今日は、訪問リハの日^^!
私は、先生にいろいろ聞きたくて、うずうずしていました。
先生は、いつも、夫に話しかけてくれるので、その間、私は、少し離れた所で、おとなしく見守ります。
「お変わり、ありませんか?」
「はい、、、おねがいします」
「今日もお願いしますね。寒いですねえ。」
「そうですねえ」
「昨日よりは、ちょっと、まし、かなあ」
「そう、ですか?」
「風邪には、気をつけてくださいね」
「ありがとう」
夫は、先生の言うことに、自分の言える範囲で、答えようとしています。
今のところ、これくらいが、限界でしょうか^^;
それから、血圧と体温を測って、リハビリが始まります。
今日も、立ち上がって、少し歩いたのですが、先生は、「まだ、左で立とう、としてるなあ」と、ため息をつきました。
私は、家で立ち上がりを練習しているが、なかなかうまくいかないこと、代償運動のこと、そもそも家でのリハをやるべきかどうか、先生に、次々聞きました。
「代償運動を減らしていきたいのであれば、姿勢良く、動けるように気をつけることです。麻痺側にきちんと体重をかけるためには、健側に力が入りすぎないようにしてください。家でのリハは、できるのであれば、どんどんやってください。もし、間違ったリハをしていたら、私がわかります。そのときは、言いますから。」
「初めは、くせのある立ち上がり、くせのある歩行も仕方がないと思います。でも、○○さんは、もう、そういう時期じゃないですよね。」
「先生、くせは、治せるものですか?」
「10年経っていても、15年経っていても、治そうと思えば、少しずつ良くなります。ある程度、体力があれば、大丈夫です。その努力をするかどうかです。」
それから、先生は、立ち上がりの練習を始めてくれました。
夫が座っている椅子に向かい合って、もう1つ椅子を置いて、夫の両手を前に出し、跳び箱のイメージで両手をついて、前のめりになり、お尻を浮かせます。
夫の右手は、置く時に開いていても、体に力を入れると、握ってしまいます。
先生は、何度も右手を開かせて、やわらかくし、右足に力が入っていることを確認しつつ、お尻を上げる練習をしました。
それから、先生が介助して、夫に正しい立ち上がりをさせました。
「うん、うん、なんとか、なってます。奥さん、介助してみてください。」
私は、少し不安でしたが、先生に言われた通り、自分の両手を夫の両肩に置いて、夫が、立ち上がろうとして、お辞儀をしたとき、少し肩の後ろを下に押します。
お辞儀をして、お尻を浮かし、上半身を前に移動するとき、「もう少し前に」とは思っていたのですが、今までは、私の両手を夫の脇に入れて、前に引いていました。
両肩を下に押してやると、夫の頭は前にでて、うまい具合に立ち上がれました。
ちょっとしたことだけど、言われなければわかりません。
「なんとか練習してみます!」
「うまく立ち上がれた、という成功体験をたくさん、させてあげてください。もし、それほどうまく出来なかったとしても、良くしようという意識が大事なんです。ご主人は、正しく立ち上がれる能力があります。能力以上のことを無理にさせようとすることはやめてください。」
歩行時、ゆっくりでも、麻痺足の踵を自分でしっかり床につかせて、体重をのせること。
歩行練習は、「量」より「質」にこだわること。
麻痺手を楽に、まっすぐ、伸ばすこと。
などを、先生と私は、確認して、リハが終わりました。
「また、1週間したら、私がきますから」
先生は、不安そうな私を励ましてくれました。
娘のような歳の先生が、なんて、たのもしく見えることか!
来週、先生をがっかりさせないように、せっせとリハに励みます(*^。^*)