金正男毒殺される! | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
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この事件には本当に驚きました。金正男さんは人のいい、どこにでもいるようなオジサンです。このような人が毒殺されるということは信じられません。ヤクザの親分が暗殺されても何とも思いませんが、これはどう見ても普通のオジサンです。顔も柔和でいつもニコニコ笑っていてよい人間です。

 このような人が暗殺されるなど信じられません。ボウズPさんも兄弟殺しについてネットで話をしています。「日本では兄弟殺しは常識だった」と言っていますが、この意味が違います。時は戦国時代です。伊達政宗にしても弟を殺しましたが、現代は戦国時代ではありません。現代で金正男のような柔和な人が殺されたと聞くと本当にビックリします。

 現代では毒殺や暗殺など政治の裏の世界の話ですから、庶民には見えないところでやっています。金正男が空港で殺されたニュースは、かなりショックを受けました。

 兄弟殺しの一つの例をあげると、源頼朝です。国道136号線を行くと「石橋」を通ります。そこに石橋山の合戦で源頼朝が挙兵をした場所があります。今は広場になっています。わずか数十名で「平家打倒!」の声をあげたのです。

 数十名の人間で「平家打倒」の声をあげて地元の地頭を襲ったのです。相手は何百名も家来がいるので勝てるわけがありません。石橋山の側は海岸ですから、負けると船で千葉県に逃げてしまったのです。千葉県は石橋山からすぐです。

 源頼朝は度胸のよい男です。天皇からの書状を自分でつくったのです。それを持って地元の地頭に乗り込んで「これを見ろ!」と言ってパッと開くのです。「天皇の書状である。平家を打倒せよ、総大将は源頼朝である」と書いてあるのです。

 それを見せたら「ハッハー」と皆がひざまずいてしまったのです。その無手勝流で兵隊もいないのに、一族を取り押さえて、房総半島を「我に従え」と言い、あっという間に軍隊をつくったのです。いい度胸をしています。

 伊豆に島流しにされたのですから、北条政子と穏やかな生活をしていれば誰にも殺されません。それでも立ち上がるところがすごいのです。天皇家の血筋は立ち上がるのです。

 承久の乱もそうです。天皇家は滅びることはないので、戦をやらなくてもよいのです。それでも天皇は「許さん!」と立ち上がるのです。立ち上がると自分が殺される可能性もでてきます。失敗したら間違いなく殺されるのです。それでも立ち上がるのは天皇家の血筋です。

 僕はそれに感心しています。竹田恒泰さんは、「中国と戦争になったらどうしますか?」と聞かれたときに、「私は戦いますよ!」とただちに答えたのです。「もちろん二等兵になって戦います!」と、自分の生死を考えないでスッと言えるところがすごいのです。

 源頼朝に木曽義仲、源義経が集まり、平家を滅ぼしてしまいました。すると兄の頼朝は、弟の義経に「鎌倉に入ってはいけない」と言うのです。天皇は義経に目をつけて検非違使の位を与えます。それを見て頼朝は嫉妬心に燃えて、「天皇が義経を利用して、俺を追い出すのではないか」と疑心暗鬼になったのです。頼朝は「義経を生かしてはおかんぞ!」と思い、義経を追い詰めてしまったのです。

 追い詰められた義経は平泉に逃げて藤原秀衡に助けられたのですが、頼朝は4年間にわたって「義経出て来い!」と手紙を送ったのです。義経は出ていけば殺されるのですから、出ていきません。頼朝は何回も手紙をだして、そのうち天皇の名前を使って手紙を出したのです。

それでも義経が出ていかないと10万人の軍勢で押しかけていき、追い詰められた義経は平泉で自害をしたのです。これが歴史に残っている事実です。

 そのように頼朝は義経を執拗に追い込んだのです。たった一人しかいない弟を追い込んで殺してしまったのです。金正男の事件を見ていて、「この話は似ているな」と思いました。

 鎌倉幕府ができてから晩年、頼朝は石橋山にきて泣いていたのです。天下は取ったけれども一人になってしまい、自分の子供も死んでしまい、身内は誰もいません。心情がよくわかります。一将功成りて万骨枯るというのです。誰もいなくなってしまったのです。権力者の末路は哀れです。

