Sounds of joy211 | 愛すべき櫻葉の世界

愛すべき櫻葉の世界

甘々櫻葉と翔ちゃんへの愛を甘くおしゃべりしてます♡



 親族の控え室に支度を終えた華が顔を出した。






綺麗だ。

あまりに綺麗だと人は言葉を失うんだな。




親父さんとお袋さんと翔と話をしている華を見ながらそんなことを思っていた。


やがて翔たちが準備に席を外すと、それはそれは猛烈に照れまくった華が俺の方をゆっくり振り向いた。


「なんか言ってよ」

「…や…言葉が出ねぇっつーのはこういうことなんだな」


「ばか///」

「ごめん。でも綺麗だよ…」


ちゅ。


誓いのキスの前にフライングをした。







式では涙腺がぶっ壊れた親父さんから華の手を受け取り、披露宴も笑顔と涙でいっぱいのうちに終盤へ差し掛かっていった。


そして華から次の花嫁へのブーケトス。


華の手から放たれたブーケの放物線を目で追っていった俺はちょっとビビった。

おそらく俺よりも目を丸くして驚いている翔の腕にブーケが綺麗に収まったから。

それはまるで最初から翔へリレーされていくのが決められているかのようなブーケの動きだったから。


近くにいた大野さんやニノ、斗真から冷やかされながらも翔は嬉しそうに笑っていた。

きっと翔の頭の中には相葉くんでいっぱいなんだろう。


幸せになれ、相葉くんと。

相葉くんに幸せにしてもらえ。

俺はお前から託された華をこの人生かけて愛していくから。

生涯を終えて、また親父さんとお袋さんのところへ行けるように俺が近くで支え続けるから。

俺はまた産まれかわってもまたお前に恋をして、その次には華を愛するんだろうな。


なぁ、翔。そのブーケを持ってバージンロードを歩く姿を俺たちにも見せてくれ。




「翔!次はお前だぞ!」

「うっせぇ!分かってるわ!ばあああーか!」


式場を後にする翔にめいいっぱい叫ぶと、翔は大きな瞳を真っ赤にしながら笑ってた。

俺の腕に腕をからませた華の目も翔と同じように真っ赤だった。


翔と華。

2人に愛された俺はきっと世界一の幸せ者だ。

な?華?


大きな瞳をうるませた華の唇にキスを落とした。