警察官が腐敗している | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
ユニークな視点で書いています。

 昔、アルバイトで雇っていた、國學院大學の学生がいました。「僕は実は就職が決まっているのです」と言うので、「何処に決まったの?」と聞くと、「実は警視庁です」と言うのです。僕が「よかったね」と言ってあげたのです。彼は純粋な青年です。希望に燃えて警視庁に入って、「頑張ります」と言っているのです。

 しかし、「1年も経たないうちに君はドロドロになるよ」と言ってあげたのです。何故、警察官がドロドロになるのか考えてみたいと思います。杉並署では、朝礼が行われています。100名くらいの40代~50代の親父さんが集められて、「ただいまより、署長挨拶!」なんてやられるのでしょう。僕は警察官ではないので、わかりませんが、想像すると「署長殿に敬礼!」と親父さんたちが気合を入れられているのです。

 そこにいる署長は、30歳くらいのガキなのです。自分の息子よりも若い奴に「敬礼!」とやっているのです。よくやっています。親父さんたちは、「こんな若造に警察のことがわかるわけがないだろう。苦労しているのは、俺たちだよ」と思って、形は敬礼しているのですが、心の中では「アッカンベー!」をしているのです。

 この連中が刑事部屋に帰ってくると、ヤクザの組事務所のような雰囲気と同じです。交通課は取り締まりなどやることがありますが、刑事部屋はやることがありません。刑事部屋の連中はジャンパーを着て、好きな服を着て座ってタバコを吸っているのです。その雰囲気はヤクザ事務所とまるっきり同じです。

 「では、行ってきます!」と、デカイ声だけ出して、黙っていくのです。刑事課は報告する義務もありません。「行ってきます!」「ご苦労さん!」と言われて、表へ出かけていくのですが、やることが何もありません。「さて、今日は何処で時間を潰すかな」とみんな考えているのです。「パチンコへ行って、ヤクザ者のところへ行って、夜は一杯飲んで帰ればそれでいいな」と考えて、チンジャラ・チンジャラと遊んでから、ヤクザの組事務所に行くのです。

 ヤクザ事務所に刑事さんが「杉並署だ!」と言って行くと、ヤクザ者が一斉に立ち上がって、「オス!」と言うのです。すると刑事さんは気分が良くなるのです。「どうぞ旦那、お茶を飲んでください!」と言われて、いい顔になり、ヤクザ事務所から出てくるのです。

 それが「情報収集だ」と言うのです。場合によっては、ヤクザ者が小遣いをくれるのです。「どうですか、一杯飲んでいきませんか?」とお小遣いをくれるのです。そのようなことになっているのです。

 それで飲みに行くのです。飲みにいく場所も決まっています。ヤクザ者がやっている店があり、そこへ飲みに行くのです。飲みに行ってもそれは「見回り」ということになっているのです。それで接待を受けるのです。

 その前に一旦、署に帰る奴は帰ってくるのです。「帰りました! 何もありませんでした!」と声だけ大きくて中身は何もありません。これでは腐ってしまいます。こんなところに入れられたら人間は腐ってしまいます。

 國學院大學の真面目な学生は、上級職ではないので、そのような所に入るのです。すると気が付いてくるのです。あっという間に汚れてしまうのです。何故、汚れるのかというと、警察官は必ず上を見ます。上を見ると、全て美味しい利権を吸っていることに気が付きます。「警察はパチンコ業界に天下りするのだな。いいな、ここで給料をもらい、パチンコ業界に天下って、給料をたっぷりもらってふんぞりかえっていられるのだ」と思い「仕事とは、そのようなものだ」と思ってしまうのです。

 パチンコ業界に食い付いて天下りをして、パチンコ業界が有利なように運用を変えていくのです。上を見ると全てそうなっているのです。パチンコは警察にとって一番大きな財源です。なにしろ、パチンコ業界の売り上げは、40兆円もあるのです。

 日本の国家税収は、約55兆円です。パチンコ業界は40兆円も売り上げがあるのに、しかも税金を払っていません。これは、自民党の平沢勝栄さんが言っています。どのような仕組みか知りませんが、パチンコ業界は税金を払っていません。

 これは美味しいのです。パチンコ業界の真ん中に警察官僚がダーと入っているのです。多額の利権に食らいついているのです。上を見ると「何処にも正義がないな」とわかります。そこで、新入社員の警察官が正義を求めて動けば、すぐに立ち止まってしまいます。警察官の上はみんな正義など求めていません。