 池田大作もそうです。金正恩の末路もこれで決定です。金正恩は、もっと粛清をやるでしょう。一度やりだすと、粛清に終わりはありません。どんどんやるのです。

 あと残ったものは数になってしまいます。兄貴も殺した。親父も変な死に方です。列車の中で死んだのです。あれも注射されたのかもわかりません。真相は誰にもわかりません。

 権力者は一旦殺しの味を覚えると次から次へと殺すのです。民間の会社でも同じです。殺しの味を知らない頃は、クビにしないように調整していくのですが、クビにするということを覚えると簡単です。場合によっては仕掛け人を使って、事故にみせかけて殺してしまえばよいのです。

 そんなことを覚えた奴は次から次へと殺すのです。この殺しの味を覚えたのが毛沢東です。1億人殺したと言われています。スターリンは6千万人です。カンボジアのポル・ポトは人口が2千万人しかいないのに、300万人殺したと言われています。しかも子供に親を殺させたのです。ひどい連中です。

 日本ではこんなことはありません。子供に親を殺させるとか、住民を皆殺しにするなどありません。権力者の兄弟同士が殺し合うことはありますが、住民を殺すことはありません。

 北朝鮮は強制収容所に入れて、自国民を殺します。金正恩は不安に思うとすぐに殺してしまうのです。もう数の論理です。一人、二人死ぬのは関係ありません。「100人、200人、みんな殺してしまえ!」となり、人の命が羽毛よりも軽く思えてしまうのです。

 仏教では修羅界に入ると「身の丈八万由旬」という、とてつもなく大きくなってしまうのです。すると人の命が小さく見えるのです。自分の体は大きくなって、下を見るとゴミのような小さな人間が歩いています。「邪魔だ、踏みつぶせ!」「戦車でひき殺せ!」となってしまうのです。身の丈が八万由旬になってしまい、人の命はノミのように見えてしまい「やってしまえ!」と簡単に人殺しができるようになり、罪を重ねていくのです。

 人間は愚かです。権力者の末路はみなそうなのです。権力の仕事とは何かというと、人殺しです。殺しがあるところに権力が発生するのです。CIAの仕事をみな勘違いしています。CIAは情報機関ではありません。中央情報局と言う名前がありますが、情報など収集しても仕方ありません。CIAの一番大きな仕事は殺しです。これをみな知りません。

 アメリカ合衆国が道を進んでいくときに、邪魔者がいます。「あそこに岩がある」「あそこに家がある」というと、どかせるのがCIAの仕事です。アメリカという国が進むときに邪魔者がたくさんいるから、それを排除するのです。それは即ち殺人ということです。すると早いのです。いちいち「すいません。ここを通りたいので出てもらえませんか?」と言っていけば、何十年もかかります。そんなものは殺してしまう方が一番早いのです。「はい、いなくなりました。戦車が通れます」というように、どんどん殺していくのです。CIAの仕事は殺しです。

 日本においてはロコツなことができません。CIAはみな白人です。白人がそんなことをやれば目立ってしまいますから、ちゃんと下請けがいるのです。それがヤクザです。ヤクザはCIAに飼われているのです。だから潰れません。それは必要悪です。ヤクザを使って人殺しをやるのです。

仕事とは、殺しなのだとわかります。源義経が「平家打倒!」と言って何をやるのかといと、その手で人を殺しにいくのです。人殺しが「世の中に立つ」ということです。それで「平家打倒、ぶっ殺せ!」と人殺しが始まるのです。仕事を本当にやろうと思ったら殺しをやらないとダメです。

 あの金正男も殺されたように毒針でやられれば、アッという間に死んでしまいます。そんなことは嫌ですね。仕事をやっている人の影には必ず殺しがあります。この事件をみていればわかります。

 マスコミがやっていることも殺しです。マスコミが仕事をやるということは、ある人間の社会的な信用を失わせることです。社会から引き摺り下ろして二度と立てないようにするのです。これも一種の殺しです。そのように人が物事を成すとは、そのようなことだと覚えておかなければいけません。

 

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