かねてから鈴鹿市に今や希少なクルマが展示してある情報を得ていた。

 

 

 

日曜の朝9時に市役所へ向かう。

 

日曜の午前は日曜窓口として一部の手続きができる。

 

 

 

昨年は市制80周年を迎え、それにふさわしい展示として鈴鹿製作所製造一号機のスーパーカブ(C100)を披露。

 

今年も市の広報誌からまたも希少なクルマの展示を知る。

 

 

 

今回は「鈴鹿モータースポーツ友の会」の方がみえなかったので、それはそれでじっくり鑑賞します。

 

 

 

 

「ホンダ T360 1965年式(発売は1963年8月)」

 

よく知られた話で、1960年初頭に日本の内閣が当時優位であった海外自動車メーカーと渡り合えるよう、数多あった国内自動車メーカーを数社程度にまとめる「特定産業振興臨時措置法案(特振法)」を提出していた。

 

 

 

将来的には自動車メーカーへと模索していたHondaだったが、法案が成立してしまうと未来永劫にクルマの製造ができなくなる。

 

 

 

その時点でHondaはクルマの市販実績を作る必要に迫られて、1962年10月の第9回全日本自動車ショウで軽トラック「T360」とスポーツカー「S360」を出展。

 

 

 

「S360」は発売されなかったが、同じDOHC4気筒が載った軽トラックとは何ともぶっとんだパッケージ。

 

 

 

シフトレバーが右側にあるのは、助手席に子どもが2名乗せられるようにとの配慮らしい。

 

勿論、定員オーバーだがかつての風情を思い起こす。

 

 

 

リアミッドに積まれたエンジンを捉えるも、シリンダーヘッドは左舷側でした。

 

 

それでも1960年台前半にこれを造り上げたことが、先人方の偉大さを感じます。