四柱推命学を学び始めて、かれこれ十年経ちました。
学んでも学んでも、終わることのない学問です。
特に、実践鑑定では、お客様の人生を辿りながら鑑定していく中で、なるほど…と思わされることもよくあるものです。

四柱推命を勉強されている方と話をしたり、また、ブログで命式を解読しているのを見たりすると、まだまだ五行を理解できていない人が多くて心配になります。

例えば…

命式中に、五行全てが揃うのが良い、という考え方をされる人も非常に多いです。
季節を全く無視している場合や、相生相剋が理解できていないことが伺えます。

例を挙げましょう。

夏の午月の日干戊だったとしましょう。天干に丙丁、癸が顕われ、地支に寅酉午戌などがあるような命式の場合、木が一つもないので木が廻れば開運する、といっためちゃくちゃな鑑定をされる人もいます。

また、日干が癸の場合、官星の土など命式中にはない方が良いことも、ほとんどの推命家は理解していません。

実践鑑定されていて疑問が生じているならまだ救われます。

せめて、相生相剋の理解はしておきたいものです。