人生がときめくカラーサロン

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第4章 パーソナルカラーで自分を受け入れる
⑤褒め言葉が、コンプレックスを炙り出す時


パーソナルカラーは、似合う色で選ぶのか
似合わない色を避けることで選ぶのか、どっちなのかという疑問から
私は、パーソナルカラーを学ぶことにしたのでした。

お客様目線で、どのようなコンサルティングをするのが良いのかを
研究して行こうと決めて、今現在に至っています。

そして、パーソナルカラーを学び、自分でもコンサルティングを
するようになればなるほど、似合う色を伝えることと、心の問題は
密接な関係があり、大変デリケートなものだということを感じるようになりました。


例えば、ある人は、「ピンク」が大好きで、ピンクが似合うと言われたい
という心理を持っていました。
ところが、そういう人に限って、一般的にピンクと認識されるような
ピンク
が似合わないオータムタイプだったりします。

 


話を聴くと、子供のころ、友達がピンクの洋服を着ていて、
かわいいと思ったので、真似してピンクの服を買ってもらったら、お母さんから

「お前はピンクが似合わないね~」と言われた。

あるいは、直接言われなくても、ピンクを着せてもらえなかったという
思いがあり、大人になって、今まで着せてもらえなかったピンクに
執着するようになったという人が案外たくさんいたりします。

また、その逆もあります。
ピンクを着ている人が嫌いで、自分が嫌いなピンクが似合うと言われて
恥ずかしさや、嫌悪感を感じる人もいます。

話を聴くと、長女に多く、女性らしさを素直に表現することを
無意識的に自分で禁じていることが伺えます。

それは、しっかり者を演じているうちに、甘え方がわからなくなり、
自分が無意識のうちに禁止している女性らしさをみごとに表現している人を
見ると、心がザワついたり、その人のことは嫌いじゃなくても、
自分がそのように振る舞うことに対して、「気持ち悪い」と嫌悪してしまうのです。

また、ご両親が男の子が生まれることを望んでいたのに、
自分が女に生まれてしまったという思い
を持ってっている人にも、
同じ現象が表れることがあります。

それは、女性に生まれた自分への罪悪感から来るものです。

他にも、子供のころから大人っぽく見えてしまい
「かわいい」という言葉をあまり言われた記憶が無いという人、
発育が早く、年齢が実際より上に見られることにコンプレックスを感じている人は
例えば、オータムカラーのようなディープな色やグレイッシュな色が似合う人に

「落ち着いて見えます」という言葉かけは、褒め言葉ではなく
言われたくない言葉だったりすることがあります。

 


だからこそ、子供っぽく見える色に憧れ、肌の色に対して
色が浮いて見えたり、品が無くヤンキーっぽく見えてしまう色でも、
あえて、好んで選んで着ている・・・ということもあります。

また、ある人は、地味な色を好んで着ていました。
ところが、似合う色はウィンターカラーで、ビビッドな鮮やかな色が
似合うという結果になり、とても抵抗を感じていました。

なぜ地味な色を好むのか聴いてみると、
「自分の存在を隠したい」
「少しでも目立たなくしたい」

という心理が隠れていました。

それは、やはり子供のころや若いころに原因がありました。
多くの人は、自分の発言や行動の失敗が原因なのに、
自分の容姿が目立つことが原因だと思い込んでいました。


伝え方や行動の仕方を変えれば良かったのに、
自分の容姿や着る服が目立つせいで、失敗したと思い込んでいたのでした。

それはきっと、同時に子供時代から、顔の作りが派手であることや
目力があることなどを人から言われていて、そのことと失敗を結び付けて
事実を歪めてしまっていたのでした。

私たちは、知らず知らずのうちに、出来事と色を結び付けています。
そして、そこに「快」「不快」の感情がくっついてしまうのです。


つまりそれが、「好きな色」「嫌いな色」なのです。

つづく

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