※海上自衛隊員の結婚式(左)
玉纏御太刀(たままきのおんたち)神宮徴古館
故・三島由紀夫が一番恐れたのは、日本精神の消失です。「多分、日本人は僕で終わりだろう。僕は最後の日本人だ。僕が死んだ後は金持ちになってブヨブヨと太った何の精神もない豚のような日本人ができるであろう。利益のために動きまわる豚のような日本人だ。僕はそんな日本人を見たくないのだ」と言っていました。
これも三島事件の真相とも言えます。文学者は難しいのです。三島由紀夫は自分の一生を通して行動の川、思索の川、芸術の川、小説の川というように4本の川に例えています。
小説の三島由紀夫と、実際の人生は全て違います。同じ人間ではありません。しかし、共通しているものは「日本人」ということです。「この日本が無くなることは本当に腹立たしいことだ。でも、おそらくそうなるであろう。僕は最後の日本人だ」と三島由紀夫は言っていました。
三島由紀夫が自決する前に、市ヶ谷駐屯地のバルコニーで「自衛隊の諸君は武士であろう!」と言ったのです。その言葉は当時の自衛隊員には受け入れられなかったのです。「三島、何を時代遅れのことを言っているのだ。何が武士なのだ。俺たちは自衛隊なのだ。武士でもなければ何でもないのだ!」と言っていたのです。
ところが三島事件以来、だんだんと、粛々と武士が育ってきて、今の自衛隊は本物の武士になってしまったのです。元陸上自衛隊陸将の志方俊之(しかたとしゆき)さんの話など、将軍の話は凄いのです。志方さんはまだ82歳です。顔を見てもまだ若いのです。
汚職にまみれた日本の中から人物を探すと、自衛隊しかいません。自衛隊の中に三島由紀夫は魂ふりをしたので、だんだんと自衛隊員が育ってきたのです。
「そうか、俺たちは防人なのだ。俺たちは武士なのだ。最も誇りある仕事をやっているのだ!」という自覚が自衛隊員の中に目覚めてきたのです。これを象徴する事件が田母神さんの事件です。「日本は悪くなかったのだ」と武士ならば言います。
何とか田母神さんを世の中に出さない働きがチャンネル桜の水島です。顔を見てもドロのような顔をしています。チャンネル桜を創業のときに僕は見ていましたが、事務所の壁に十字架が映っていたのです。
チャンネル桜は、頭の毛をトグロに巻いた女性が出ていたのです。当初はマクヤの女性が出ていたのに、水島は「俺が9億円出してチャンネル桜をつくった」と言っているのです。ウソを言うものではありません。
それはともかくとして、自衛隊員は完全な武士になってきました。パリの戦勝記念日に自衛隊員が参加したのです。旭日旗を掲げたのです。旭日旗は帝国海軍の象徴です。戦闘時の旗です。それを堂々と掲げて、パリを皇軍したのです。
すると朝鮮人が驚いて震え上がったのです。朝鮮人は旭日旗を見ると震え上がってしまうのです。最近の自衛隊員の結婚式を見てください。カッコイイのです。海上自衛隊の制服を着て、みんな長剣を吊っています。サーベルのアーチを造り、花嫁と花婿が通るのです。そこまで意識が高まっているのです。
完全に自衛隊だという意識はありません。サーベルを持つともう武士なのです。写真のようにサーベルのアーチをつくっているのです。
写真撮影でも長剣を吊っています。しかし、もう一歩です。サーベルは指揮刀であり、刃がついているわけではありません。軍人は本物の刃のついた刀を持ってこそです。今のサーベルは刃が青銅です。青銅の刀にクロムメッキしているのは止めて、真剣にしなさい!
軍人の魂が青銅の剣ではならないのです。もう一歩です。やがてそうなるのであろうと思います。剣を見ると自衛隊の意識がすぐにわかります。昔、防衛大学で学生に短剣を吊ろうとしたら、学生の反対にあったのです。
志方さんの話を聞くとよくわかります。当時は町を歩くと左翼全盛なので「この税金ドロボウ!」と帽子をとられたりしたのです。それが短剣など指していたら、とてもではないれども町は歩けません。
民間人と自衛隊の差がありすぎて短剣を吊ることはできませんが、今ならいいのではないかと思います。むしろ、日本人はおしゃれだから短剣も下げると思います。軍人には剣を持たせなければダメです。しかも、本身(ほんみ)を持たせなければいけません。
昔の海軍の短剣は本身です。短刀を入れていた人もいますが、ちゃんと刃はついていたのです。剣と軍人、剣と武士道、日本人と剣は切って切り離せないのです。神宮徴古館にいって、玉纏御太刀(たままきのおんたち),を見てください。本当にすごいものです。
高木美保が見て唖然としていました。あんな美しい刀を下げた大王が来たら、庶民はひれ伏してしまいます。そのくらい凄い刀です。刀は武士の象徴です。刀は三種の神器にもありますが、刀は日本人の象徴です。
自衛隊はこのようにサーベルを吊るようになったので、今や自衛隊員ではありません。「今は武士である」、この自覚が目覚めてきているのは非常にうれしいことです。大変めでたいことです。もっと目覚めてもらいたいと思います。
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