土壁のサビ
ご無沙汰しておりましたー
中屋敷です。
久しぶりの私の投稿です。
最近の私のブームが「土壁のサビ」です。
こちらは京都にある蓑庵というお茶室の壁です。
なんか凄くないです?
私、過去に一度お茶室の外からでしたが、蓑庵の土壁直接見たことあるんですが、
それはもう、言葉では表現できない迫力と美しさでした。
この壁の色は、土の中の鉄分が酸化して表面に茶褐色や黒色になって現れるのです。
そして、土壁の中のすさは錆びないので、写真のようにスサが表面に浮き上がってくるように見えるのです。
この「土壁のサビ」については今初めて興味を持ったわけではありません。
今から6年前、当社の左官ギャラリーの中に待庵の写しを作りました。
久住章さんに札幌までお越しいただき、土壁のご指導をいただき
待庵の壁を再現すべく、
待庵の写真集を頼りに久住さんにご協力いただき、この壁を再現すべく様々研究しました。
待庵の壁のアップの写真
様々なサンプルを作成しましたが、
似て非なるもの・・・というべきか、「これだ!!」というものに辿り着けませんでした。
というわけで、うちの待庵の内壁は今なお未完成なのです。
これをなんとか完成させたいと思いながらも年月は過ぎ、あれから6年。
もう一度、チャレンジしようと動き始めました。
今までは写真を頼りに作っていたので、本物の待庵の壁を見るのが一番なのですが、
調べたところ、現在、待庵のお茶室は見られないそうです。
ざんねーーーん
そこで、今見ることが出来る錆びた土壁を見て、まずは自分の美意識を高めよう
ということで、京都に向かいました。
続く・・・