淡々と。

心身をつくる栄養とはなにか
健やかな子供たちの成長を願う
tantan.toの備忘録

薬剤師の森 由美です。
働く女性、子育て中の女性、子供たちの健やかな生活を願って活動しています。

「ダルいしやる気ないし、これって病気?」

お子さんやご自身に、こんな悩みがありませんか?

☆夜泣きがひどい
☆すぐかんしゃくを起こす
☆集中力がない、落ち着かない

☆いろいろなダイエット法、食事法をやってみるが上手く合わない
☆イライラするし、すぐカッとなる
☆気持ちが落ち込む事が多い
☆眠れないとか眠りすぎるとか
☆風邪をひいてばかりいる
☆お腹がもたれる、ガスがたまる

必要なことをしているか。
余計なことをしていないか。
私達のカラダの成り立ちを
きちんと考えられたら、きっと変わります。

食と健康の学問所「tantan.to」主宰

テーマ:

4、リーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群)について

 

「さまざまな原因で腸壁が傷つくことにより、腸からの未消化の食物の粒子が体内に漏れ出て、非常にさまざまな症状や病気を引き起こす」とされています。

そもそも小腸上皮細胞同士の間にはタイトジャンクションを含めて4つの接触箇所があって、水も漏らさぬ厳密なバリアとして機能しています。虫垂炎などで穿孔が起きると、ひどい場合は死亡してしまうくらいなので、腸がザルのように穴が開いて腸漏れ状態になっているというよりも、繰り返される炎症から透過性が亢進して腸から血管に毒素が侵入するという説明の方が適切かもしれません。

 

リーキーガットがあると、クローン病・潰瘍性大腸炎・過敏性腸症候群・栄養失調・自閉症・にきび・花粉症・アトピー性皮膚炎・化学物質過敏・リウマチ・自己免疫疾患など、消化器官疾患とは限らない慢性炎症の引き金になります。

 

4-1リーキーガット症候群の原因

 

過剰な糖質・過剰な食物繊維・乳製品・抗生物質・鎮痛剤やピルなどの薬剤・カンジダ菌・粗悪な油・食品添加物などといわれています。

 

4-2リーキーガット症候群の栄養療法

 

原因になっていそうな食品を一時的にやめてみましょう。

今世の中は腸内細菌ブームで、「食物繊維をとりましょう」「CMで俳優さんが宣伝している乳酸菌食品」「発酵食品を食べましょう」などが一般的な常識になっています。

でも、これらはおなかの調子がよい人には良いかもしれませんが、おなかの調子の悪い人には、かえって辛い症状が出る可能性があります。

低FODMAP(フォドマップ)食という、オリゴ糖・フルクタン(果糖の重合体)・糖アルコールを含む食品を減らし、乳糖と果糖は不耐症がある場合には過剰に取らないことにより、おなかの水浸しと発酵による負担を減らす食事法があります。

(ちなみに以前オリゴ糖のイヌリンを摂ってみたところ、私の腸は発酵しまくりました。)

 

アトピー性皮膚炎、精神疾患、栄養不足など、急に糖質制限をしてしまうと、かえって悪くなるということもあり、やはり人それぞれに、食歴史の問診が大切になります。

 

子どもの頃の家庭の食事はどんな傾向がありましたか?

何かにはまって同じものを沢山食べてきませんでしたか?(腸内細菌叢)

1人暮らしをして食事はどう変わりましたか?

 

【最後に】

太りやすい体質だから。

やせは体質だから。

難病って言われたから。

自分は悪くないのでしょうか?

 

野生には、クローン病の鹿、喘息のイノシシはいません。羨ましいですね。

現代の、穀物、野菜、果物、畜産、養殖はヒトが加工を加えたもので、それら何を食べてもある程度順応しているように見える私たちですが、不調があるならば、食文化や好みにとらわれず、自分自身の健康バランスに見合った食事の見直しは基本であり、考え方の癖の気づき、今までの価値観を俯瞰してみる。

誰のせいでもなく、病気のせいでもなく、何事も自分次第です。

 

おわり

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3、低血糖症について

 

「機能性低血糖症」は、1924年米国の内科医によって指摘された、

「血糖値の低下に伴い、精神的・身体的症状をきたす疾患」のことです。

日本では1982年頃から紹介されてきており、低血糖症の治療においては先駆けのマリヤクリニック(柏崎良子医師)では、来院95%以上の患者が低血糖症と診断されてきました。

