※法華経は、教菩薩法、仏所護念です。菩薩が学ぶ法ですから、レベルが高いのです。「もう一歩、先の教えがあるのではないか」と思っている人に説く教えです。
人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経如来神力品第二十一』について 8
「即時に諸天、虚空の中に於いて、高声(こうしょう)に唱えて言わく、」(続き)
人間が知恵を使って堤防を造り、防波堤を造っても、自然界のほうが強いのです。人間が小手先で建てたものは、自然界の力で簡単に破壊することができるのです。それが、「大地が六種に振動する」ということです。
「お前のいるところは、仏国土ではないぞ」と仏様は言われているのです。地震が来て、大雨がきて、雷が「バリバリバリ」と落ちてくるのです。我々は、恐ろしい場所にいるのです。それが中心ですから、「天の龍神様、守り給え。南無妙法蓮華経」と祈るのです。
法華経が何かをしてくれるわけではありません。法華経の中にいる天、龍などが働いて、法華経を一心に修行している人を守るのです。「地震よ、なくなれ」と言うのではありません。地震はなくなりません。「私はいつも、地震に遭わないところにいます」と思えばよいのです。これでよいのです。
飛行機に乗ったら、「私は落ちない飛行機に乗っています」と思えばよいのです。飛行機は、落ちるものです。飛んでいるものは、落ちるのです。浮かんでいる船は、沈むのです。そのような覚悟が人間には必要です。
「此の無量無辺百千万億阿僧祇の世界を過ぎて国有り、娑婆と名く。」
此の無量無辺百千万億阿僧祇の世界を過ぎて国が有ります。娑婆と名く。
この地球は、娑婆世界です。
「是の中に仏有(いま)す。」
娑婆世界の中にも仏が有(いま)す。
「釈迦牟尼と名けたてまつる。」
それを釈迦牟尼と名けたてまつる。
「今諸の菩薩摩訶薩の為に、大乗経の妙法蓮華、教菩薩法、仏所護念と名くるを説きたもう。」
今諸の菩薩摩訶薩の為に、大乗経の妙法蓮華、教菩薩法、仏所護念と名くるを説きたもう。
これは、前回でも講義しました。仏所護念とは、「仏に護られる」という意味ではありません。仏は法を護るのです。「何の法を護るのか?」というと、「妙法蓮華経」という法を護るのです。
「妙法蓮華経とは、何ですか?」というと、教菩薩法です。菩薩を救う法です。それを心得て法華経を学ばないといけません。わけのわからない人が、法華経を説いてもわかりません。
一生懸命、「悟りを得たい」と思って仏道修行をして、菩薩道を行じて菩薩になってもまだわかりません。「もう一歩、わかりたい」という人に説く教えが、妙法蓮華経です。
西も東もわからない、仏教のぶの字もわからない、酔いどれ親父に説く教えではありません。そんなことをすれば、かえって地獄へ追いやってしまいます。
法華経は、教菩薩法、仏所護念です。菩薩が学ぶ法ですから、レベルが高いのです。「もう一歩、先の教えがあるのではないか」と思っている人に説く教えです。
「何を説くのか?」というと、教菩薩法です。菩薩を救うために説く法です。それを仏所護念といいます。仏が護っている、仏しか知らない法です。菩薩の上にある法を、求めて登ってくる人に対して、説くから教菩薩法、仏所護念と言うのです。
「汝等(なんだち)当に、深心に随喜すべし、亦当に、釈迦牟尼仏を礼拝し供養すべし。」
汝等(なんだち)当に、心の深いところから喜びなさい。亦当に、釈迦牟尼仏を礼拝し供養すべし。
それを説いてくださるお釈迦様は、本物の仏です。これは、菩薩にとっては、大喜びです。モヤモヤしていてよくわからないところで、「こうだよ」と仏様に教えられて、パッとわかるのです。
仏様に「それは、妙法蓮華経だよ」と言われて、「そうだったのですか」と、一発でわかるのです。地獄界、餓鬼界、畜生界、修羅界にいる連中に教菩薩法という菩薩を救う法を説いても、全くわかりません。この連中は、ご飯を食べていく方法、一杯お酒を飲む方法を教えてあげればよいのです。そのようなことが、わからないのです。法華経には、そのように書いてあるのです。(9に続く)
『妙法蓮華経如来神力品第二十一』
即時に諸天、虚空の中に於いて、高声(こうしょう)に唱えて言わく、(続き)
此の無量無辺百千万億阿僧祇の世界を過ぎて国有り、娑婆と名く。
是の中に仏有(いま)す。
釈迦牟尼と名けたてまつる。
今諸の菩薩摩訶薩の為に、大乗経の妙法蓮華、教菩薩法、仏所護念と名くるを説きたもう。
汝等(なんだち)当に、深心に随喜すべし、亦当に、釈迦牟尼仏を礼拝し供養すべし。
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