 事件の書類は山ほどたまっています。全て手をつけないのです。よほど、偶然に犯人が捕まった場合はよいけれども、大事件ではないかぎり、事件の書類は山積みになって放置 されているのです。

 「殴られました」「ストーカーされました」「お金をとられました」などの事件は山ほどありますが、みんな無視です。「そのうち捜査があるからよ」と言うだけで、自分の番は回ってきません。だから、事件が起きるのです。

 「ストーカーにあって困っているのです」「まだ、被害を受けていないよね。わかった、被害があったら来てよ」と言うのです。それで終わりです。警察官は何もやりません。検挙率は極端に落ちます。

 上がる検挙率は、自転車ドロボウだけです。本部の方針があり「窃盗犯を捕まえろ」と言われるので、自転車ドロボウを捕まえにいくのです。「おい、待て。自転車の番号をみるぞ」と調べれば、すぐに捕まえられるのです。

 すると「ドロボウを1件捕まえました」と言えるのです。自転車ドロボウは、窃盗犯です。それを増やすのです。すると、「本署は窃盗犯を300名捕まえました!」と言うと、「窃盗犯を300名捕まえた? 大したものだな」と言われるのです。

 それから、「ヤクザ週間」というものがあり、「ヤクザからガサを入れて、ピストルを出せ」と言われるのです。それをやる日は決まっているのです。ところが、普段ヤクザを面倒みているので、「今度よ、何日に手入れがあるからよ、ブツを隠しておけ」とヤクザに言うと、「わかりました、おやっさん」とブツを隠してしまうので、何回行ってもブツは出ません。

 それでも、「何としても出せ!」と言われると、今度はお金をもっていくのです。警察は結構お金はあります。お金をもってきて、親分に100万円くらい渡します。「これでよう、ブツを出してくれよ」と言うと、「わかりました」ということで、ブツが出てくるのです。でも、「犯人は誰か?」ということは、わからないようになっているのです。

 「ブツが出ました」すると、「拳銃2丁!」と報告があがるのです。「●●署は大したものだな。拳銃2丁もあげたのか」と言われるのです。みんなそうなのです。事実、北海道の警察でも事件がありました。何個も拳銃を自分で買って検挙して捏造していたのです。

 そのようなことを見ていると、純粋な青年が正義感をもって警察に入ったら、まずダメになってしまいます。「なんだ、これは? みんなそうなっているのか」と気が付くのです。

 挙句の果てはこの間、警察署内で麻薬の取り締まりをめぐって、警官同士が拳銃で撃ちあいをして一人が死亡したのです。馬鹿げた事件です。それで相当な金額の現金をもっていたのです。お互いに麻薬で儲けていたのです。麻薬を取り締まっている警察官が一番儲かるのです。みんな見て見ぬフリです。

 このような不正は何処から出てくるのかというと、上層部の腐敗から出てくるのです。上層部が正義で動かないで、利害で動く警察官があるのでしょうか? 利害または出世だけを考えているのです。署長になればよいほうです。普通は、一生をかけても署長にはなれません。それが、30歳で署長になってしまうのです。早い奴は29歳で署長になってしまうのです。馬鹿臭くてやっていられません。

 署長の次は、本庁の警視庁に帰るのです。本庁の係長をやるのです。係長、課長、部長をやるのです。本部長になって地方に出るのです。地方の本部長は一番偉いのです。例えば、神奈川県警本部長と言うと、神奈川県で一番偉い警察官が本部長です。本庁のほうでは部長クラスです。それを何年か務めると本部に帰って部長くらいになるのです。そのような仕組みになっているのです。

 みんな本部に帰りたいのです。本部に帰ると出世頭となり、みんな警視総監を目指してライバルを蹴落としていくのです。そんな世界です。それを見ていたら、新入警察官など、やっていられません。1年も持ちません。「俺はこんなところへ来てしまったのか」と思って拳銃で自殺した警察官もいます。

 腐敗の元はここにあるのです。臭いものは元から直さないとダメです。警察官が取り締まる対象のパチンコ業界の間に入って、「甘い汁を吸っている」というような考え方では、この国は直りません。警察官は良いこともやるのですから、ここから直さないと日本は直らないと思います。

 

 

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