採用を成功させるのにまず最初にやるべきこと
先週のブログで、
お金も休みも大事でないとは言いませんが、今の若者達に共通しているのは「やりがい、働きがいの持てる仕事に就きたい」ということが一番だと感じています。
多くの大人達はそれを知らない。
な〜んて書きましたが「じゃあお前は知っているのか?」と言われそうですね。
世の中すべての若者に聞いたわけではないですが、ここ3,4年、毎年のように高校生や多くの退職予定の若手自衛官、そして訓練校の生徒達、当社の若手、すべてあわせると数百人以上の若者達に触れ合ってきて感じている事です。
その甲斐もあってか、
おかげさまでここ2,3年は、新規採用するのにあたり、応募してきてくれる人の方が採用する数より多いのです。
すなわち、うちの会社は入るのが難しい会社になっているということです。
この若手人材不足が叫ばれている時代にありえな〜い
今年も多くの方が塗り壁体験に参加し、当社に応募してくれましたが、全員を採用することはできませんでした。
3年前ならほぼ全員採用していたと言えるほど、皆さんレベルが高かったのでとても残念です。
ただここ4年間で15名もの若手が増えているので、これ以上毎年3,4人もという訳にはいかないのが実情です。
では、なぜこれほど当社に若手の応募が多いのか?
この夏の自衛隊の合同企業説明会の模様です。
当社のプレゼンテーションは自衛隊の中でも評判なのだそうです。
私のプレゼンテーションはどんな内容なのかというと「中屋敷左官工業」という会社はなんのために存在しているのか、という企業理念についてがメイン。
そしてどんな仕事をしているのかというのをチョロっと紹介する程度です。
給与のこと、休みのことなど一言も触れません。
それなのに、たくさんの方が応募してきてくれます。
ということは給与や休みが優先ではなかったということです。
今回残念ながら当社で採用できなかった方が他の左官屋さんにいってくれればいいな〜と思っていましたが、そうはなりませんでした。
「中屋敷に入りたい」と言われたそうです・・・
塗り壁体験の後、最終入社面接の時に条件を提示するのですが、
初任給は決して高いわけではありません。
休みも冬以外は4週5休で祭日も仕事ですと伝えます。
それでもうちに入りたいと言ってくれるからにはお金や休み以外の何かがあるということになる。
それは「やりがい」だと思うんです。
プレゼンの時に理念を説明する中で「左官工事を通じてお客様とともに喜びや感動を創り出すこと」という部分があるのですが、
「喜んだり感動しているのは誰ですか?」という質問をします。
「お客様・・・それと・・自分です!」と。
「その通り!」
「誰かの役に立ち喜ばれる存在になることは、自分の喜びでもありそれこそが幸せなんだ」と。
そこを追い求めているのが中屋敷左官工業という会社なのです。
自分の仕事で誰かの役に立ち喜ばれることによって、自分の存在価値高め、そしてそれを感じることができる。
これこそが「やりがい」であるかなと。
今の若い子達はある意味「本当の幸せ」を知っているのかもしれません。
何故なら、何一つ不自由のない、ある程度満たされた環境で育ってきているから、劣等感がない。
誰かに虚勢を張る必要もなければ、見栄を張る必要もない。
虚勢や見栄はそもそも劣等感から来ていますからね。
だから車も中古であったり、軽自動車が多いんです。
わざわざ高くて燃費の悪い車を乗りたがる子なんてほとんどいない。
「幸せとは物ではない」となんとな〜くわかっているような気がします。
今時の若者達は素晴らしいですよ〜
ではどうすればそんな素晴らしい若者が応募してきてくれるようになれるのか?
今の私が感じるに、
「素晴らしい若者達が入って来たくなるような会社にすること」が採用を成功させるのにまず一番最初に必要なことだと思います。