こんにちは、生チョコぽん酢です。

昨日から急激に寒くなり、現在私のいるところの気温は13度。

北海道よりも気温が低いとかなんとか、報道されているようです。

3、4日前までは車で冷房を入れていましたから、最近は何もかもが極端になりましたね。

人間関係も同様です。

他人のことを下に見るか上に見るかみたいな、犬のような格付けが植え付けられているようで、フラットな関係を作る方が困難だったりします。

本来人間なんてものは、それぞれ適正が異なり、役割が異なるわけですから、持ちつ持たれつなのですけどね。

いい塩梅の世の中というのは理想郷のようで、どんどん遠ざかってしまっているように感じる今日この頃です。


まぁそんな話よりも寒さのお話から。

関東はかなり冷えていて、さっき依頼を受けた患者さんは相当きつそうでした。

依頼は娘さんからで、お母さんが自宅で転倒してから腰が痛いから、車椅子で近くの整形(個人のクリニック)まで連れて行って欲しいという内容でした。

いわゆるライトな仕事です。

私は現場に到着して車椅子を用意していた時に娘さんが外に出てきてくれました。

初めてお会いする方なのですが、案の定真冬のような恰好なのですが、既にガクガク震えています

確かに寒いから気持ちは分かるのですが、私の体感とは10度近く違いがあるように感じます。

 


挨拶をしてご自宅の中に入ってみると、ベッドではなく玄関の床にお母さんが寝ていました。

しかも、試しに仰向けにしてみようと試みますが痛がり方が半端じゃない。


あ、、これは多分骨折していそう・・・


私は医師ではないから断定はできないですが、安全な搬送の観点から「骨折の可能性があるから車椅子では無理です」と伝えました。

車にはストレッチャーも積んであったので、そっちでなら搬送が出来る旨も伝えました。

本来なら2名で対応したいところですが、ライトな仕事だと思っていたので私しかいません。

無い物を欲しがっても仕方ないし、あまり想像ができないかもしれませんが、意外と何とかなるものです。

ただ、ここで1つ問題があって、個人のクリニックにストレッチャーで搬送したところで、後どうするの?って。

搬送先が適切でない可能性が出てきてしまっていることです。

娘さんもそれはすぐに察してくれて、私が指摘する前に「大きい病院で受け入れてくれるところを探します」と言われ、リビングに行きました。

私は玄関で待っていたのですが、5分経ち、10分経ち、中々来ません。

寒いし私は車の中で待つことにしました。

お母さんは毛布にくるまっています。



そこから・・・50分待ちましたww


さすがにもう厳しいなということで、娘さんにお声がけしました。

そしたら、搬送先が全然見つからないようなのです。

これ、まだ午前中の出来事ですよ。

私の地区ってそれなりに病院がたくさんあるのに不思議です。

最終的にこの仕事はキャンセルとなり、「搬送先が決まったらまた呼んでください」と言って現場を離れたのでした。

今朝搬送した方も入院になってしまい、今週は不完全燃焼な1週間となりそうです。


さて、ここからはタイトルに書いた行政の異変について書きます。

近頃行政の様子が少しおかしいという内容で、昨日と今日の大学病院からの相談が切っ掛けです。


大学病院のソーシャルワーカーから変な相談を受けました。


SW「(私)さんに折り入ってご相談がありまして・・・

私「はい、なんでしょう??

SW「生活保護の方なのですが、今後当院への受診を依頼できないかと思いまして


全然折り入るような話ではないです。

もしかして結構ヤバ目の患者さんなのか?と思い


私「問題行動のある患者さんなのですか?

SW「いえ、とても良い人です・・・そうではなくてですね

SW「今後もずっと(私)さんで受診させて欲しいのです

SW「ケースワーカー(役人)から業者さんを固定しろっていう指示があって

SW「こんなことを言われるのは初めてなので困ってしまっていて。それで相談させてもらいました。


こんな内容です。

中々分かりづらいかと思うので改めて説明させてください。

生活保護の方は前に以下の記事でも説明しましたが、私の地区とその近辺では3社見積が原則です。

 


行政は我々搬送業者を買い叩いてきているわけですが※、私達の仕事ってそこまで客に困っているわけではないので、実際には無理に行政からの仕事(生活保護の患者さん)を受ける必要がなかったりします。

 

補足1※(行政に高額請求する悪徳業者対策の面がありそうです)

補足2※(お仕事を頂けること自体はとても有難いことです)


だから値崩れはほとんど起こしておらず、騙し騙し仲間内同士で生活保護の患者さんを回し合いながら、角が立たない程度に対応をしてきました。

でも今度は更に、同一業者じゃなきゃいけないっていうルールが新たに設けられたようなのです。

なぜそう言えるかというと、役人個人の判断で、勝手にルールなんて決めたら問題になりますからね。

少なくとも課長クラスが決めたことなのだと推測しています。

搬送だけではなく、介護保険や、今敷かれているコロナルールも同様なのですが、現場を知らない、というか世間をあまり知らない役人がどんどん勝手にルールを決めるから、ややこしくなっているという自覚がないようです。

こちらからすると、生活保護の患者さんに限らず、特定の誰かを確実にずっと対応しますと言い切ることなど無理なのです。

なぜなら、いつ必要になるかが分からないから


急に具合が悪くなって病院に行く必要が出た時に、私が別の患者さんの対応で遠方にいた場合、物理的に対応などできません。

うちが休みの日も同様です。

それ以外にも色々な要因があるから、絶対対応できると言えるわけがないのですが、それをお願いされている感じです

ちょっと想像力が・・・。

 


