山本五十六 | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
ユニークな視点で書いています。

BSで山本五十六に関する番組をやっていました。それを見て感じたことがあります。戦争とはよく考えてみると、最終的には大将同士の戦争です。

 実際に戦争をするのは兵隊ですが、実際の勝敗は大将の胸の中にあるのです。山本五十六は元帥です。ところが、チェスター・ウィリアム・ニミッツという人がアメリカでは大将になるのです。ニミッツは、2階級特進していきなり大将になるのです。

 山本五十六は海軍兵学校の成績順に大将になるのです。この両者の戦いです。山本五十六の頭の中では「日米は海戦するべきではない。海戦した結果、日本はアメリカの物量に押されて日本は空襲される。最後は、日本中が火の海になる」と、友人に語っているのです。これが、日本の元帥です。

 アメリカは「日本には、絶対に勝つ!」と思っているのです。山本五十六は「負けるであろう」と思っている司令官同士がどのような結果になるのかというと、あのような結果になるのです。

 山本五十六は、司令官になってはいけない人間です。司令官になるということは、「絶対に勝つ!」と思っていなければならないのです。「どんな事をしても勝つ!」と思っている人間が司令官でないと、その戦争は負けるのです。

 ハワイのパールハーバーの攻撃も中途半端なのです。ガソリンタンクは攻撃していないのです。街の攻撃もしていません。まだ、一つ、ハワイを占領するという手もありました。アメリカの海軍はもうないのですから、ハワイを占領することもできたのです。

 ハワイを基地にすれば、米国本土を攻撃することもできたのです。アメリカの海軍は西と東に別れているのです。東はワシントンのある方で、西はニューヨークがある方です。だから、太平洋艦隊が全滅すれば、残るのは大西洋艦隊です。大西洋にある艦隊ですから、すぐにハワイまで来れないのです。こちらへ来るためには、パナマ運河を通ってこないと来れません。運河を攻撃してしまえば、運河は使えません。

 すると、南アフリカの喜望峰をまわってぐるっと回ってこない限りは、太平洋には来れないのです。そして、本土攻撃をバンバンやればアメリカは参ってしまったのです。立ち直る暇を与えないのです。

 喧嘩はそうなのです。ボクシングもそうです。相手に一発パンチを喰らわせて、クラクラっときている間にバンバンバンと打ち込むのです。それでアウトです。一撃喰らえば負けてしまうのです。

 この立ち上がりが大事です。喧嘩のやり方は、天才性がないとダメです。喧嘩には卑怯はないのです。僕が教わった喧嘩術があります。喧嘩になりそうだと思ったら、まず土下座して謝るのです。「すいません、勘弁してください」と、頭を地面につけて謝るのです。すると相手は図に乗ってケリを入れてくるのです。すると相手は片足になります。もう片足を引いてやると相手はひっくり返ってしまうのです。このような喧嘩術があるのです。

それから、顔面につばきをひっかけるのです。その時に目をつぶったり顔をふいたりするのでスキができるのです。その時にバンバンとパンチを入れるのです。喧嘩は、相手に立ち上がるスキを与えないのです。相手の体が崩れた時にバンバンとパンチを入れて攻撃するのです。

ボクシングのワンツースリーパンチもそういうことです。一発よけられると、二発目は軽くパンチが当たり、三発目で敵を倒すのです。

 喧嘩には、よいも悪いもないのです。勝たなければいけません。そのように考えた場合、僕が言ったようにやれば勝てたかもしれません。まず、ハワイを占領してしまうのです。ハワイには、たっぷり石油タンクがあったので、それを皆、頂いてしまうのです。ハワイの基地も頂いて、ハワイを日本軍の基地にして本土攻撃を行うのです。

すると、アメリカは立ち直ろうとして、色々な物を造ろうとしますが、造る暇を与えなければよいのです。「やりやがったな、航空機の増産だ!」などとやっていても間に合わないように攻撃すればよかったのです。それが名将というのです。

まだ、他に戦い方はあるかもしれません。日本軍は、第一次攻撃隊を出して、第二次攻撃隊を出すのですが、それは敵の航空母艦を探しに行くのです。それを「見つからないから、これで引き揚げよう」と言って帰ったのです。そんな馬鹿な指揮官はいません。それは、アメリカを恐れていると言えるのです。「本気になってアメリカを怒らせたら大変だ。この辺で引き揚げた方がよい」というのが、山本五十六の内面の弱さです。

これでは、戦争に負けます。アメリカは物量が豊富で「どんな事をやっても勝つ!」と思っているのです。海軍兵学校時代の成績に基づいて順繰りに大将を送り出すなどという、こんな馬鹿な人事はあり得ません。

ここで大事な教訓があるのです。学校での秀才はダメなのです。何故、ダメなのかというと、学校で習う事は過去のことなのです。「過去にこのような戦争があった」「過去にこのような学問があった」など、学校では過去の事を習うのです。そのような人が最高司令官になると、会社でもおなじですが、過去の事例ばかり気になるのです。「過去はこうだった」ところが、未来というものは、過去と関係なく出てくるのです。

すると、学校で習ったパターンに入らないのです。「こんなこと、学校で習っていない」と考えて、パニックになってしまうのです。海軍兵学校も、「アメリカとどう戦うのか?」など習っていません。

これは、始まってから考えることです。学校型の秀才、これは今でも同じですが、東大法学部を優秀な成績で卒業した奴は、確かに頭もよくて何でも知っているだろうけれども、知っていることは過去の事ばかりなのです。過去にとらわれてしまうのです。これが、官僚政治の実体です。それではダメなのです。

本当に自由に物を考えられる人は、高杉晋作です。日本でも成功した経営者も、本田総一郎は学歴なし、松下幸之助は学歴なし、大した学校を出ていないのです。

田中角栄もそうです。凄い発想ができたのは、小学校卒だからです。学校型の秀才ではないのです。西郷隆盛もそうです。東大に入れたかというと、入れるわけがありません。だからあのような豪傑が出てくるのです。

要するに、学校型の人間は小粒な人間をつくり、それを大将にするからダメなのです。一番上は、小粒な人間ではなくて、大物でなければいけません。その下に手足のように動く官僚がいれば、国家でも、会社でもうまくいくのです。

ところが、最近の政治家を見ていると、政治家も東大を出ている人間が多いのです。なっとらんのです。役人の発想にない自由な発想をもった大物が、ほとんどいません。皆、官僚上がりです。官僚上がりが日本の政治を悪くして、日本の未来を暗いものにしているのです。すでに我々はそのようなことを考えた場合に、秀才ではなくて天才が出てくることを期待するのです。天才によって歴史はつくられていくのです。

エジソンも小学校中退です。我々が明るい電気の下で暮らせるのもエジソンのおかげです。大学卒の連中は大勢いますが、そんなものをつくったためしがありません。アインシュタインも非常にレベルの低い大学を出ているのです。でも、大仕事をやっています。野口英世も小学校しか出ていません。ロクに学校に行っていないのです。

学校に行っていない人間も、このような教訓を胸において「学校に行っていないからこそ、俺は偉くなれるのだ!」と思って励めばよいと思います。


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朝堂院大覚 剣道と神道 2014 ・6・5


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