自分の頭が金髪だったのは覚えています。
学校にも行かず、バイトもしてない。
母はパートでいない。上の兄は就職していないし、真ん中の兄も、大学は行かずに、バーテンをしていた。父も夜まで帰ってこないし、家の中は私一人。大量の食べ物を持ち込んでも、誰も知らない、解らない。
私が盗った鞄いっぱいの食べ物は、母が帰る前には、全て食べて、吐き、ゴミは外に捨てに行ってました。だから、誰も知りません。
そういう環境を利用して、私は隠れるでもなく堂々と過食嘔吐を繰り返しました。
盗んだ食べ物で。
いつも通り、リュック2つ持って、スーパーへ。一つ目のリュックを満タンにした私は、自転車のかごにいれてた空のリュックと入れ替え、再び店内へ。
2つ目のリュックもいっぱいにして、店を出ようとしたとき、眼鏡をかけた、五十代くらいの女性に、突然腕を捕まれました。
「解ってるわよね?」
それだけ言われました。
私は逃げるでもなく、抵抗するわけでもなく、大人しく店内へ戻りました。
「ずーっと見てたけど、凄くいっぱいとったよね?もう終わりかと思ったら、まさか、鞄入れ替えてもう一回入っていくなんて、ビックリしたわ!何年生?学校は?お母さんは?」
そんな事を言っていた気がします。
私の頭の中は、
「お母さんにバレる」
そればっかりでした。
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