千里の道も、一歩から。

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あんみんの中学校の担任の先生が、
わざわざ、あんみんの夏休みの宿題を
届けに来てくださいました。

というのも、ひさしぶりに、あんみんの元気な顔を見たいって言って。
なのに、、、あんみんは思うことあって
先生に顔を合わせることができませんでした。

自分のことを、あれこれ聞かれてしまうのが
どうしても、プレッシャーに感じてしまったみたいで
涙を浮かべて「会いたくない」と・・。


でも、担任の先生は、「声は聞こえるかな?」って
玄関から、優しく「ゆっくりでいいからね。」
あんみんに言葉をかけてくださいました。

その声を聞いて、少し申し訳なさそうな顔をしていたあんみん。


夜、届けていただいた宿題を
せっせとがんばって取り組み始めました。

でも、随分遅れをとってしまっています。
一人の力では、さっぱりわからない場所もあります。


あんみんが「いつ終わるかわからないよ・・。」
ぽつりと、声に出しました。

私は、あんみんに言いました。

「あんみん、『千里の道も、一歩から。』だよ。
 がんばって☆
 どんなに長い道のりも、はじめは一歩からスタートするんだよ。
 諦めないで。一緒に行こう。ママも手伝うから。」



私は、こどもたちに、ことあるごとに
こんな、昔の人の言葉を伝えたいと心がけています。

というのも、わたしの母も、
よく、ことあるごとに、教えてくれたんですよね。

ふと、思い出したのが、こんな言葉。


『子供叱るな来た道だもの
 年寄り笑うな行く道だもの』



母が「昔の人は、こう言うたんでよ。」と
教えてくれた言葉です。気になって、調べてみると
続きの言葉がありました。


『来た道 行く道 二人旅
 これから通る今日の道
 通り直しのできぬ道』



人生は一度きり。
通り直しができない道。。。
本当にその通りですね。
何もかも、初めての人生。


何もかも、失敗しながら、手探りの人生です。

私は、いい子も悪い子もないと思う。
大人も子どもも、みんなみんな大切なたったひとり。


あんみんにも、やまちゃんにも、
自分をもっともっと、大好きになって、
自分だけの人生を、いつか花開かせてほしいです。


時は、2014年9月6日

フリースクール「T」から電話がかかってきた
1週間後、家族で早速、見学に出かけた時のことを、少し記録しておきます。


フリースークルTは、私の町から電車と徒歩で30分。
あんみんの中学校まででも、徒歩だけだと20分はかかるので
思いのほか、近く感じました。

地図を見ながら、たどり着いたそこは
小さなビルの1室。
こぢんまりとした、でも、飾らない雰囲気の部屋でした。


「こんにちは!よろしくお願いします。」
と出迎えてくださったのは、電話口で話してくれた
若い男性でした。
そして、いろいろとフリースクールについて、話を聞きました。


部屋には、机がいろんな場所にあり、
子どもたちが好きな場所で勉強ができます。

BGMに、最近の歌も流れていました。

壁には、立派な「ダーツ」があります。
どうやら、そこの先生の趣味だそうで(笑)
子どもたちと、ダーツで楽しむ時間もあるそうです。


「こちらが教員です。
 こどもたちより教員の数のほうが
 多い現状なのですが・・(苦笑)


と、紹介された先生も、優しい笑顔の皆さん。
通っているこどもたちは、言われたように少ないようでした。


でも、そんな、少人数のゆる~い雰囲気
あんみんも、気に入った様子で、興味をもって、話を聞いていました。


授業は、13時~17時。でも、
好きな時間にスタートできる。
14時に来たら、18時まで、というふうに。


一週間のうち、半分勉強、半分は『居場所』として活用できるとのこと。
フリースペースとして、ゆっくり先生や友達と談笑したり、
好きなことをしていい。



年に、何度か遠足のようなものもあり、
みんなで楽しいレクリエーションもできるとのこと。


いろいろと説明を聞いた後、
家族で話し合い、あんみんはそこの、フリースクールに通うことを決めました。



申し込んだのが9月。でも、
実際に通えるのは10月1日から、とのことだったので、
9月は、少しでも早く起きられるように、
あんみんの体調を整えて、時期を待つことにしました。

そのために、私が始めたのは
「あんみんの睡眠時間を記録する」ということでした。


睡眠時間の記録


この頃は、ほぼ毎晩、夜中の3時に寝て、
お昼過ぎ1時や、2時まで起きられない状態でした。


夜中、3時間ほどしか眠れなくて、我慢できずに
朝9時から寝始めて、日中ずっと寝ている・・なんて日もありました。



それでも、フリースクールに通うようになってから、
あんみんの昼夜逆転は、少しずつ改善することになります。




ただ・・・この時期、実は我が家は
もうひとつの問題を抱えていました。

パパです。



この春に、肋間神経痛を患ってから
だらだらと休み癖がついてしまったパパ。

私たちが、徳島へ里帰りしている間にも、
さらに、体調を崩してしまいました・・・。



そして、あんみんがフリースクールへ通うようになった10月のはじめ。
パパからの一本の電話・・・。


「まいったよ、休職しろって言われてさ・・・。」

「・・・はぁ!?」


ついに会社から「休職」を宣告されてしまったのでした・・・・。


でも、無理もありません。
毎日、11時頃起床し、12時頃のんびり出勤。
それだけでなく、月に何日も欠勤してしまうので、ついに
産業医から、ドクターストップがかかってしまったのです・・。




夫、休職。
妻、無職。
娘、フリースクール。

息子。。。ひとりでけなげに小学校通い!!涙



平日の昼間から、4人家族中、3人滞在!!