糖尿病における、血糖降下剤やインスリン注射による医原性の低血糖とは別の、機能性・食原性からなる低血糖症です。

様々な要因から、糖質摂取後のインスリンが過剰に分泌されやすい人が、血糖値が上がった反動で数時間後に低血糖をきたしてしまい、精神面への影響が出ます。

例えば、疲労感・不眠・集中力の低下・頭痛・手足のふるえ・神経過敏・不安・恐怖感・めまい・拒食・過食などから始まり、悪化すると、暴れる・幻覚・幻聴・自傷行為・自殺観念などに及びます。

 

ただし、ファスティング(断食)中にしばしば見られる低血糖は、これとは別のものです。

エネルギーとしてケトン体を利用出来ていれば、血糖値が下がっていても問題ありません。

私も過去に経験がありますが、血糖値が60㎎/dl程度でも、仕事をしたり家事をしたりと通常生活を送っていました。

したがって、低血糖症は血糖値が低いことだけが問題なのではなくて、ケトン体も利用出来ていない、血糖値もコントロール出来ていない状態が問題です。

 

3-1低血糖症の問題

 

低血糖症の症状は、上記にあるように一見「精神疾患」のようにみえてしまうので、精神科や心療内科を受診してしまい、向精神薬を服用してしまうことがあります。

見立てがトンチンカンですから、良くなるどころか、おかしなことになってしまいます。おかしいと気づいた人は、自分で調べて救われることもありますが、特に若い人は性格だとか、甘えているとか捉えられがちで、治療への動機づけが難しいようです。

 

また、空腹時血糖が正常なことが多く、血液検査値にもあらわれにくいので、一般内科にかかっても、異常なし、気のせいです、ストレス対策をしましょう、などと見過ごされてしまいます。

 

3-2低血糖症の原因と治療

 

機能性低血糖症の最も代表的な原因は、糖質の過剰摂取といわれています。

それの何がよくないのかは、前述の糖のところを読んでいただければよいのですが、それだけではありません。

タバコを吸っても長生きの人がいるように、糖質をガンガン食べても病気知らずの人がいます。

低血糖症を起こしやすい体質というのも存在しますが、

なぜそういう体質になったのか。

なぜ、甘いものや炭水化物ばかり食べるようになったのか。

なぜ、それを処理出来なくなったのか。

それらも考えなければ、ただ糖質制限をして、サプリメントを飲んでも、思ったような効果がでないかもしれません。

 

オーソモレキュラークリニック等での一般的な治療は、OGTT(耐糖能負荷試験)と血液検査値より、食生活や生活習慣指導、サプリメント処方など。重金属検査や代謝検査などを行う場合もあります。

いずれにしても、個々によって違うので、妊娠前の母親の状態から問診するなど、テーラーメイドな治療が必要なケースが多いです。

 

つづく

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2、油脂について

 

2-1人の脂質

 

脂質にはいろいろと種類があります。

人の体の中に最もたくさんある中性脂肪を「単純脂質」といい、主な役割はエネルギー源になることです。(中性脂肪はグリセリンに脂肪酸が3つ繋がったもの)

中性脂肪は様々な代謝を経て、細胞膜の構成成分であるリン脂質などの材料になります。

その他に、脂肪酸、ステロイド(コレステロール)、脂溶性ビタミン類、エイコサノイド(炎症反応にかかわる生理活性物質)などがあり、それぞれに重要な役割があります。

人は、エネルギー源としてブドウ糖だけでなく、ケトン体を利用していることは、もう周知のことだと思いますが、寝ている間も働きつづける臓器のために、絶え間なくエネルギーを供給してくれるのが脂肪です。

 

それゆえに、仮に食事から脂肪を摂らなくても、体内で中性脂肪を合成するシステムがあり、前述の余剰分の糖質がその材料になります。

どんぶり飯と一緒にサーロインステーキを食べたら、糖質摂取によるインスリンの働きで、肉の脂からも脂肪を貯蓄します。

 

2-2脂質の構造

 

