着物の目利きとは | 着物のデザイン

着物のデザイン

着物についての備忘録も兼ねて。

着物を見て、何の着物・誰の作品と分かるかどうか。

 

プロの呉服屋さんは当然分かるだろうと思うとそうでもないようです。それは呉服屋さんが悪いわけではありません。着物の種類は多岐にわたっていて、さらに商品は次々と入れ替わるので、全てを記憶しておくことはなかなかできません。

 

優秀な販売員は、その時販売している着物についてはよく勉強されていて、とても詳しく教えてくれるのですが、その呉服屋さんで以前に買った着物を着て行っても、こちらから言わないと、気がつかないことが多いです。有名な作家・工房のその作家・工房らしいデザインの着物や帯を着て行っても、それとは気がつかない(気がついても間違えるのが怖いので言わない?)ことも多いようです。プロの呉服屋さんは間違えるわけにもいかないので、慎重になるのかもしれません。

 

 

独特な柄物でも、様々な着物を大量に扱っていると、自分のお店で売ったものかどうか判断するのはやはり難しいでしょう。また、似ているけれど違う産地・工房の着物もあり(有名な産地の着物にあえて似せて作る場合もある)ますし、時代の変化で典型的なデザインから外れているものも多いので、何の着物か判断するのは一般にとても難しいのでしょう。

 

 

意外と、いつも着物のことを考えている巷の着物ファンの方が、着物の作家・工房や産地を当てるのは得意かもしれませんね。