Dimash、New Vision Forum インタビュー 2024.06.29

カザフスタンのAlmatyで行われたフォーラムに出席

 

 

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(コンサートのビデオ)

 

司会:カザフ文化を世界へ紹介してらっしゃる Dimash Qudaibergenです!

 

(Dimash 登場)

 

司会:(会場に向かって)Dimash Qudaibergenです!

ようこそDimash。

お会いできて嬉しく思っています。

New Vision Forum にお越しのみなさんに 何かお言葉はありますか?

 

Dみなさんこんばんは。

ご出席の皆さんが 健康で、明るいお顔をされているのを見ることができて、嬉しく思っております。

皆様のご繁栄とご多幸をお祈りしております。

ご招待いただきましたので、世界の国からお越し下さっている方々の為に、少し英語でご挨拶を致します。

(英語)カザフスタンへようこそ!

今日はここで このフォーラムに対談者として参加することができて、嬉しく思っています。

今日は楽しんでいってください。

 

みなさまにアラーの祝福がありますように。

ありがとうございます。(英語終わり)

 

司会:みなさん あなたのインタビューに期待していますので、さっそく質問を始めましょう。

この現代世界における ミュージシャンとしての役割というものをどうお考えでしょうか?

あなたの音楽を通して伝えたいことはありますか?

 

D現代社会において、一般的に、音楽や詩歌、映画などは 非常に特別なものだと認識しています。

その中に、豊かで深い歴史のあるカザフ文化もあります。

カザフスタン人は非常に才能ある人々です。

Abaiがかつてこう言いました「我が道を見極めよ。才能があるならそれに誇りを持て。人生に自分の居場所を見出すのだ」と。

この言葉は そのまま 僕のクリエイティブな道、僕のリスナーへの責任を表しています。僕は、この 神様から与えられた才能を 世界中の人々の為に使いたいと思っているのです。

何よりも、僕がステージに立っていられるのは、神様、両親、先生方、友人 そして僕を支えてくれる人々、僕のチームとリスナーのお陰だ ということです。

僕にはたくさん大きな夢があります。

その一つとして、国と国の間の文化的、外交的交流を強固なものにすることです。

それは 団結、友好関係というものです。

 

司会:あなたについては “素晴らしい歌手” とは思っていましたが、スピーチも非常にお上手だということまでは存じ上げませんでした。

尊敬できる教養と知性があり、本物のカザフの男ですね。

(照れるD)

では 次の質問です。

あなたの音楽が 様々な国(の人達)を 団結させるのにどのように役立てることができるでしょうか?

 

D:(ため息)そうですね、良い質問だと思います。

ここで少し みなさんにお尋ねしたいと思います。

どの言語が世界中で一番話されていると思いますか?

 

司会:中国…ロシア語でしょうか?

 

D他にありますか?

 

司会:将来的にカザフ語になるとか、ですかね?

 

D音楽!それが正解です。音楽です。

音楽は、ギリシャ語の "ムーサの芸術" という言葉が由来です。

音楽は音のイメージを繋ぐものなのです。

 

 

感情的なものが影響するもので、人間の歴史の中における音楽は、社会的、文化的、教育的 そして美的なものの役割を果たしてきたことで知られています。

一般的に音楽は、人間の思考や感情を音に乗せて響かせる(楽器など)ことでよく知られています。

ですから、この芸術を武器としている音楽家は、次世代の人々に 精神的な糧となるものを創造する責任を負っているのです。

商業的な利益を抜きにしても です。

それは アーティストは 間接的でも 若い世代に影響を与えるからです。

イデオロギーは必要なものです。

我々のイデオロギーを更に強化すべきだと思っています。

ですからこの場をお借りして、世界中から僕のコンサートにお越し下さり、スタジアムを満席にして下さったリスナーの皆様に心よりお礼を申し上げたいと思います。

有難うございました。

 

 

どのコンサートでも データを取っているのですが、僕の最近のコンサートでは一つのスタジアムに 世界中の約80か国から来たファンが それぞれの文化、国旗を持って集まってくださいました。

様々な人たちが一堂に会したことは、本当に素晴らしいことです。

一つの巨大な素晴らしい家族になりました。

言葉では言い表せない程の気持ちでいっぱいです。

このような機会を与えて下さった神様に心から感謝しています。

国民の皆様、僕の親しい人たちに、再度お礼を申し上げます。

みんなで一緒に愛を育むことができました。

世界中のファンの応援があり、一つになることができて、本当に幸せです。

 

司会:素晴らしい言葉ですね。

若い世代の人たちが共感することでしょうね。

良い模範となっていると思います。

あなたの言葉はインスピレーションを与えてくれます。

カザフスタンが益々繁栄することを信じています。

では 次の質問です。

あなたにとって “愛国者” として “国を愛する”とはどのようなものでしょうか?

あなたの歌詞やアート(曲)にどのように影響していますか?

