コーチ技術の進化
先週の金曜日のこと。
とあるご縁から東京芝浦工業大学の大学教授とその研究室の生徒さんがわざわざ札幌まで来て、当社を視察に見えられました。
今回の目的は二つ。
同行された生徒さんの卒業論文テーマが女性技能者活躍に関してだそうで当社の女性職人にヒアリングをしたいということと、
もうひとつは当社の人材育成の視察です。
金曜日午後、札幌駅で待ち合わせをして向かった先はこちら。
今年3年目の彩香さんの現場。
言葉だけではなく、実際にどれだけ活躍しているのかは現場を見ていただくのが一番間違いないので。![]()
彩香さんの動きを見て、蟹澤教授「これでまだ3年目ですか〜」と驚かれていました。![]()
彩香さん褒められてニッコリ![]()
現場視察を終え、続いては左官技能研修センターへGO!![]()
今回は女子生徒さんからの「是非塗り壁やってみたいです!」とのリクエストにお答えして、塗り壁体験を実施。
というわけで私の「モデリング概論」のレクチャーからスタートです。
そしていよいよ塗り壁トレーニングに初挑戦![]()
この日の約1時間半の成果がこちら。
初めての塗り壁体験を終えた生徒さん「左腕が・・・痛いです〜」
そうなんです、塗り壁トレーニングはコテを動かす右腕より、材料を持ち支える左の二の腕が一番きついんです。
何事も体験する事はと〜っても大事ですね。
でも実は塗り壁トレーニングはこの日だけはありませんでした。
翌日の午前中も塗り壁トレーニング。
この日はこの春当社に入社予定の高校生2名も参加。
「このような機会があるけど、自由参加でもし良かったらどうぞ〜」と案内したところ二人とも「やりたいです!」とのこと。
やる気があって素晴らしい〜![]()
新入生は10月に行われた入社試験以来の塗り壁トレーニング。
当社の入社試験は約2時間の塗り壁トレーニングと数学の学科試験。
そして無事、入社試験に合格した二人です。
それ以来の塗り壁なので、今日の生徒3名に向けてもう一度復習を兼ねて再レクチャー
女子学生さんも昨日1時間半の塗り壁トレーニングをしているので、高校生2人とはほとんど変わらない練習時間。
経験値横一線で3人の塗り壁トレーニングがスタートです〜
この日の高校生2人の目標は「1枚全部塗れるようにする!」でした。
入社試験における塗り壁トレーニングの目標は「上半分を塗る事」でしたので、今日は全部塗れるようにが目標との事。
2時間程度のトレーニングで2人ともバッチリ1枚全部塗れるようになっちゃいました〜
何が素晴らしいかって、2人とも2時間ほとんど休まず塗りっぱなし。
センスも体力も大切だけれど、一番大事なのは何よりこの「気持ち」です。![]()
ほんとつくづく、最近の子達は素晴らしいな〜と思います。
さてさて21歳の女子大生は昨日からどのくらい上達したと思います?
モデリング手法による塗り壁トレーニング2日間合計4時間のトレーニングの結果がこちらです。
大学教授も本人も、その上達ぶりにビックリ〜![]()
蟹澤教授は建築生産・建築構法が専門分野。
今回の私のレクチャーから指導までが理論化・システム化されていることに大変共感をいただき、お褒めの言葉をたくさんいただきました〜
もちろん、この場に職人さんはいません。
コーチは塗る事が出来ない私です。
でも私は塗る事が出来なくても、だぶん今のところ誰よりも短時間で塗れるように出来ると思っています。
なぜなら、壁の塗り方を理論化・言語化して体系立てているから。
だからいつでも誰にでも同じ順番、同じ理論で順序立てて指導できるから、結果も自ずと同じように出るんです。
教育はシステムにしたほうが結果を出しやすいと最近感じています。
そしてこの育成プロセスは一昨年の技能五輪、昨年の全国左官技能競技大会を通じて、この塗り壁トレーニングだけではなく、
左官全般、いや建築技能全般に使えるモデルであると確信しています。
これはまさにここ数年の私の「コーチ技術の進化」かなと。
だってほんの数年前まではコテを持って4時間でここまで塗れるようには全然出来ませんでしたから〜
そして今年はこのモデルを来月から挑戦する床工事新工法に取り入れ、いつ誰がやっても同じ結果が出せるようにする予定です。
その様子はブログでも紹介していこうと思っています。
お楽しみに〜![]()
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