当事者意識を醸成する | 三上ナナエのブログ

三上ナナエのブログ

人材育成コンサルタント、企業研修講師

 

 

父の転勤で縁があり、10年間北海道に住んでいました。

爽やかな北海道の気分を味わいたく、2019年の朝ドラで北海道十勝が舞台の「なつぞら」を観はじめました。

 

十勝は穀物、酪農王国として有名ですが、その原材料を使ったお菓子の老舗店がいくつかあります。

特に有名な六花亭さんはお菓子が美味しいだけでなく、経営戦略でもよく特集をされています。

以前『カンブリア宮殿』でも取り上げられ、印象に残ったのが

 

・亭主の小田豊さんが1300人もいる従業員の顔と名前を覚えているということ

 

・従業員「1日1情報」の制度

 

「1日1情報」という制度はパートさんを含めた全ての従業員が、気づいたこと、言いたいことをなんでも会社に発信できる制度。

 

その情報は経営層が全て目を通し、80くらいピックアップされ、毎日発行される社内新聞にコメント付きで載ります。

(プラス、月に一度社長賞が選ばれるそう。)

 

横同士の情報共有としても相乗効果も大いにあるとのこと。

 

例えば

 

「あの部署は陰でそんな工夫をしているのか・・・うちの部署でもこういうことで貢献できそうだな」

 

「あ、あの情報を発信した人か!」

 

など、社員同士、普段接点がなくても繋がって顔見知りになったような一体感も生まれるそう。

 

「1日1情報」は字数の制限もあるので、わかりやすく言いたいことを伝える能力アップにもつながっているとか。

(社長宛ですし、自然と工夫しますよね)

 

何か気づいても、仕組みがないと「まあ、いいか。」「真剣に聞いてくれる人いないし」とか「あれ?前に思いつたことあったんだけど忘れちゃった」となりやすいのは確か。

 

話を聞いてもらえるのはたとえそれが実現しなくても、言いたいことは言えた、私の情報が一度議論のテーブルに上がった!そんな事実はこの会社の一員なんだな、と実感できることにつながります。

 

霧霧霧

 

私もそんな経験があります。

以前いた会社でショールームの移転するらしい、という情報が広まった時、どうしても移転のメリットがわからず、仲間内で反対だ!という話をしていました(ただの文句です)

 

入社2年目の私がなんか言ったところで変わるわけないよねーという思いでいましたが、いつも挨拶と気遣いの声を一言かけてくれる部長だったら世間話くらいに聞いてくれそうだ!と思いたち

お昼休憩に様子を伺いながら自分の意見を伝えてみました。

 

すると「そういう声が上がるのを待ってたよ。何も声が上がらないと決定する側はわからないから意見は伝えておくよ」と言ってくれたのです。

 

その後、ショールーム移転の話はなくなりました。

私の話が影響したとは思えませんが、たとえ希望通りにならなくても意見を聞いてはもらえたのとそうでないのは結果に対しての気持ちは違ってくるでしょう。

 

 

虹虹虹

 

 

さて、六花亭さんの話に戻りますが

 

会社の理念が浸透していることも質の良い意見が上がってくる土壌をつくっているのだと思います。

 

例えば

 

・作り手が健康でいるからこそ美味しいお菓子を作ることができる

 

・売り上げを目標にせず、従業員の質をあげることが目標

 

・仕事も遊びも一生懸命

 

こういったことを常に発信し共有するとのこと。

空論ではなく制度がまた凄すぎる・・・

 

胸が熱くなったのが、働いていた従業員の名前を銅板のプレートに刻んで本社に掲げている話。

 

空港のショップなどでも店舗スタッフの方の写真がポスターにしてあり、レジの横に貼ってあったのを見たことがあります。

人が財産だと考えていることが伝わりよりお菓子を美味しく感じさせてくれます。

 

マルセイバターサンドなど食べたことがある方も多いと思いますが、いろんな種類のお菓子をオンラインでも購入できますのでぜひ北の開拓魂を感じてみてはいかがでしょう。