 

D:(長いため息)アメリカの哲学者で小説家、記者であり 写真家のトマス・ペインがかつて「国は私の母であり、私の信念は 良いことをするためにある」と言いました。

 

 

 

同様に、僕は 人々を、祖国を愛していますし、人を国籍や宗教、言語、人種で区別はしない、ということを強く言っておきたいと思います。

僕たちはカザフスタン人は賢明な人間です。

智慧というものは、自分の行動に責任を持ち、周りの人に優しく、そして 良い人間関係を築く能力もあるのです。

このようなことは全て 人間の内にある深くにある智慧なのです。

我々の祖先は 祖国が独立する為に戦い、豊かな文化的財産、領土 そして様々な富を残してくださいました。

我々が 良い隣人であり、広い心を継承していることを証明しなければならないと思っています。

世界には平和が必要なのです。

祖国を愛することが “ナショナリズム(政治的運動をすること)” となってはならないのです。

ナショナリズムは偏ったイデオロギーによるとても狭い心を持った人のことを言うのです。

とても間違っています。

 

僕はこれまで たくさんの素晴らしい国、人々を見てきました。

僕のコンサートに来て下さる人たちは 政治的なプロパガンダに影響されることはありません。

僕はカザフ人ですが、 他の国…イギリス人、フランス人、アメリカ人、中国人やセルビア人、またはロシア人とか、そんなものは関係ないのです。

最も大切なことは、精神的な価値や情報を人々の間で交流することなのです。

そういうレベルの意識を持つべきだと思うのです。

世界は平和であるべきです。

我々は祖国を誇るべきです。母国語を尊重すべきです。

「母国語は 誇るべきもの、良心です…他の言語も知りなさい。母国語を尊重しなさい」という名言があります。

母国語についての S.Toraygirovの格言に僕の言葉を加えたいと思います。

 

 

「自分の生まれながらの言語を愛しなさい。揺り篭の中で聴いた子守歌。ドンブラの音色、草原の緑が空に向かって歌う。そして母が読んでくれた神話。生まれながらに持った言語を愛しなさい。初めて話した言語を愛しなさい。大草原のトルコを起源に始まった、母乳と共に軌跡をたどって来た。最初の言語を愛しなさい。」

 

僕たちの祖先が残してくれたものに感謝し、調和と共に暮らし、母国語を尊重し、国民の名誉を守り、世界に両手を広げ、価値ある人生を送れることを願っています。

 

 

司会:Dimash、素晴らしいですね。

これはビジネスフォーラムですから、起業家のみならず カザフスタンの経済に関わっていらっしゃる多くの著名なビジネスオーナーも参加しています。

あなたの言葉はこの方々に心にも届いたと思いますよ。

この方々も経済界における祖国のイメージ強化に努められることでしょう。

 

では、次の質問に移ります。

カザフスタンの芸術や文化の発展を鑑みるような計画はありますか?

 

Dアラーの思し召しにもよりますが、僕には近い将来の数年後の大きな計画があります。

モハメド・アリは「この世界に永遠のものなど 神以外にはない」とおっしゃっています。

少し謙虚さが欠けますが、もし僕が有名で、チャンスがあるのならば、僕の存在(認知度:人気)が 国際的なステージに立ちたいと願う カザフスタンの若い世代に、素晴らしいマネージャや有名なエージェントの会社を紹介する手助けをしたいと思っています。

というのも、人生においては全ての事が 一時的なものであるからです。

僕のクリエイティブな仕事がピークな時に、国民の為になることができるのは、この上ない幸せです。

 

僕が生まれてから…5歳から30歳に至るまで25年間 音楽を勉強してきました。

5歳の頃から音楽を始めました。

そして今は博士号の論文を書いています。

多くのことを達成してきました。

プロとしての経験も積んできました。

有名な歌手になる、大きな仕事で文化的模範になりたいと願う若い人たちに、僕の経験を分かち合うことができるのなら、それが僕の大きな夢が叶う時なのです。

 

 

司会:それは素晴らしいことですね。

家族やお子さんをお持ちの多くの人がいらっしゃいます。

その方々がお子様を ビジネス界だけでなく、芸術の世界にも導いてくださることを願います。

新たなプロジェクトはいつ頃になりますか?

 

Dう~ん、神様の思し召しによりますが。

ロシア語でも言いますが…「人が計画を立てても神が許さない」ということもあるので、いつ頃になるかは 今は言えません。

カザフの諺にもありますが、「行動は言動よりも声高い」と言いますので、ニュースがあれば僕のSNSや他の手段でお伝えすることにします。

 

司会:30歳という若さで素晴らしい成功を収めてきましたDimashは、人々への愛を分かち合い、その発展の向かうところを示してこられました。

計画が実ることをお祈りしています。

私には9カ月になるマリアムと言う名の娘がおりますが(お祝いの👏をするD)…妻も来ています。

昨日 私がリハーサルを終えて帰宅をして彼女に言ったのですが…え~…あなたのご両親は非常に厳しくしていらっしゃって、サッカーは1時間までで、あとは芸術の時間に当てる…100%音楽に当てていらっしゃる。

で、私は(New Vision Forum のリハーサル後の)ビジネスの雰囲気を漂わせたまま 妻にこう言いました。

「君の使命は私達の娘だ」と。

あなたは私の娘や カザフスタンのティーンエイジャーや若者にとっての一番の目標としたいのです。

 

D神のご加護を!