基本構造は炭素と水素から出来ていて、炭素の数は通常は偶数で連なっており(炭素数3個までは脂質代謝での脂肪酸に含めないことが多い)水に溶けにくい物質です。

炭素同志が単結合(1本の手でつながっている)をしているものを飽和脂肪酸、二重結合(2本の手でつながっている)をもつと不飽和脂肪酸になります。一般的には、飽和脂肪酸は固体で安定性があり、不飽和脂肪酸は液体で変化しやすい性質があります。

 

2-3脂肪酸の種類

 

〇飽和脂肪酸…パルミチン酸など。動物性脂肪の主成分。バター、牛脂、豚脂、ココナッツオイル

〇不飽和脂肪酸は3分類

オメガ9系…代表がオレイン酸。動物性脂肪の主成分。植物油では、オリーブ油、キャノーラ菜種油、アボカド油

オメガ6系…代表がリノール酸。穀類、種子から作られる植物油、穀物飼料飼育の動物に多い。ヒマワリ油、大豆油、ごま油、グレープシード油

オメガ3系…代表がαリノレン酸とEPA、DHA。αリノレン酸は葉や根に多く、植物プランクトンが作る。魚油、亜麻仁油、えごま油

〇トランス脂肪酸…マーガリン、ショートニング 

 

2-4脂肪酸の体の中での働き

 

最も大きなエネルギー源です。

〇飽和脂肪酸とオメガ9系脂肪酸は、主に細胞膜や脳神経細胞の材料になります。

 

〇オメガ6系脂肪酸とオメガ3系脂肪酸は、細胞膜の材料にもなりますが、時に、エイコサノイドという生理活性物質(合計数十種類以上)に変化します。

エイコサノイドの主な作用は、炎症促進・抑制、血液凝固促進・抑制、血管や気管支収縮・拡張、発熱、痛みなどがあり、炎症が起きるということは、不快に感じることもありますが、生体防御機構としては必要な反応です。

オメガ6系脂肪酸からのエイコサノイドが炎症を促し、オメガ3系脂肪酸からのエイコサノイドが炎症を鎮めるという働きから、リノール酸を多く含む植物油を控えて、αリノレン酸がたっぷりの植物油や魚油を摂ることが推奨されています。

 

油脂の研究は遅れ気味だそうですが、最近になって、EPAとDHAが変換されてできる「レゾルピン」と「プロテクチン」という物質も炎症を収束させる物質であることがわかってきました。

 

2-5気を付けたい油脂

 

〇オメガ6系のリノール酸は過剰に摂取した時に、膵臓、骨格筋などの貯蔵脂肪の量が増え、空腹時血糖値が上がるというデータがありますので、そういった面からも摂りすぎに気を付けたほうがよいでしょう。(人ではまだ明確な結論は出ていません)

 

〇トランス脂肪酸は、液状である植物油(コーン油や大豆油)に水素添加をして硬化させたものですが、トランス脂肪そのものが心疾患死亡率をあげるのではなく、副産物のジヒドロ型ビタミンK₁が、肝臓や骨髄など多くの組織で働くビタミンK₂の活性を阻害することによって、骨粗鬆症、出血性疾患、動脈硬化、糖尿病などの発症に関わっていることがわかってきました。

カノーラ菜種油にも同じ阻害作用があることわかっていますが、菜種、大豆、コーンの搾りかすを畜産の飼料にするときに出る油をどうにかして消費しなければなりません。

産業界や行政では、これらや他の植物油を守るため、トランス脂肪酸の有害性を「LDLコレステロールが高くなることが心疾患の原因である」と絞って、上記の有害作用については言及していないようです。

 

〇その他にも、カノーラ菜種油、水素添加植物油、パーム油などに含まれる微量成分は、ステロイドホルモンの代謝を変化させる環境ホルモン作用を示すというデータがあります。

 

〇動物性脂肪は炎症を起こすホルモン様物質をつくらず、安全性が高いので肥満にならない程度に食べるとよいですが、畜産での薬剤使用や飼料の質が悪ければ、脂肪組織に移行するので質に注意する必要があります。

 

「コレステロールと動物性脂肪の摂取を減らしましょう」

「リノール酸植物油を摂ることでコレステロールが下がります」

と言われ続けてきましたが、現在病気の予防や治療の食事指導には、油脂の摂り方も含める必要があります。

 

(参考:日本脂質栄養学会資料、糖尿病とその合併症予防の脂質栄養ガイドライン)

 

つづく

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