チーン・・・(--;



そんな、奇妙な3人+1人の共同生活がスタートするのでした・・・。
我が家は、いったいどうなってしまうのでせう。





つづく




今日は、また去年の夏に遡って、書きたいと思います。

時は、2014年7月18日
私は、2年4ヵ月続けた、職場を退職しました。

楽しかった職場。
大好きだった、仲間の先生たちと、
涙のお別れをしました。

仕事を辞めるということは、その分の収入がなくなること・・・。
社会との繋がりも、なくなってしまいます。
でも、あの時の選択は、間違っていなかったと
後に、強く思うことになりました。


私が仕事を辞めたと同時に、
こどもたちの夏休みも、スタート
しました。


私は、中学校のスクールカウンセラーさんや、
市の教育相談にも、出かけていました。

この時に言われたのは、やはり
「今のあんみんちゃんは、休養することが大切な時期。」
ということでした。

夏休みは、とにかく、楽しい思い出を
たくさん作ってあげようという思いでした。


中でも、一番楽しみにしていたのは、私の実家、徳島への里帰りでした。


8月6日。
私と、あんみんと、やまちゃんの三人で、
飛行機で楽しい里帰り!!

田舎ののんびりとした空気に触れたら、あんみんも、よくなるかなと
思ったのです。


実際、楽しい想い出は沢山できました。
いとこと、手作りのお菓子パーティーをしたり、
家族でカラオケに行ったり、
ひいおばあちゃんに会いに行ったり・・・。


しかし、あんみんの昼夜逆転がよくなることはなく、
むしろ、悪化してしまった
のです。
そのため、日中にあちこちへ出かけることも、あまりできなく、
少しずつ、あんみんの表情も暗くなってしまったのでした。

当初、10日滞在して、お昼過ぎの便の飛行機で東京へ帰る予定でしたが・・・
あんみんが、その頃お昼の14時頃まで起きられない状態になってしまっていました。
そのために、その飛行機をキャンセルし、滞在を全部で2週間に延ばすことになりました。


実はその夏、わたしも情緒不安定になっていました。
暑さと、不安や心配からか、パニック発作をぶり返していたのです。
徳島への飛行機に乗ることも、薬を飲みながらの大変な行動で、
無事に東京へ帰れるかどおかの不安から、実家でも不安な日々を過ごしていました。


それでも、ちゃんと故郷でパワーをもらっていたのです。
私は、なんとか三人で東京の自宅に帰った8月の3週目
行動をおこしました。



まずは、家中の大掃除!!

大きな家具を2つも処分し、
押入れの中の不用品を、片っ端から大処分したのです。

こどもたちの幼少期の作品なども、
厳選して収納、残りは写真に撮って処分もしました。

燃やせないゴミ40リットル袋を8個。
燃やせるゴミ袋も、同じくらい処分
したかと思いますあせる


その分、部屋の中に緑を置きました
空気をキレイにしようと思ったのです。

家は随分とスッキリしました。
子どもたちと寝る部屋も、広々としました。
あんみんも、とても嬉しそうにしていました。



そんな、夏休みの終わり・・・。
ふと、一本の電話がかかってきました。




「家庭教師の『T』と申します。お子さんは、今中学校のお勉強の進み具合はいかがですか?」
「塾などに通われていますか?」


あぁ、勧誘か・・・と思ったのですが、
思わず、私は、ポロリと本音をつぶやいてしまいました。


「うちの子、学校に行けていないので・・・。」


すると、電話口の方が、こんなことを言って下さったのです。


「そうなんですか・・。実は、不登校のお子さんのお宅にお電話するのは
 3軒目です。実は、うちの会社は、フリースクールも運営しているのですよ。
 もし、ご興味があれば、そちらの担当にもお繋ぎできますが、いかがなさいますか?」



これは、運命の一言だったのです。

「フリースクール??」

私は、あまり知らなかったけれど、少し調べたりしたこともありました。
でも、どこもとても高額・・・。
そこで、話だけでも聞いてみることにしたのです。


そして、担当の方に繋いでいただくことにしました。



すると、その担当の方は、私の町のご出身で、
中学校時代、不登校を経験されているとか。
しかし、フリースクールに通って勉強をして、
中学3年生から、中学校に復帰。無事に都立の高校に合格したというのです。

そして、そこのフリースクールは、午後13時から授業があるそうで、
朝、起きられないあんみんにも、通えそうだと知りました。
金額も、私の知っている他のフリースクールに比べたら格安でした。

私は、考えました。


社会と少しでも繋がることが、今のあんみんには大切なんじゃないかと。
まずは、起きられるようになることが目標だから。

起きられないから、どこにも行かれない。のではなく。
まずは、外に出て社会と関わる。
そして、少しずつ起きられるようになっていく。

この順番が大切なのではないかと考えたのです。




フリースクール『T』からの、運命の電話がかかってきたのが
夏休みがまさに終わる頃。

その一週間後には、パパとも相談して、あんみん本人も交えて、
フリースクールに見学に行き、詳しい説明も聞き、
そこに通うことを決めたのでした。



ここから、あんみんの生活が、少しずつ、動き始めていきます。