元ベンチャーCFO日記 -6ページ目

期待に応えること

前回に続いてオリンピックネタ。




上村愛子選手、4位でした。



確か、初めて出場した長野オリンピックが7位で、その次のオリンピックが6位で、前回が5位だったかと。



今回は、メダルを期待されていたけれど、あと一歩届かず。。



やはり「周囲の期待に応えること」、ましてや、それが世界中のトップアスリートが集まる大会で、



勝つ(トップ3に入る)ということであれば、陳腐な表現だけれど、大変難しい、しんどいことだと思う。




それを思うと、改めて北島康介や谷亮子の「凄さ」は計り知れないと思う。



彼らは、どういう精神構造をしているのでしょうか。。気になります。。

冬季オリンピック

冬季オリンピックが始まった。



フィギアスケートのチームは、「最強」などと言われてるが、



「最強」と形容されて、その通りの結果を出した例は余りないと思う。



それでも、持ち上げたくなるのが、人間(マスコミ)の心情というものだろうか。。


回顧録(2) 忙しい会社

今回のテーマは、「忙しい会社」



世の中の会社は、


「忙しい会社(社員が忙しく働く会社)」



「暇な会社(そんなに忙しくない会社)」


に大別される。



勿論、「忙しい」と感じるかどうかは、個人の主観に拠るところが大きいが、


ここでは、具体的に以下のいずれかが当てはまる会社を「忙しい会社」と定義し、


3つ全てが当てはまる会社を「極めて忙しい会社」と定義したい。


①平日は朝6~7時頃起床、帰宅はほぼ毎日終電、就寝は午前2時頃


②土曜日は基本的に出勤、日曜日もメールチェック等、何らかの形で仕事をしている日が多い。


③病欠や冠婚葬祭以外は、休暇を取りづらい雰囲気



残念ながら(?)上記3条件が当てはまる「極めて忙しい会社」は、


伝統的な大企業は別にして、中小の、特に「ベンチャー」と言われるような会社では、


案外存在するように思うし、かつて私自身もこれに近い状況で仕事をしていたことがある。



結論から言うと、「忙しい会社(上記①~③が、一つだけ当てはまるような会社)」で、


かつ、その忙しさの原因である業務が有意義なものであれば、それは、


成長過程の企業としては、健全な状態であると思う。


忙しさの原因が、「無駄なこと」に起因するのであれば、この限りではないが。


※①~③は、現象面を指しているだけなので、その現象をもたらす原因の追及は、

非常に重要ですが、本旨とはずれるので、その話は機会があればまた別途。



しかしながら、①~③全てが当てはまってしまう「極めて忙しい会社」は、


労務の問題は勿論、仕事の生産性という意味でも極めて不健全な状態であると思う。



単純作業を延々と行うのような仕事はまだしも、ホワイトカラーが行う仕事は、


ほとんど全て、何らか工夫の余地があり、また手順、取り組み方次第で、


時間的、資金的なコストが大きく左右される仕事である場合が多い。



私自身、過去の経験則で実感したのは、人間は、「忙しい」というレベル


であれば、自らの忙しさを解除しようと創意工夫するが、そのレベルを超えて、


「極めて忙しい」レベルに達してしまうと、思考停止になり、考えることができなくなってしまう。


結果、生産性が低下し、更に、自らの「忙しい」状況を悪化させてしまう。




また、実際問題、「極めて忙しい」状況下では、社外の人に会って情報交換するような


時間は無論、新聞や雑誌を読んだり、TVを見ることさえもままならず、


結果、インプットが減り(というか全くなくなり)、良質なアウトプットを出せなくなってしまう。




経営者たる者は、この「忙しさ」のコントロールに注意を払うべきだと思う。


社員の能力を伸ばすためには、ある程度、「忙しい」環境を用意する必要がある。


しかし、行き過ぎると、社員が疲弊し、達成感も感じることもなく、生産性が落ち、


という風に、組織として「負のスパイラル」に陥ってしまう。



また、冒頭に「忙しい」と感じるかどうかは個人の主観に拠るところが大きい、


と述べたが、組織を運営していく上では、組織を構成する一人一人が


「忙しい」ということについて、共通の物差しを持っておくことも必要だと思う。