雪崩に流される恐怖というのは凄まじいものがありました。
経験したものにしか分からない本当の恐怖です。
この雪崩は自分自身が起こした雪崩ではなかったので、まず音で認識して上を見上げたら『あっ雪崩だ』と分かったことがスタートでした。
でもその時の自分自身は急斜面にいて、体勢と足場の状況から回避することは不可能な状況にありました。
なのでもう雪崩に流されることは、ほぼ確定の状況でした。
そしてもうやってきたと思ったら強い力で押し流されていくのです!
一切流れに逆らうことが出来ません。
なので余計はことは一切せずに足が谷に向くように姿勢をキープ出来るようにしていました。
その方がまだ脱出しやすいのではないかという判断からでした。
そこまではまだ良かったのですが途中で完全に頭の上にも雪が覆い被さって、目の前が真っ白になりました。
さすがにこれは死ぬことも想定しました。
これで人生終わりなのかなとか
天罰かなとか
遺書書いてなかったなとか
色々想い浮かんでくるのですが、雪崩が終わったら動くことにしようと決めました。
そこで雪崩が止まったので雪を突き破ってみたら外に出れました。
そして上を見上げるとまた次の雪崩がやってきているのです!!
マジかよ!って感じです。
ただ自分自身のいる場所と雪崩との距離があったので、冷静に動けば回避出来そうな感じがありました。
急いで歩いて雪崩が来なさそうなところまで歩いていって、過ぎ去るのを待ちました。
横から雪崩を見ていると…
こんなのに飲み込まれたら死ぬなと確信出来る大きなものでした。
改めて自然の脅威を思い知らされたと共に、人間の小ささを思い知らされたのでした。
過去生請負人
波宮遥