ミダスメタル仕上げのカウンター その1 | 中屋敷左官工業(株)
2017-06-22 09:45:55

ミダスメタル仕上げのカウンター その1

テーマ:ミダスメタル仕上げのカウンター

いつもお世話になっているデザイナーさんから「中屋敷さん、今デザインしている飲食店で大きなカウンターがあるんですけど、ちょっと変わった仕上げやりたいんですけど、研ぎ出しかな~と思うんですが、何かオススメの仕上げ提案していただけますか?」とご相談をいただきました。

お店の概要と図面を見せていただき、「これなんかバッチリじゃないですか?」オススメしたのがこちら。

ミダスメタル銅の磨き仕上げ

 

「これ最高にかっこいいですね!」と、デザイナーさん。

 

ところがこのミダスメタルという仕上げ、一番のネックが「価格」なんです。

ミダスメタルとは1m2あたり、材料費だけで5万円近くもするというとんでもない材料なのです。

とりあえず見積もりを出させていただき、それからしばらく時が経ちました。

 

ふと…

「そういえばミダスメタルどうなったかな?やっぱり金額が高くて不採用になっちゃったかな?」と思い立ったその週間!いきなりメールが届きました。びっくり

そのメールには現場の工程表が添付されておりました。

なんとミダスメタルが採用になっていたのです!アップ

ところがその工程表を見るとなんと10日後から乗り込みになってるではないですか~

おまけに工期も全然ない〜滝汗

 

正式な見本も出していないし・・・材料の確認もしなくてはならないし・・・と大慌て~

カウンターの下地を作ってもらう木工屋さんとの打ち合わせ、最終見本の作成、材料の手配等を超特急でやっつけてなんとか乗り込み日に間に合いました〜滝汗

 

まずはプライマーを塗布して下地処理。

今回の職長さんは菊地昇さん。

下地処理から下塗りを無事に終え、いよいよミダスメタルの仕上げスタートです。

 

こちらのお店は大きな商業施設の中の1店舗。

したがって他のお店は毎日営業中です。

なので今回の仕事は音の出る作業はお店がやっていない夜間しかできません。

 

この日は夜8時から現場に入り、音の出ない養生などの準備作業から開始。

この日の作業はミダスメタルの塗りつけ作業。

私は材料配合担当としてお手伝い。

ずら〜っと用意されたミダスメタルの材料。

なんと、総額100万円近い材料です~アセアセ

 

準備を終え、音出し可能な午後10時から作業スタート!

ここからは写真撮っている余裕も全くありませんでした。

気がつくとこの日の作業が終わったのは翌朝午前四時。

夜8時から朝4時まで水1本飲んだだけで、休みなしのぶっ通し作業。

ほんと死ぬかと思ったゲロー

 

乾燥養生を置いて火曜日。

朝4時過ぎに会社を出て、5時からお店開店の10時まで作業します。

 

第一工程は特殊なブラシで表面の樹脂を落とすという作業。

最初塗り付けた時は写真右側のようにただの茶色なんですが、表面の樹脂を落とすと金属が出てくるんですよ〜

 

こんな感じ〜グラサングッ

ほんと、不思議な材料なんです。

 

はい!キレイな銅仕上げのカウンターの出来上がり〜

とはいきません。

 

ここからが一番大変なんです。

ここから表面を何工程にも研ぎ上げてツルツルにしていきます。

ミダスメタルの難しいところは仕上げ材の塗り厚がたったの1ミリ程度しかないので、ちょっとヘタをして研ぎすぎると下地が出ちゃうんです。

なので、とーーーーっても、とーーーーっても神経を使う作業なのです。

 

当初の施工計画は難易度の高い荒研ぎまでは菊地さん1人で全て行い、比較的ミスのしずらい最終磨き作業を塗りつけ作業の時に手伝ってもらった今年の新人2人にやってもらうという計画でした。

ところが菊地さんの荒研ぎ作業を見ていて「こりゃこのままでは間に合わない」と感じ、急遽計画を変更し、翌日から若手2人に入ってもらうしかないということになりました。

研ぎから磨き作業、最終仕上げまで7工程もあるのに工期は残り5日間しかない。

失敗したから塗り直すなんてできない。

そんなプレッシャーから眠れない毎日が続きました・・・チーン

 

続く・・・

 

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