年末、リリから報告があった。
とある日の出来事。
ピザを買いに出掛けたら、お店が休みだったという。すると男性から声をかけられたそうだ。
「美味しいお店を教えてあげるよ」
(あ、これはちょっとヤバイやつだな)
ホームレスらしい黒人さんで、雰囲気で目的はすぐにわかったそうだ。
でもどのように言ってくるのかその方法(手口)を経験してみたい。という好奇心からリリ、なんと付いていった
そうだ。
タコスのお店に連れて行かれ、オススメ(3個セット=結構な量)を買い、1つを相手にあげ、座って話しながら一緒に食べたという。
リリは相手に
僕は来たばかりでこちらのことは何も知らないが、あなたはいつもこういうことをしているのか?
それはいつも成功しているのか?
あなたの目的はわかっていたけど、話をきいてみようと思ってついてきた。
僕に声をかけたのは何故か。
といった類のことを話したそうだ。
ムチャなことするねオイ![]()
相手は質問にはちゃんと答え、しまいには
「これからは付いていったらダメだよ」
「自分の名前とか個人情報は絶対に教えちゃダメだよ」
と言ってたという![]()
(もちろんこの人にも個人情報は言ってないって)
当然お金は要求され、最初に日本円で200円ちょっとを渡したが、あとからまた追加で300円ちょっとを要求されたそうだ。
しかしここでリリは食い下がって
テーマ「ご飯も食べさせたし、お金も渡した。なのになぜ更に渡さなければならないのか」で
ディベートしたらしい。
「お金を渡せばすぐに居なくなるってわかってた。でもどのくらい通用するか知りたかったし喋りたかったから、わざと引き留めた。トータル1時間くらい喋った(笑)」
マジでムチャなことするね![]()
(本日2回目)
日本でやっていた英語でのディベート講義さながらに、論破したらしい…
相手はお手上げ(╬☉д⊙)⊰⊹ฺ┐(´д`)┌みたいになったそうだけれど「いろいろ教えてあげたでしょ」の対価だと言われ、最終的に300円ちょっとを追加であげることになり終了。
「すごく面白かったよ!渡した金額以上の価値があったね!」
「ネイティブの人は当たり前だけど喋るスピードが速い!意味はなんとなくわかるけれど、まだ慣れないね!」
「(ディベートの外国人講師の)〇〇先生に感謝だよ(笑)」
「タコスはめっちゃ美味しかった!量もちょうど良かった。お店での買い方も教えてもらったし、良かったよ!
」
大興奮のリリ。
寿命が更に縮まる母。
超大都会ではないがそこそこ都会の地方都市で治安はいいほうらしい。とは言っても、当然日本とは世界が違う。あまり無謀なことはしないよう母は犬の遠吠えのように遠〜くで叫んでいたいと思います。(←耳に入っているかはかぎりなく不明)
もう命がいくつあっても足りないわ。(←母さんが)