を題材にしており、クライマックスではどんでん返しもあり楽しめます。

 この小説の主人公のように、組織の上層部には疎まれても、なにかコダワリをもっていて(そのコダワリが何かは上手く説明できないのですが)、そのコダワリに対してはストイックであり続ける人間・・・カッコいい、と思ってしまうのです。
 ハード・ボイルド小説(イアン・ランキンの作品はハード・ボイルドではないかナ?)が好きなのは、このような男(ときには女)が主人公となり、その時々の不条理な犯罪(の背景にある社会)に対してみせるシニカルで、しかし、それでも希望を捨てない、その立ち居振る舞いと行動に憧れるからです。いい年をして、いまだに、そういう人間になりたいナと思ってしまうのです。そして、いつまでも、“卑しき町を行く孤高の戦士”の系譜を追っていきたいと思っています。

 さて、この作品もそうなのですが、ここ十年くらいの海外ミステリーを読んでいると、アメリカでもイングランドでもスコットランドでも(日本でも)、現代社会は世界中どこも同じような状況にあることが浮かび上がってくるようです。犯罪の低年齢化や無目的化、など、普段、テレビ・新聞・ネットに流れる痛ましい情報の背景に在るものです。

フィクション読んで、そんなことを考えるのも、どうかと思いますが・・・
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2005年01月28日(金)

サッカー。見るのも、読むのも好きです。

テーマ:サッカー・スポーツとか



タイトル: サッカーの国際政治学

小倉純二/著、講談社、価格:735円

それにしても日本サッカー界を動かしている人たちというのは凄いですね。わずか10年余りで野球を凌ぐメジャー・スポーツに押し上げ、代表チームをワールドカップに出場させる。その方策立案と実行力。2002年ワールドカップの日韓共催を(やむなく)承諾した際の冷静な(冷徹な)判断力。「百年構想」など世論へのアピールの仕方。国際的なサッカー界における政治駆け引き・戦略の執り方。などなど。この本を読むと、そのとき何故そうしたのか?その過程が僅かながらも窺い知ることができます。

しかし何故、日本サッカー界を動かす人たちは、かつては選手(専門的な職人)でありながら、協会組織に属してからは、巨大な組織を運営し、重大な判断を行うゼネラリストになりえたのでしょうか?そこのところを教えてくれるような本をどなたか書いていただけませんか。すでにそのような分析を行った書物があるのなら紹介していただけませんか。
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2005年01月27日(木)

俯瞰して見よう

テーマ:自然科学とか
「生命40億年全史」
リチャード・フォーティ/著、渡辺政隆/訳、草思社、価格:2,520円



著者: リチャード フォーティ, Richard A. Fortey, 渡辺 政隆
タイトル: 生命40億年全史


 何かを知りたいと思ったとき、その分野の全体がおおまかに見渡せるように書かれた本というものは貴重です。それが判り易ければ更に貴重です。この本はその種の貴重な作品の1つだと思います。
 この本を読んだきっかけは、娘(幼稚園児)が恐竜や化石に興味を持ち出しはじめて、どうして動物が生まれたのか?とか、いつから恐竜がいて、いついなくなったのか?などなど、いろいろと聞いてくる時期だったのと、どこぞの新聞書評欄に評判が載っていたのが重なったからでした。恐竜誕生前・後だけでなく、生命進化の過程を概観するにはお勧めです。

 それにしても、理科学・工学分野に関する開発史・発展史や、ある分野全体を俯瞰した解説書など、欧米人はなぜかこういう本(理科系の啓蒙書とでもいうのでしょうか)を書くのが上手いような気がします。そういう本を日本語訳して出版する日本人も偉いですが...
 この手の本を読んだ記憶の中で最も古いものは、カール・セーガン「コスモス」あたりでしょうか?
 リチャード・ドーキンス「利己的な遺伝子」も衝撃的でした。一時、なにかにつけ、“自分の行動は遺伝子に操られており、意思とは関係ないんだ、俺は単なる遺伝子の伝達役に過ぎないんだー”、とか言っていました。遺伝子関連の本については、最近またハマリ出しましたので、そのうち何冊か取り上げてみたいと思います。

