心ってなんだ?【心の哲学#2】
人間には二種類ある! ②
「脳が考える」とよく言いますが、それは表現です。事実は、脳が体をコントロールしているだけです。わかりますか? 脳と心は違います。人間が生まれるところを心というのです。脳は人間の身体をコントロールする部分ですから、心のように見えるのです。人間は錯覚して、「脳が心だ」と思っているのです。これは、間違いです。
心は誰が創ったのでしょうか? 貴方はよい心臓をもっていますね。貴方がつくったわけではありませんよね。脳は貴方がつくったのでしょうか? それも違いますね。血液もよく循環していますね。貴方が血液を送っているのでしょうか? それも違いますね。脳がすべてコントロールして、動かしてくれているのです。
すると、脳は貴方ではありません。脳をつくってくれたものがいるのです。脳がいくら人間の身体をコントロールしても脳をつくったのは、貴方ではありません。脳があるから、世界が見えるのです。
脳があるから、匂いもあるのです。脳があるから「痛い」、「寒い」と感じることができるのです。脳はセンサーのようなものです。脳をつくったものがないと、答えにはなりません。「貴方の脳をつくったものは何ですか?」と問いかけるのです。
解剖学者がいくら脳を解剖しても、心は見えません。脳の中に「これが心だ」というものはありません。同じような働きをしている松果体などはありますが、それも少ししか働いていません。
そのように考えたときに人間の存在がわかるのです。人間は自分で創ったのではありません。美人になるのも、ブスになるのも、自分で創った身体ではありませんが、「自分で創った」と思い込んでいるのです。
貴方は自分の身体を「自分」と思い込んでいるのですが、全く違います。貴方を創ってくれたものがあるのです。脳は創られた体をコントロールするだけです。目に見えない力そのものが、人間を創っているのです。
人間の体を見てみると、原子からできています。原子が集まって細胞をつくっているのです。自分の身体は、自分でつくったものではありません。自分とは違うものが自分を創っているのです。
僕はそこで一つの結論を出しています。人間の脳というものと、心は違うものです。心というものと、人間の脳は違います。これは、重大な発見です。皆、心が脳にあると思っているのです。
心は自分ではありません。「心は自分ではない」とは、どのようなことなのでしょうか? 心を開いていくと、70億人の人間がいます。脳は個人の働きです。四人の人間がいたら、四人を統御するものがあるのです。それが心です。心と脳の働きは違います。言っておきますが、これは重大な発見です。
普通の人は「心と脳が違う? 脳は心だろう」と思っているのです。脳は自分の体をコントロールするものです。すべてのものをコントロールしているのは、心です。この違いがわかっていません。
心と脳は違います。では、どのように違うのでしょうか? この世界には、もっと大きなものがあり、これが素粒子です。素粒子の世界が人間を離れた心です。するとわかるでしょう。
心で「今度は、ここに生まれるのだよ」と、プログラムをします。その時点では、人間は、生まれていません。自分の脳で考えて、この世に出てきたわけではありません。心があって、「今度ここに生まれなさい」と心が命じて、人間が生まれて、脳ができてくるのです。
目に見えない心とは、どのようなものなのでしょうか? 「目に見えない全体像を誰がわかったのか?」というと、これがお釈迦様です。量子力学では、まだわかっていないことがあります。
量子力学では、心を研究しようなどとは思っていません。物質の流れとして、実験した結果、「見ているときにはある、見ていないときにはない」ということが、わかってきたのです。これは、物理の法則です。
「ある」とか、「ない」というものが、人間の根本とは思えません。人間は今、生きていますが、やがて死んでしまうのです。では、「今ある」というのは、「ない」ともいえるのです。見ているときにはあって、見ていないときにはないのですから、どうなっているのかわかりません。
生きているときには、法則があります。「法則とは何か?}というと、男は男、女は女、頭がよい人、頭が悪い人、これが法則です。自分では決められません。「俺はもっと偏差値が高くなりたい」と言ってもだめなのです。
量子の流れからできているので、脳も量子の一部です。人間は量子全体の支配を受けているのです。それが人間です。
それはともかくとして、一番大事なことはやる気です。そのように言うと、「できるか、できないか」という論理になります。「おまえ、これをやってみなさい」と言うと、やってもいないのに「できません」という人がいます。最初から諦めているのですから、それでは何事も達成できません。
僕がサンポールの研究室で最初に与えらたのは、「次亜塩素酸の利用について」という分厚い本です。その頃、日本にはまだ次亜塩素酸はなかったのです。それを応用すると、化粧品に使ったり、様々なものに使えるのです。アメリカの本で「次亜塩素酸の応用について」という本です。
それを先輩からバンと渡されて「一週間で訳しておけ」と言われたのです。僕は負けず嫌いだから「やります」と言ったので、つたない英語力ですが、一週間で翻訳したのです。間違っていようが何でもいいから、やったのです。
後輩が研究室に入ってくると、「おまえ、これを訳しておけ」と僕は言ったのです。すると、その後輩は社長に言いつけたのです。「先輩はできないことをおしつけてくる」と、泣きながら社長にいいつけたのです。お●という後輩です。
その後、僕は社長に呼ばれて、「できないことをお●君にやらせているのか?」と聞かれたので、「僕も先輩から言われて、同じことをやらせたのです」と言ったのです。すると、社長は「できないことを、やらせてはいけないよ」と言われたのです。研究室の研究員と言ってもその程度です。
「できるか、できないか」と思っている人にはできません。「できる」と思った人にしかできません。間違っていてもよいのです。「はい、翻訳ができました」と僕はやったのです。最初から、「できません」と諦めてしまう人がいるのです。
人間とはそのようなものだと思います。僕との違いはそこなのです。僕は「できる」と思ってやるのです。どんなものでもやります。「何でもやります」と思っています。だから、様々なアイデアがでてくるのです。
「できない」という人は、最初から理由をつけて「これは、このような理由でうまくいかない」と自己弁護をするのです。できない理由だけ考えるのです。だから、うまくいかないのです。
そのようなことから考えると、「人材とは、どのような人か?」ということが、よくわかるのです。「できる!」と思った人が人材です。(③に続く)
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