(歩道脇に咲くキキョウ)

山間の地で色とりどりの花が膨大な大地を埋め尽くす。空の青と一体となった花園で、誰もが開放感に酔いしれる。

上記の画像は、歩道脇にひっそりと咲いた桔梗(キキョウ)の花です。誰が植えたのか、何処からか鳥が種を落としたか、その詳細など関係なく美しい。

上記は、何年振りかでやっと花を付けた我が家の松葉菊です。

大事に大事に育てたつもりだが、待ち侘びるばかりでなかなか花芽が付かず、半ば諦めもしていた。

雨上がりの朝に見せた小さな蕾は、清らかな神々しさであった。

 

 子供の頃から、夏を一緒に過ごした「松葉菊」は、眩しい太陽の下で何よりも美しく、何よりも身近な存在であった。真っ黒に焼いた夏の日の楽しい思い出は、昭和、平成、令和になっても、決して忘れることはない。懐かしい思い出には、必ず季節の花が目に浮かぶ。

花に興味があったわけでもなく、花がたまらなく好きだったわけでもない私が、思い出を盛り立ててくれる花が、目に鮮やかなのは、野に咲く可憐な花を愛した母がそこに居たからに違いない。