話がそれました。

何が言いたかったかというと、日本人のサイエンス・ライターにもがんばってもらいたいなー、です。

 アー、それと、なぜ恐竜の時代がはじまったのか?そしてその後の哺乳類繁栄の時代...など、昨日、ここで取り上げた、HNKスペシャル「地球大進化」関連本の第4巻に最新の学説が載っています(NHKの宣伝ではありません)。おもしろい説です。
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2005年01月26日(水)

全地球史解明プロジェクト

テーマ:自然科学とか
「スノーボール・アース 生命大進化をもたらした全地球凍結」
ガブリエル・ウォーカー/著、川上紳一/監修、渡会圭子/訳、早川書房、価格:1,995円

 過去に何度も地球全体が雪と氷で覆われたことがあるって知っていました?本屋でこの本を見かけてちょっと立ち読みを始めたところ、地球全体が凍り付いたことがあるという、突拍子もない内容に、「これはじっくり読まなくちゃ」と思い、レジに急ぎました。


「全地球凍結」
川上紳一/著、集英社、価格:714円

 「スノーボール・アース」訳本の監修をされた方が自ら書かれた本です。こちらの方が先に出版されていたようです。
「スノーボール・アース」はその学説を提唱または反論した学者たちの人間ドラマに焦点を当て過ぎているような気がしますが、こちらは図表・写真もあり、学説そのものの説明がわかりやすいです。どちらか1冊を選択するのなら、新書で安い、こちらです。


 上の2冊を読んでいる時期(2004年の春だったかナ)に、ちょうどNHKスペシャル「地球大進化 -46億年・人類への旅-」の放映が開始されました。毎月の放映(全6話)にあわせて番組の関連本がNHK出版から出されていました(NHKもメディア・ミックスしていますネ)。これらの本、各巻1900円もするのですが全巻購入してしまいました。
 「地球大進化」の第2話(本も第2巻)の内容が「全球凍結」でした。たまたま?関連した2冊を読んでいたため、非常に興味深く見ました(読みました)。テレビは当然のことですが、本の方も非常にビジュアルで、先の2冊の内容の理解も視覚的に強化されたような気がしました(今となっては既にその大部分を忘れていますが)。細かい内容によっては先の2冊よりも進んだ解釈の箇所もありました。
 「地球大進化」関連本は各巻とも、後半部に放映内容よりも更に詳しい解説が専門家によって書かれています。NHKの商売に乗っかるのが癪ではあったのですが、この本に関しては雑学的な知識欲が満たされて損した気がしませんでした。


著者: ガブリエル・ウォーカー, 渡会 圭子
タイトル: スノーボール・アース



著者: 川上 紳一
タイトル: 全地球凍結



著者: NHK「地球大進化」プロジェクト
タイトル: 地球大進化 ~46億年・人類への旅 2巻 全球凍結
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2005年01月26日(水)

気楽に感想文を書きます

テーマ:本を読むこと・本にまつわること
 小学生の頃から高校の頃まで、ほとんど本を読まなかった。
 小・中学生の頃は読書感想文なんて大嫌いだった。
 高校生の頃、文学や歴史(を教える教師)に反発した。その反動が今の職種に就かせる一因にもなった(理科系に進むことを確実にした)、と10年くらい前までは思っていた(最近はそうは思わなくなった、いつか自分の考えを整理してみよう)。

 大学に進んだ頃から本を読むようになった。歴史も読むようになった。海外ミステリやハードボイルドものを文学というなら、文学も読むようになった。
 読んだ後、誰かに薦めたくなる本があったり、読むのに費やした時間がもったいなかったと後悔させられたりして、これもまた誰かに言いたくなったりする。カミさんと会社の同僚・上司にだけでなく、見ず知らずの誰かに聞いてもらう(読んでもらう)のもおもしろそう?
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2005年01月26日(水)

