久しぶりに刺激的な体験をしました!

私は漫画『夏目友人帳』が好きです。

今日、『夏目友人帳』の原画展を観に行きました。

『夏目友人帳』を描いている漫画家の方が描いた絵の実物がたくさん飾られているのです。

一つ一つじっくりと時間をかけてみてきました。

原画展をみて得たものはとても大きいと思いました。

重ね塗りされたインクの厚み、鉛筆の線を消した跡、修正ペンで直した跡、それらが物語るものはとても大きかったのです。

本物や実物を見たときに感じるオーラや、これを描いた人がいるんだ、ということを感じました。

普段漫画を読んでいるときは作品の世界観やキャラクターやお話の展開に引き込まれているので、漫画家の方の存在をここまで意識したのは初めてでした。

漫画家の方がこの作品を創っているんだ、ということは当たり前のことで、誰でも少し考えればわかることです。

でも、実物の絵をみたときには創った人の存在をもっとはっきりと意識させられました。

この漫画は、人間の手によって紙に残されたインクの線から創られたものなんだと思いました。


私はしばらく前に書道展をみました。
そのとき、大きな賞を貰っているすごい作品が飾られていて、たくさんの人が
「これ、人間が手で書いたのー!?」
と言っていました。

私も、今日の原画展をみて、
「これ、人間が手で描いたのー!?」
と思いました。

「これは本当に人間の手がつくったんだ!」という感動は、作品の素晴らしさからくるものでもありますが、同時に作品をつくった人の存在を意識しているということでもあります。

写真やコピーや複製でも作品の出来はある程度伝わりますが、実物や本物を見てみなければ作品をつくった人の存在を意識することはできません。

本当にすごいものを見たとき、みんなが「これ本当に人間がつくったの!?」と思うのは、つくった人の想いや存在感やオーラを感じてなのだと思いました。

私は様々な場面で本物、実物をみる機会を得てきました。
原画展をみたときも、
書道展をみたときも、
テレビ局のスタジオを見せてもらったときも、
原爆ドームを近くでみたときも、
工場見学にいったときも、
一流シェフがつくったお料理を食べたときも、
有名な食器の絵付けをしている人をみたときも、
共通していることがあります。

原画展や書道展や有名な食器の絵を見たときは、本当にこれ、人間がつくったんだ!と思いました。
テレビ局のスタジオでは、スタジオにあるこのオブジェも細かく作られてるんだ!と思いました。
原爆ドームの近くでは、70年前に本当にこんなことが起きたんだと感じました。ドームの前を流れる川の水にはさわれないなと思いました。
工場見学では、この製品は外国でも知られているんだ!日本人がここでつくったモノが外国で使われるんだ!と思いました。
ちゃんとしたお店で食事をしたときは、その味に合った食器を使っていて、そんなところまで考えられているんだ!と思いました。

どれも本物を見なければわからないことです。

本物をみるというのはとてもとても重要で、その人の価値観なども左右するほど大きなことだと感じました。

ある人が、学生結婚は反対だと言いました。
理由は、社会人として役割を果たす男の人というのをきちんと見てから結婚するべきだと思うからだそうです。そのほうが失敗しないからと。

本物の働く男の人をよく見なさいということだと考えると、正しい選択をするためには選択肢の実物をみて、それをよく知っている必要があると思います。

今後もアンテナを張って、実物、本物に触れる機会を逃さないようにしようと思いました。

奈々代照れ