呼ばれない・・・・震える手
みなさんこんにちは。広報Mです
二日間の競技を終え、この日は閉会式。
結果は閉会式の中で発表されます
競技1日目ではモールディングが割れてしまう大事件に見舞われたものの泰喜さんの執念で見事な復活劇！！
2日目には、北海道を出発する直前までこだわり抜いた柱の漆喰塗りと自由課題も無事に終え、
スピード競技は自己ベストを塗り替え…と、この二日間やり切った！！と胸を張って言えます
とはいえ、結果は気になる…
今ブログをご覧になっている皆様の中には、もう結果をご存知の方もいるかと思いますが、今回は私のドキドキ感や泰喜さんのその時の様子などをお届けします
競技が全ておわり、素人ながらに順位を予想してみますが、
「途中、モールディングが割れてしまっているので順位予想しにくいなぁ。どうなるかなぁ。」と、私はドキドキ
閉会式が始まり、いよいよ結果発表〜
全４１職種。
各職種ずつに、表彰者がこの大きなステージに呼ばれ、一人ずつメダルを頂きます。
会場は人でいっぱい
この数の人を前にステージに立つのは緊張しますね
表彰会場では、嬉さで大きな声で泣き叫ぶチームがあったり、じっと下を向いて涙を拭っている人もいたり、仲間に肩を抱かれて泣きじゃくる人など、悲喜こもごも・・・
１０００人近くの出場選手それぞれに喜び、満足感、悔しさ、後悔・・・いろいろあるのでしょうね。
泰喜さんが呼ばれたら、どんな表情をするのだろうと想像しながら、私はステージに近い撮影エリアで一人、スマホを構えて待っていました。
そして、いよいよ左官職種の結果発表がやってきました！
「左官職種の入賞者を発表します」
いよいよきたーーーーーーー
心臓がはち切れそうという比喩表現が現実になりそうなほどに、私の胸はドキドキ…
カメラを構えます。
「はじめに敢闘賞の発表です・・・・・ 」呼ばれない。よかった・・・
「続きまして、銅賞の発表です・・・・・」呼ばれない。
「続いて銀賞の発表です！」 どうか呼ばれませんように
銀賞でも呼ばれない・・・・・
ということは、ということは、
といいうことはーーーー
「そして左官職種の栄えある金賞は・・・」ファンファーレ
「北海道 高橋泰喜選手です！おめでとうございます！！」
「ﾖシｯｯ！！や”っだぁぁ。よ”か”っだぁぁぁぁぁぁ。」
私は静かに撮影しようと思っていたはずが、自然と喜びの声が出てしまい涙が溢れていました。しかも声も手も震わせて
写真を撮るために、ステージの近くに構えていたのに、手が震えて写真のほとんどがブレブレ
さて泰喜さんは、笑顔なのか！涙なのか！
いつも通り
泰喜さんらしいです
でも少し緊張しているようにも見えますね
実際は、緊張していたのか、感情をこらえていたのか、安堵していたのか、至って平然だったのか・・・。何を思っていたのか気になりますが、その心の内は泰喜さんしかわかりません笑
念願の金メダルをいただき、
写真をパチリ
かっこいい！スポーツ選手みたいですね
泰喜さん本当におめでとうございます
閉会式が終わり、泰喜さんの様子はものすごく喜んだり、はしゃいだりする事はなく、とにかく肩の荷が降りたように、健太郎さんと喜平さんといつも通りに話していました。
３人が笑顔で話す光景がなんとも微笑ましくて、見ている私は自然と口角があがってしまいました
約２ヶ月、泰喜さんの技能五輪出場の補佐員としてサポートさせていただけたこと、本当にありがたく思います。
始まりは、社長に「生き方を改めろ！！
」と怒られ、具体的に何に怒られているのかもわからないけど、とりあえずしがみついてやる！と逆ギレ精神だった私
泰喜さんは、大会出場を決めてから、塗り壁トレーニングを欠かさず行い、トレーニング期間中「金メダル以外は意味がない。」と、自分にプレッシャーをかけ続けながら、毎日自分で問題点を見つけては、考えて改善の日々を過ごしていました。
『自分で考え続ける』『結果に執着する』『言葉と行動を揃える』『続けることが何より大事』などなど・・・
泰喜さんの姿を見て、自分には足りない点がいくつも見えてきて、
実際に行動をしている人が当たり前のように発する言葉はとても痛くて、何度も心にブスッと刺さりながらも貴重な学びになりました。
社長は、
『金メダルを取るためには、日頃、どこを切り取っても金メダルにふさわしい生活をしていなければならない。まさに生き方が「金メダルの金太郎飴」状態にならなければならないんだよ。』とよく言っていましたが、泰喜さんの努力を続ける生き様はまさに金メダルの金太郎飴でした
そして、泰喜さんの思い・努力が実ったことが心から、ほんっっっっっっっとうに嬉しかったです
こんなにも心を動かされる経験をさせてもらえたこと、学びをいただけたこと、本当にありがとうございました