若い世代の人たちには 僕を上回って欲しいと思っています。

彼らが僕の業績を一つの例として、僕を追い越して欲しいと願っています。

 

司会:素晴らしい。

Dimashさん、先ほどお子さんの頃の話がでました。

5歳の頃から音楽を始めて、現在に至るまでの素晴らしい成功を成し遂げられたことをお話ししました。

私達は心から嬉しく思っています。

ではここで あなたの人生についての短編ビデオを見ることにしましょう。

みなさん、スクリーンにご注目下さい。

Dimashの人生についてのビデオです。

 

(<Omir> のMVが流れる)(おじい様の場面で涙ぐむD)

 

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司会:Dimash Qudaibergenです!

もしみなさんが “自分にはできない” 、“これは自分のできることではない” とか “それは不可能だ” と思うことがあるのなら、彼(Dimash)をご覧ください 。

決して “ムリだ” ということはないことが分かりますよね。

彼は “実在する模範” ですよね。

みなさんも驚かれたと思いますが、あなたは有名なミュージシャン、歌手であると同時に、まだみなさんもご存じないような新たな発見をしていきましょう。

Dimash、あなたは映像監督にも挑戦されていましたが、映画監督もされるという噂は本当ですか?

もしそれが本当であれば、どのような映画になるのでしょうか?

 

Dそれはありません。

僕には(映画監督をするような)才能はありませんので。

若い頃からいつも いろいろな音楽やパフォーマンスを聴いてきました。

…僕は コンテストに出場する際の選曲や衣装などのいろいろなことを描いてきました。

つまり、僕は僕自身のプロデューサーとして自分自身をプロデュースするようにしてきました。

誰が曲をオファーして下さるかに関わらず、最終的には僕自身のアレンジで歌います。

《歌手2017》の時も 自分でプロデュースをしました。

非常に才能のあるウラルスク出身の Erlan Bekchurinがアレンジをしてくれるのですが、それは僕がこうして欲しいという要求を満たしてくれます。

これは多くの作曲家との仕事でも同じことです。

Walter Afanasieff氏も、中国やヨーロッパの作曲家、ひいてはロシアの作曲家… イーグル・クルトイ氏などの曲でも、僕はいつも 自分の歌いたいように歌います。

その曲がどうあるべきか、そのスタイルなどを自分の好みに合わせていくのです。

ミュージックビデオなども同様です。

…もちろん 信頼する専門の方やプロの方々の意見も聞きますよ。

 

世界的な情勢不安も懸念しています。

僕が25歳の時から3年かけて書いた曲があります。

このミュージックビデオを他の人に任せることはできませんでした。

ですから 僕が曲を書き、MVの脚本を書きました。

それが <The Story of One Sky> というビデオです。

カザフ語では (ここカザフ語でThe Story of One Skyと訳している) です。

 

現在 何を気に病んでいるかと言いますと、人々が無謀であるということです。

国家のことを言っているのではありません。

ここをはっきりとさせておきましょう。

みんなではないでしょうが、僕の親戚や友人は これから僕が言うことは聞きたくないかもしれませんが・・・

人は戦争をこんな風には始めません。

誰が戦争を始めたか、何故 戦争が始まったのかは みなさんご存知ですよね。

文化的な違いあろうともお互い調和するべきなのです。

でも実際は、どんどん国籍や言語、人種で区別されるようになってきています。

その為に、少数の力を持った人間のせいで多くの国が犠牲となっているのです。

そこで僕は客観的に見てみたいと思いました。

僕たちは若者や子供よりも賢い、教養があると思っていて、学校では将来の為に子供を教育していますよね。

僕たちは子供の成長に関わっています。

ですが 僕たちの方こそ 子供達から学ぶことがあるのです。

僕たちはそれを忘れてしまっているのです。

数百万と言う子供達が ほんの少数の人達が起こしたことで 犠牲になっているのです。

しかしながら 数人の子供の為に数百万の大人が犠牲になることなど聞いたこともありませんよ。

そんな大人を賢いと言えますか?

どちらが聡明でしょうか?

僕たちの子供の未来の為、世界の未来の為に、僕のプラットフォームを使って、それを聴き、理解できる全ての人々の平和を呼ぶ為に、この曲を書きました。

このMVの脚本とストーリーも書きました。

僕の素晴らしい友人である アリーナさんによる監督でこれを創りました。

それがこのビデオです。

有難うございます。

 

(<The Story of One Sky> のMV流れる)

 

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