父をお世話する上で大変な事

親ならではの子供に関する持ちネタを持っている事

認知症になった母でさえ、施設に行くと変な持ちネタで、周囲の人に娘を紹介してくれた。

あ、やんちゃな娘が来たわとか
お転婆だった娘が来たとか
もちろん、自慢話もあったけれど、話が上手いので、みんな聞き入ってしまう。
今の自分に変なキャラがつきそうで嫌だった。

けれど、他の人の話に耳を向けると財産の話やら、子供や兄弟の地位や住んでいる場所など話されるよりましの話だった。



さて父は、孫である私の長女に自分の親や義母の話をする。


自分の父親は尊敬していたようで自慢話なのだが、義母に関しては、綺麗できちんとした人だったから余計なのか、

母が病院に介護に行っていたが、いよいよあぶなくなって父も一緒に行ったと言うのだ。

そのおばあちゃんが死ぬ前の日で、死にたくないと言って、入れ歯を飛ばしたと伝えるのだ。

長女は、そのおばあちゃんにも良くして貰って93歳で亡くなった葬式の時に涙が止まらなくなっていた。
88歳のお祝いの時の写真を見ても、白髪が少なく歯も綺麗だ。

聞きたくないエピソードだし、実は信じていない。母から聞いていたのとちょっと違うしね。
 

私に関する父の持ちネタは、
私が長女を出産する時に、ある有名大物歌手と病院で会ったと言うものだ。



確かに一週間違いくらいの違いで、大雪だったので、私は出産一日前から病院に入っており、看護師さんたちがバタバタしていて、

その彼女も一旦は産気付いて病院に来たと聞いていたが、父は見掛けたのか?歌が流れると思い出すらしいが、時々名前を間違って、

ほかの歌手の人の名前をだすのが厄介だ。

いちいち訂正しなくてもと思うだろうが、自分の記憶もおかしくなりそうだし、間違った人のイメージが変になったら悪いじゃないかと

名前を間違うと言えば、同じ大学の女優さんも間違える。だいたい顔を覚えていないようで、私と同じくらいの年の女優さんを見ると
「同じ学校なんだよね」と


その間違った女優さんの名前を連呼するのだが、違うしか言えない。
「じゃあ誰だよ?」って、
覚えられないなら聞くなって、言いたい。別に友達でもないし。

テレビを見ている時だけのネタなのだろうが、聴覚障がい者ならではの大声なので、変にハラハラする。