続き長音記号2


学校の授業参観で
仲良しママ友Aに会った。

彼女は1週間前に、我が家へ遊びにきてくれたばかりだ。

ママ友A) 実はあの後、サイアクなことがあってさ…



何やらおだやかでない様子。

授業が始まるまでの間
少し話をきくと

身内関係で
問題が起きたという。


『誰にも言えないんだけど』
と、前置きしてから
詳細を話してくれた。

話しながら…
涙をこぼす彼女。

それは私が何かを言ってあげられるような安易なモノではなかった。

学校の廊下の隅で
ひそかに流した涙が

彼女の辛さと悲しさを
深く物語っていた。

その気持ちを考えると

彼女が可哀想で…
ならなかった。





夕方
授業参観&懇談会終了後
帰宅し、一人でひと休みしようとしていると
(↑ムスコは外遊びで不在)

ピンポーン♪

今頃誰?(?_?)

私は返事をしたが
消え入りそうな小さな声しか聞こえない。

玄関ドアをあけると

私がいつも相談を受けている、隣のクラスのママ友Bが一人で立っていた。

ナナメ) どうした?(@_@)

ママ友B) 私…どうしよ…



そう言うと、彼女は急に
泣き出してしまった。

ナナメ) どうしたっあせるとにかく中に入ってっ!!!あせる



それでも涙が止まらず
声をあげて泣く彼女。



話をきくと

久しぶりに懇談会に出てみたら

周りのお母さん達がみんな立派でとてもしっかりしているように見えて


ママ友B) みんなお母さんを一生懸命やっているのに、自分はお母さんとして何もできてない。

家庭も仕事(バイト)もみんな中途半端。

私は一体何をやってるんだろうと思って…(泣)



どうやら大きな自己嫌悪に陥ってしまったらしい。


ナナメ) アナタの子供達が、あんな優しくてイイ子たちに育っているのは、お母さんの愛情をたくさん感じているからだと思うよ。

バイトだって、どんなコトだって
『頑張って一つのコトを継続する』のは凄いコトなんだよ!

中途半端なんかじゃ
全然ないと私は思う。



彼女は
しばらく泣き止まなかったが

少しして帰って行った。




自己嫌悪。

私もよくわかる。

そして
そういうループにハマッてしまったら、もう全てが駄目に思えてくるものだ。




ママ友たちの涙。

悩みのない人は居ない。



彼女たちに
元気な明日が来ますようにチューリップ赤
と心から願った。