吉野家の牛丼が帰ってきた! | 中杉 弘の徒然日記

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吉野家に行って、「オヤジ、牛丼一杯」と言うと、「はい、お待ち!」と言って、大鍋から牛肉をすくってどんぶりに入れてくれたのです。「つゆだくね」と言うと、つゆだくにしてくれるのです。それが、実に美味しかったのです。

 

 華屋与兵衛というレストランがあります。全国にはないかもしれません。あまり行きませんが、時々行っています。そこであるものを発見したのです。「和牛炙り寿司」です。2個で580円です。安いのです。

 食べてみたところ、実に美味しいのです。和牛炙り寿司を食べると、牛肉の脂が溶けていて、ご飯はすし飯です。本当に牛肉が美味しいのです。牛肉は普通、牛肉臭いのです。吉野屋も、松屋もそうですが、牛丼の肉だけ分厚くなっていて、牛臭くて「美味くないな」と思っていたのです。

 ところが、昔の吉野家は今のような牛丼をお客さんに食べさせていたわけではありません。牛丼が最初に出来たのは、明治頃です。

牛丼は牛鍋を丼飯にかけた料理が原型で、当時は「牛めし」と呼ばれ、明治時代に誕生しました。「牛丼」の名称は、吉野家を1899年(明治32年)に創業した松田栄吉が名付けたとされています。

 昔の吉野家の牛丼は、牛肉のアバラ肉を削いだものです。アメリカでは牛肉のアバラ肉などはカス肉ですから、お金にはなりません。脂が多いので、骨に沿ってナイフを入れると、スーと肉が薄く削げるのです。カウボーイが野宿でよくやっています。牛の骨つき肉を焚火で炙って、塩と胡椒をかけて、そのままガブッとかじるのです。

 吉野家の牛丼は実に美味いのです。牛のアバラ肉です。普通のバラ肉ではありません。それを使って吉野家は牛丼をつくっていたのです。大鍋に、小さく肉を切って入れていたので、大鍋に肉が浮いていたのです。

 タレにも脂が浮いているのです。吉野家に行って、「オヤジ、牛丼一杯」と言うと、「はい、お待ち!」と言って、大鍋から牛肉をすくってどんぶりに入れてくれたのです。「つゆだくね」と言うと、つゆだくにしてくれるのです。それが、実に美味しかったのです。

 吉野家もそれはウリだったのです。ところが、アメリカから牛肉の輸入ができなくなったのです。吉野家は焦ったのです。それがウリだったのですから、それしかなかったのです。それが、アメリカから輸入できなくなってしまうと、困ってしまったのです。

 それから、豚丼をつくって、豚で誤魔化しても、何をやってもあの味が出ないのです。どうしても、アバラ肉を削いだ肉でないと、あの味は出ないのです。それで、2~3年模索して、豚丼や、カレーライスが出たり、普通の店と同じようなメニューを沢山出してきたのです。肝心の牛丼は出なかったのです。

 やっと牛丼が出たのですが、今の吉野家の牛丼は昔と味が違います。普通の牛肉でつくった牛丼です。それは、だいたい牛臭いのです。「これは全然違うものだ」と思っていました。

 松屋で食べてみても、吉野家と同じような牛丼が出てきます。すき屋も同じような牛丼です。誰も真似できないのです。それ以降、僕は吉野家には行きません。

 あの薄く削いだ牛丼が食べたいのです。薄い肉ですから、牛肉が柔らかいのです。大鍋に玉ねぎとアバラ肉から削いだ肉を煮込んだ牛丼は、本当に美味いのです。

 それが今度、国会の食堂で「吉野家の高級牛丼が出た!」というので、食べに行きたいと思ったくらいです。どんな牛丼か聞いてみると、「肉をよくしました」と言うのです。良い肉を出せば出すほどマズイのです。松坂牛で牛丼をつくっても、全然違うものです。

 たまたま、華屋与兵衛に寄って、和牛炙り寿司を期待しないで食べてみたのです。すると、これが美味いのです。ご飯はすし飯です。寿司の下にはレタスが引いてあるので、レタスをクルリと巻いて食べるのです。

 食べてみて僕は、「これだ!」と思いました。これからは、時々食べようと思っています。吉野家はこれで牛丼をつくっていたのです。脂がたれにプカッと浮いていても、全然脂臭くありません。

 骨にくっついている肉は美味しいのです。これで吉野家の牛丼をつくれば、復活するのではないでしょうか。吉野家は反対の方向へ行ってしまい、肉の質をよくして売っているのが国会の牛丼です。

 肉がブワッともってあるような感じです。昔の吉野家の牛丼は、そんな感じではありません。肉はちょっとでよいのです。それが美味いのです。それで玉ねぎが入っていて、つゆだくで食べると美味しいのです。吉野家も逆になってしまっているのです。

 吉野家さんも華屋与兵衛の和牛炙り寿司を食べてみたらよいのです。食べればわかるのです。これが吉野家の原点です。そのように僕は思いました。これはあまり人に教えたくないのだけれども、華屋与兵衛に行って和牛炙り寿司を食べてごらんなさい。

 

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