続くか心配

テーマ:メモランダム
 年度末は忙しい...年明けから3月末の報告書の提出までは土日も休まずに仕事をする...土日も出勤し、平日も帰宅は毎晩11時過ぎ、子供に会う暇もない。1月から3月までの3ヶ月間、我が家は母子家庭になる...のが例年だ。

 はじめから居なければ、それはそれで何とか考えようもあるのだろうが、本来、ダンナとして、オヤジとして居る筈の人間がいないと、カミさんも子供もストレスが生じるらしい。そして彼女らのストレスの反動が何らかの形で私にも返ってくる。
 今年はそんな状態にならないようにしようと思い、仕事に耐えられるだけのスペックのPCを年末に購入した。これで家でも仕事ができる。土日の出勤も減る。

 というわけで、夜の夜中に家で仕事をしていた。仕事の合い間にネット・サーフィンをしていた。PCの性能が上がるとネット・サーフィンもストレスなくできる。目に入った。ブログ...?

 仕事の合い間に、ブログへの書き込み。

 気分転換にいいと思ったが、そんなことはない。何を書こうか考えて時間を費やしている。仕事そっちのけ。マズイ。マズイがテーマは決めた。「決めた」というほどのことはない。興味のあることを書かなければ持続しないのだから、最初から決まっていたようなものだ。それに気づくのに時間が掛かっただけだ。
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2005年01月02日(日)

マイクル・コナリー作品

テーマ:ミステリーとか

私の御贔屓作家、マイクル・コナリーの作品一覧です。


クリックすると、その記事に飛びます。



『ハリー・ボッシュ』 シリーズ

 第1作: ナイトホークス (1992)  扶桑社 文庫

 第2作: ブラック・アイス (1993)  扶桑社 文庫

 第3作: ブラック・ハート (1994)  扶桑社 文庫

 第4作: ラスト・コヨーテ (1995)  扶桑社 文庫

 第5作: トランク・ミュージック (1997)  扶桑社 文庫

 第6作: 堕天使は地獄へ飛ぶ (1999)  扶桑社 単行本、 文庫版「エンジェルズ・フライト」に改題

 第7作: 夜より暗き闇 (2001)  講談社文庫

 第8作: シティ・オブ・ボーンズ (2002)  早川書房 単行本、文庫

 第9作: 暗く聖なる夜 (2003)  講談社文庫

 第10作: 天使と罪の街 (2004)  講談社文庫  

 第11作: 終決者たち (2005)  講談社文庫(2007)
 第12作: エコー・パーク (2006)  講談社文庫(2010)

 第13作: 死角 オーバールック (2007)  講談社文庫(2010)
 第14作: Nine Dragons (2009) (未訳)       マイクル・ハラー登場

 第15作: The Drop (2011) (未訳)

『テリー・マッケイレブ』 シリーズ

 第1作: わが心臓の痛み (1998)  扶桑社 単行本、文庫

 第2作: 夜より暗き闇 (2001)  講談社 文庫


『マイクル・ハラー』 シリーズ

 第1作: リンカーン弁護士 (2005) 講談社文庫(2009)

 第2作: 真鍮の評決 (2008)  講談社文庫(2012)  ハリー・ボッシュ登場
 第3作: The Reversal (2010) (未訳)          ハリー・ボッシュ登場

 第4作: The Fifth Witness (2011) (未訳)       ハリー・ボッシュ登場


『ジャック・マカヴォイ&レイチェル・ウォリング』 シリーズ

 第1作: ザ・ポエット (1996)  扶桑社 文庫

 第2作: The Scarecrow (2009) (未訳)


ノン・シリーズ

 単発作品: バッドラック・ムーン (2000)  講談社 文庫

 単発作品: チェイシング・リリー (2002)  早川書房 単行本、文庫


 ハヤカワ・ミステリ・マガジン No.653 『特集 マイクル・コナリー・パーク』


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