「相手の立場に立つ」
研修の中でもよく伝えていることですが
振り返ると私が立ててないな・・・と思うことが多々あります。
以前、研修後にこんな質問がありました。
「上司に対して、感じよく返事をしていたら、自分ばかりどんどん仕事を頼まれてしまい、それをしんどく感じてます。
わざと嫌な顔をした方が良いでしょうか」
私は
「感じの良さを消してしまうより、状況を伝えて相談してみてはどうでしょう・・・・・こんな感じで・・・」と
すぐさま答えました。
しかし、質問してくれた方は晴れやかな顔にはなりません。
帰り道、歩きながら
きっと質問してくれた方は
“そう言われても、そう言えないから困ってるだよなあ・・・”
そんな風に思ったかもなあ・・と考えます。
まずは相手の心、その思いを受け取ってから
アドバイスすべきでした。
“仕事がみんなより多く頼まれてしまうんですね、
しんどく感じているんですね”
その人が言いたいこと、聞いてほしいことを丁寧に受け取って
必要に応じアドバイスをする。
すぐに正論を伝えても相手の心には届きにくいもの。
「人は受け入れられて初めて行動を起こせる」
どこかで聞いた言葉です。
その言葉はどんな思いで発せられているのか
本当に伝えたいことは何か
心を傾けることを忘れないように、と自分に言い聞かせるのでした。