浅草ぶらり旅 | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
ユニークな視点で書いています。

 僕はたまに浅草に行きます。「何がある」というわけでもないのですが、浅草は面白いところです。

 僕が一番好きな場所は、モツ煮込みのお店がずらりと並んでいる通りです。モツ煮込みのお店は、ほとんど朝鮮人がやっているお店です。焼き肉、モツ煮込み、ホッピーなど、浅草名物です。

 あのあたりに行くと、競馬の馬券場があり、馬券を買いながら新聞片手にホッピーを飲みながらモツ煮込みを食べるのが、なんともいえない定番の風景です。ここまでくると、常磐線の世界で、背広を着た人はいないのです。いるのは、労組者ばかりでポケットに競馬新聞を突っ込んで、ホッピーを飲み、モツ煮込みを食べているのです。彼らにとってはこれが唯一の楽しみなのです。

 僕は浅草の煮込みは食べません。見て「おいしそうだな」と思いますが、立ち寄る気はしません。人種が違うので眺めているだけです。

 靴は安くてよいものがあります。安い服はプラプラと並んでいますが、あまりかっこよくありません。靴屋はセンスのよい靴が置いてあります。僕は時々、浅草で靴を買います。浅草で買ったお気に入りの靴はサラマンダーの靴です。気に入っているので、あまりはかないようにしています。

 古着屋もあれば、いかがわしいお店もあるし、全体的に良い人が多いのです。変な人はあまりいません。喫茶店もすごく古風な喫茶店があるのです。今度行ってみるといいと思います。銀のお盆にコーヒーが2杯付きです。金の紙でつつんだコインの形をしたチョコレートもついています。800円と値段は高いのですが、雰囲気はとてもよいです。

 それから、甘い物は芋羊羹が多いのです。芋羊羹はあまり日持ちしませんが、そのようなものを売っています。

 雷門を通って仲見世通りを通っていくのですが、僕は絶対に浅草観音にお参りはしません。見に行くだけです。見にいくのはかまわないのです。見に行くのは、お参りするのとはわけが違います。

 仲見世通りではおせんべいや人形焼きなどを売っていますが、あまりおいしい食べ物はありません。ただし、蕎麦は気に入りました。雷門を出てまっすぐの通りを行ったところに、並木藪蕎麦というお店があり、ここは本当においしかったのです。

 「いつも行列ができている」とネットでは書いてありますが、たまたま行った日には行列はできていませんでした。「鴨南蛮が美味しい」と言うので、注文してみました。「これは、美味い!」と思いました。鴨肉の厚みが1センチくらいあるのです。それが3枚、鴨だんご、長ネギが入っていたのですが、最高に美味しかったです。

 やはり蕎麦屋は、蕎麦を食べさせるのですが、蕎麦のタレをつけて食べると味がわからないので、蕎麦だけを食べてみます。それで、美味いかまずいか判断できます。最初はタレをつけないで食べるのです。

 一度、皆さんも鴨南蛮を食べてみたらよいと思います。まず、日本一だと言っています。値段は、1800円と高いのですが、それだけの価値はあります。我々は鴨南蛮とざるそばを注文しました。そのような食べ方のほうがよいと、テレビで見たのです。

 蕎麦屋へ行くと、普通は一品しかとりませんが、何品も注文していくのです。最初にザル蕎麦を注文してみなで味見してから、鴨南蛮を食べたのです。最後に、ザル蕎麦を頼んで交互に食べていくのが“蕎麦の通”だと言っていました。

 それを真似してやってみましたが、なかなかよいのです。新しい蕎麦の食べ方を発見しました。

 浅草は刀屋などよく見に行ったのですが、昭和の香りが残っているのは、浅草しかないのではないでしょうか。浅草にはストリップや時代劇の芝居小屋もあります。婆さんが寄り集まって芝居小屋は大人気です。浅草でなければ通じないスターがいるのです。

 そこにビートたけしもいたのです。あの辺を歩くと「おお、たけちゃん!」と声がかかるのです。ビートたけしは昔、ストリップ劇場で芸をやっていたのです。非情に面白いところで、レトロな浅草ぶらり旅でした。


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