透明な風、猫の背中。



おもしろかったです。
ハイテクを使った誘拐事件、でも誘拐された子供にはふれず、自分の顔も見せず、声を誰にも聞かせず、誰も傷つけず、過去の誘拐犯人だけが痛い思いをした。という痛快なものですね。



この話には2つの誘拐事件が出てきます。過去の誘拐、現在の誘拐。
それは微妙にリンクして、結果、気持ちのいい所に落ち着くのです。
2つの誘拐はどちらも、金銭が目的のものではありませんでした。


とにかく、誰が犯人だ?じゃなくて、だいたいの事は話が進むうちにわかってくるので、現在の誘拐がどういう風に結末を迎えるのか。に尽きます。


少々古い小説ですが、読んでいてどきどきする内容でした。
おもしろかったです。