いくつになってもどんな状況でも幸せになれる。 | タケサトさんのまんま言うわよ

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発達障害と診断され15年近く経ち、双極性障害を発症して10年近くが経ちました。
しんどかった時期を乗り換えて今では楽しく暮らせるようになりました。
そんなボクの経験が同じように苦しむ誰かの背中を支えることができたらと思い書いています。

 

どもども。

タケサトです。

 

 

ボク、30代前半くらいの頃、すごく焦ってました。

 

「早く自立しないと手遅れになる」

って。

 

その時、転職を繰り返していた時期だったので、

「自分の立ち位置を早く見つけなければ・・・」

って焦ってたんです。

 

転職市場では30歳を過ぎたら、即戦力として能力が求められます。

今ままで培ってきた経験を活かし、すぐに会社で利益を出せる人材が求められるんです。

 

転職を繰り返してたボクには胸を張れるような経験がありませんでした。

 

「このままだと自分が望まない働き方に就かないといけなくなる」

そんな思いが大きくて、とにかく焦ってました。

 

 

それに、独身だったボクは、結婚に対しても焦りがありました。

 

「早く結婚しないと相手がいなくなる」

そう思っていました。

 

35歳を過ぎたら、婚活パーティの年齢制限にもひっかり、婚活がやりにくくなります。

 

「出会いが減れば、結婚できなくなる」

そんな気持ちでいっぱいでした。

 

 

就職は35歳を過ぎたら、

「かなりのスキルがないと転職は難しい」

と言われていました。

 

婚活も35歳が一つの区切りになっていました。

 

だから、

「早く、なんとか早く自分を変えなきゃ!」

って思っていました。

 

 

「年齢が高くなればなるほど、いろんな選択肢が狭まっていき、どんどん自分の望むことを実現できなくなる」

と思っていたボクは、焦りに焦った結果、双極性障害を発症し躁転。

 

仕事も友人も全て失いました。

 

精神科病院から出てきた時には、すでに38歳になっていました。

 

「あ〜人生詰んだな」

そう思いました。

 

「これから先、自分の望む人生はそこにないんだな」

って

「自分にはもう苦しい人生しかない」

って絶望しました。

 

 

確かに年齢が高くなればなるほど、選択肢が狭くなっていくのはそうだとは思います。

 

40代になった今、20代や30代に望んでいた40代に姿になることは叶わないのは事実です。

 

でも、それと人生が真っ暗になることはイコールではないんです。

 

 

うつ病と診断された時、

発達障害と診断された時、

双極性障害と診断された時、

そして

精神科に入院した時、

ボクは自分の人生に対して、どんどん悲観的になっていきました。

 

うつ病など精神疾患にかかった人は、

いや、

精神疾患だけでなく、病気を抱えてしまった人で人生の道を踏み外した人は、みんな一度悲観的になるのではないかと思います。

 

ボクの思う人生の道って、多くの人が歩むであろう道のことです。

 

就職してお金を稼ぎ、結婚して、幸せに暮らす・・・

簡単に言えばそんな感じです。

 

今思えば、人生の道なんて無数にあって、誰かと同じなんてことはありえないし、誰かと同じなんて面白みに欠けると思います。

 

自分は自分の人生を生きる。

 

「多くの人が歩んでいる道と外れていたとしても、そこが自分の歩む最高の道だと胸を張って生きていきたい」

そう今は思っています。

 

でも、明らかに周りの人たちと違う道を歩み始めたその時は不安や失望感しかなかったです。

それも病気で道から外れることは、社会から、人生からのドロップアウトだと感じていました。

 

 

そうして悲観してしまうのは仕方ないと思います。

 

自分の人生が真っ暗になる気持ちになるのも当然だと思います。

 

でも、人生は何が起こるかわからないんです。

よく聞く言葉ですが、今、ボクはこの言葉を心から納得できます。

 

年齢を重ねて、選択肢が狭くなっていったとしても、そこに新たな選択肢が出てくることもあるんです。

年齢を重ねたからこそ現れる選択肢だってあったりするんです。

 

若い頃に望んだ自分の姿にはもうなれないかもしれません。

でも、今、別の姿で、別の幸せを求めることも、掴むこともできるはずなんです。

 

年齢が高くなったからと言って、

選択肢が少なくなったからと言って、

病気を発症してしまったからと言って、

社会からドロップアウトしたからと言って、

そして

今苦しいからと言って、

そこに光がないわけじゃないんです。

 

「いつだってやり直すことができる」

このセリフもよく聞くセリフですが、

「ホントそうだな」

ってしみじみ思います。

 

精神科を退院した頃の絶望していた自分に

「大丈夫、希望はあるよ」

って声をかけたところで届かないような気がします。

 

悲観してる時に、希望を見出すことなんてできませんから。

 

でも、それでも今のボクは思います。

 

「いくつになっても、自分にとっての幸せはそこにある」

って。

 

「たとえ以前の自分が望まない状況になったとしたとしても、そこにだって幸せや希望は存在するんだよ」

って。

 

20代だろうが

30代だろうが

50代だろうが

70代だろうが

それぞれの時代の形は違えども、選択肢も幸せもそこにはある。

 

「いくらだって可能性はあるんだよ」

そう今のボクは思います。

 

 

 

今、ボクは結婚し、自営業をしています。

 

今の自分にも、今の生活にもとても満足しています。

 

こんな日が来るとは、退院直後の自分には想像すらできなかったことでしょう。

 

これから先、10年後の自分は、きっとまた想像すらできなかった世界にいるかもしれません。

 

いいことも悪いこともあると思います。

 

でも、

「そこにある幸せのかけらを探せる自分でいたい」

そう願っています。

 

 

ということで、今日はこの辺で・・・

 

おわり