息子と出かけるたびに想像できないような癇癪に遭遇する。

理由はない。

場面の切り替えで生じた不快感が原因だから。


電車と乗り換えで一時間半かかる知人のところを訪ねて行くことになった。

家を出る時に、息子がお届け物を持ちたいと言ってくれて、自転車に乗り込んだ。

駅の駐輪場で豹変する。

出かけたくない、お届け物は自分のものにしたいと泣き叫ぶ。

電車に無理矢理乗せた。

ずっと泣いている。


何度も何度も電車を見送り、

二時半かかって知人の家へ。


そのあたりになると、泣いていたことを忘れて、

お届けものの素晴らしさを語る。


ただの賢い可愛い子の顔になる。



こだわりが強い、気持ちの切り替えができない。

関わる時間の長い親は壮絶だ。

何度も置き去りにしたいと思うし、子供を置いて逃げたいとも思う。


普通に見える息子をみてまたガックリと疲れる。