紫式部の物の怪の歌「亡き人に かごとをかけて わづらふも おのが心の 鬼にやはあらぬ」(後妻に亡き先妻の物の怪がついて悩んでいるのは、自分の心の中に鬼がいるからなのでは?)この歌は、物の怪がついた女(後妻)の醜い姿を描いた図の背後に、鬼になった先妻を小法師が縛っている姿を描いて、夫は経を読んで、物の怪を退散させようとしている物語絵を見て詠んだもの。