山本茂著「ピストン堀口の風景」を30数年振りに読了。


以前読んだ時は高校生だったのですが、その本は寮の中の誰かに盗られたまま行方不明に。

先日久しぶりに古本で見つけて再購入しました。



当時はあまり面白いと感じませんでしたが、あらためて読んでみてみると、時代背景や当時のボクシング界の雰囲気が伝わって来て大変興味深かったです。


特にあらゆる場面で任侠の世界が絡んでいる事が当然‥という書き方は、現在の感覚で言えば異常な様に見えますが、つい最近まで暗黙の了解として当たり前に受け入れられて来た事だと思います。


私が足繁く通っていた1990年代後半~2000年代初期頃の大阪府立体育会館第2競技場では、ひと目でその筋と思われる方々がリングサイドに鎮座しているのはお馴染みの光景で、

【禁煙】というプレートが煌々と輝いているなかで堂々スパスパ煙草を吸い、ガハハガハハと強烈な存在感を見せていました。



存在感と言えば、辰吉や井岡弘樹の世界タイトルマッチで必ず見掛けたパンフレットを振り回しながら応援していたスーツ姿の中年男性。懐かしいです(*^^*)

毎回テレビ画面のやや右寄り正面に居るので目立つ目立つ!笑  

チャンスになると必ず立ち上がってパンフレットをグルグルと振り回すので、うしろの人は見え辛くて大変だろうな‥ と思っていました。



私の記憶では畑山隆則のあと位から見掛けなくなった様に思いますが、時を同じくしてボクシングに魅力がなくなって来た様に思えたのは私だけでしょうか?


ちょうどその頃からこの選手がなんで世界チャンピオンなん???

というのも増えて来ましたから‥


ひょっとしたらあのおじさんも同じ様に感じていたのかも知れませんね~