私の番

辞めたいと手紙を送ってから1週間。
トップからメールがきた。
彼の言葉は、すごい力を持っている。




いつまでも応援する。心から願ってる。
いたくなったらここにきなさい。



終始普段使わない『君』という言葉で綴られたメールは、温かくて、切なくて。
あぁ、あたし辞めちゃったんだなって…まだまだ実感沸かないけど。
でも戻る場所もある。
それはすごくありがたいこと。
もし奇跡が起きたら…今度は彼らとずっと一緒にいたいと思う。
奇跡は…起きないけどね…。
わかってる。
私も彼らも。



赤星さんはちゃんと眠れてるかな。
寝不足が得意の人だから。
悩みすぎて頑張りすぎる人だから。
あたしは毎日うなされてる。
必ず誰かが死ぬ夢を見る。
悲しい気持ちで目覚めて、夢だと知る。
だから赤星さんのことも、夢だったのかなって。
毎日そうやって目が覚める。
でも私の目には、笑顔の赤星さんの待ち受けが、現実を突きつける。


正直ね、今回のこと、今まで起こったどんなことより悲しい。
今までの色んな事件なんて小さく見えるくらい、最大級に辛い。
だっていなくなったんだもん。
この世に、阪神タイガース赤星憲広はもういないんだもん。

もちろん、1人の人間としての赤星憲広も大好き。
これからだって、野球人赤星憲広は生き続けるんだと思う。
でも、でも…。

私が阪神をよく思えなくなったのにはちゃんと理由もある。
今回につながる伏線がいっぱいあるから。
新聞記事を読んで、事前に連絡した人としてない人を比べて…色々感じることもあった。

もっさんも言ってたけど、赤星さんはファンにもちゃんと信号を出してくれてた。
それをしっかり受け止めれず、何もできなかった。
だからこれからは、見落とさない。

奇跡が起きた時…
その事前に連絡とった人々に助けてもらおうよ。
そういう人たちと野球をやってほしいと思う。

そして、たくさんの選手がそれぞれのブログで赤星さんの事を書いてくれてる。
それがすごく嬉しい。

私が思ってる以上に、赤星さんはすごい選手だったんだ。
のりくんなんて気安く呼べない位。
この人は絶対戻ってくる…絶対。


前を向かなきゃな。
きっと赤星さんは前だけを見てるだろうから。
私ももう過去は諦めて…目の前にある現実と向き合わなきゃ。

来週、仕事用に使ってた携帯アドも変えて、関係者の皆さんに挨拶メールを送る予定。
そうやって、一歩ずつ。