実は今までも近い問題は確かにありました。

例えばAという業者さんが、3社見積の結果、とある生活保護の患者さんの担当に選ばれたとします。

で、Aが対応できない日がありました。

そしたらAが同業のBに「代わりに行って」といい、Bが代わりに行きます。

この場合の請求がどうなるか、ということです。

Bが心優しい業者なら、Bが対応した分はBが手間を惜しまず役所に請求しますよね。

でも役所からすると「おたくに許可した覚えはない!代金を支払えない!」というトラブルになることがあるわけです。

随分昔こういうトラブルが結構あったそうな。

なので私の周りではBに代わりに行ってもらった場合、Aがその代金を自腹でBに支払ってあげます。

そして後日、Aが自分の実績の中にBの分も含めて請求する、という手間をかけることで、なんとか騙し騙し対応してこれました。


でもそれを問題視し始めたのか、念を押して「同一業者でずっと対応してくれるところ」という条件を、役人から大学病院のソーシャルワーカーに出してきた、というのがこの問題の背景だと思われます。


アレですね・・・。


こんなんじゃ、いずれ生活保護の患者さんを対応できなくなりますよ。

ただでさえ、実績や請求、そしてその請求に対する支払の紐づけという手間がかかります。

どれだけ面倒か分かって欲しいのでこれも説明します。


まず請求について。

地方自治体(市区町村)によって請求の仕方が違います。

この時点でヤバイのわかりますか?

例えばAという市では請求書のひな形があり、Bという町では請求書は自由、Cという村では請求書は自由だけど見積書の添付が必須、Dという区では請求書と見積書と終了報告書が必要、etc・・・

ヤバいですよね・・・。

何度も郵送でやり取りをする羽目になることがあります。


次に支払についてです。

請求しても翌月に振り込まれてくるかどうかが分かりません。

翌々月かもしれません。

場合によっては同月に対応したaさんbさんでも、aさんは翌月、bさんは翌々月なんてこともあります。

しかも1件1件振り込んでくれるわけではありません。

色々な生活保護の患者さんの分がまとめて振り込まれてくるので、紐づけが困難を極めます。

私の場合は売掛金(売上高)の計上だけして、後は年度末に預金の売掛金の数字が合っているかどうかだけ、確認しています。

つまり本当に振り込まれているのかさえ細かく確認していない(振り込まれているのでしょうけど)。

それくらいめんどくさいし、もしやろうと思えば、生産性の一切ない労働となってしまうのです。

社会主義気質の公務員さんは大好物な類の仕事なのでしょうが、資本主義社会に生きる民間の私には無理ですよ。

 

だって本来やる必要がないもの、なんですから。

 


最初にも言いましたが、別に生活保護の患者さんを無理に対応する必要がないのです、搬送業者の皆様は。

でも生活保護の患者さんが悪いわけではないし、こうやってお世話になっている方から依頼がくるから、忖度せずに対応している面が大きいわけで。

生活保護を差別するのは絶対にいけいませんが、近頃は以下の記事でも言いましたが、逆に生活保護の方を特別扱いするような要求がやけに多い気がします。

 


これは生活保護の方の人権を守る為ではないです。

明らかに役人側の都合が見え隠れしています。


生活保護の患者さん専門の業者なんてものも成り立ちません。

だって仕事を取るには最安値じゃなきゃいけないのですから。

そして全員ではないにしろ、問題行動を起こす割合が多い傾向があります。

わざわざ安い料金で、わざわざリスクを背負い、わざわざ行政のルールに飛び込み、どのような状況下でも責任を持って対応し続けることを選ぶなんて・・・変態過ぎてさすがに私でも抵抗があります。


最近思うのですが、行政が介入して良くなることなんて何一つないのかもしれませんね。

自然な市場原理っていうのでしょうか、そういうのに任せておけばいいのにね。

役所の人たちは結構アレ率高いので、時々変なスイッチが入ってしまうのですよ。


役人さん達は学は高いのでしょうが、箱入り気質だから、社会勉強の時間が必要に思います。


なんていうか近頃は、よく言えば毅然とした態度?悪く言えば権力を振りかざすといいますか、子犬ほど吠えたがるというか。

私にはまるで何かに怯えているように見えてしまいます。


もしそれがコロナやワクチンの事なのだとすれば、素直にごめんなさいすれば皆分かってくれますよ。

だって全部が全部、政府や自治体の人間が悪いといは言い切れないじゃないですか。


逆にヒステリーになるほうが社会が混乱するから迷惑ですよ。

まぁ、いじめっ子体質な人が多いからどうにもならないのでしょうか。


そういえば同業者さんで元役人の人がいます。

この人もかなり内情に文句を言っていました。

役職のついていた上の人だったのですよ。

 

そしてすごく優しくて自然を愛している人です。

 

まともな人間は耐えられなくなるって、正真正銘のブラック企業じゃん。


まぁ、いじめっ子体質な人が多いと、見て見ぬふりをしろ、疑問を持つな、口答えするな、ルールを遵守せよ、上からの指示には従え、皆横並びに一列になれ、出る杭は打て、年功序列、みたいな保守的というか閉鎖的というか社会主義的な組織になるのでしょう。

それでは改善に取り組む姿勢になることは無いですよね。

 

とにかく、もう少し全体像を見て、実態を見て、判断した方がいいと思います。

 
大体のケースで、事態を悪化させている自覚を持った方がいいです。
 
と私は思います。
 
多分ね。
 
 
おわり