中学3年生、修学旅行。

修学旅行の時くらいは好きなように食べよう

って思ってた。


だから自由行動の時間になって、たまたま入った

お店で試食の生八ツ橋を1口。

物っ凄〜く美味しかった!

久しぶりの甘いもの!

そしたら私はなにかのスイッチが入ったみたいに、

お菓子を試食しては買って…を繰り返した。


移動のバスの車内では寝てる友達の横で

ずっとお菓子を食べて、旅館に着いてからの休憩時間も人目を気にせず

食べ続けてた。

気づいたら食べすぎて気持ち悪くなって、

同時に強い罪悪感が込み上げてきた。

やばい、太る…!

ふと我に返って、私は急いでトイレに駆け込んだ。

口に手を突っ込んでなんとか吐こうとしたけど…

全く吐けなかった。


重い気持ちのまま、旅館での夕飯タイム。

この時は完全に食べ物が怖い私にシフトしてて、

ほとんど何も食べなかった。


夕飯後に保健の先生に呼び出されて、

「食べてないけど平気?」って。

夕飯前に爆食したのは事実なのでそれを伝えて、

だからお腹が空いてなかったって言って

見逃してもらった。


今思えば、あの時トイレで吐けてたら、

私は過食嘔吐に移行してたのかもしれない。

でもこの日を境に私はどんどん食べるのが怖くなり、

また食べられなくなり…

結局今まで9年近く、拒食症の症状を繰り返してる。

少し良くなってはまた悪くなって。


そして修学旅行が終わってだんだんと季節は進み、

暑い夏が終わり秋めいて来た頃…

ついに私に大きな転機がおとずれた。