毎日暑いです。
(減反の転作作物)大豆の播種、現在進行中…一品種(4.3ha)おわりました。
後、一品種(3ha)残っていますが、今週前半は雨の予報が入り、後半に播種予定。
息子の運転するトラクター(の後ろに播種機が付いています)が戻ってくる間に、ついつい空を見上げてしまいます。
暑いのに、トンビは悠々と羽を広げて気流に任せて飛んでいます。
そこにカラスのスクランブル…発進です。
きっと近くの屋敷林の杉の木に巣があるんだろうな…
トンビは2,3回くるんくるんと舞いながらカラスをかわし、スーッと高く上がっていきます。
そうするとカラスはもう追ってはいきません。巣に戻っていきます。
毎日、毎月、毎年、よく見る光景です。
カラスってすごいんですよ、まるで料理人です。
捕まえたカエルを圃場でさばいてもっていくんです。
一度、何をしているんだと思って、飛び立った後に見に行ったら、さばいたもの(内臓の一部たぶん、腸)が残っていました。
トンビはスーッと来たと思ったら狙った何かをつかまえて飛んで行ってしまいます。
それぞれ、みんな生きるためにいただいているんですよね。
みんな一生懸命です。でも、私はネズミと蛇と蚊がとにかく苦手です。
よく農業をやっていると思います(笑)
多分こんな光景はずーっと前からあって、農業していた人たちはみんな見ていたんだろうなって思います。
環境は変わっても自然の営みや、生物の生きるための行動は変わっていないんだろうな…
もちろん変わっているものもたくさんあります。
でも、変えてはいけないものもたくさんあります。
だから、私たちは歴史を学んだのだと、生物や化学等を学んだのだと、今だから理解できます。
カラスやトンビ、カエルの意見は聞けないけれど、人間の道理ばかりを通すと何も作れなくなってしまいます。
どうして今の農業があるのか、この制度はどうやってできたのか、それを総合的に理解した上で改善をしないと、
民営化を急いだために、内部の改善をしないまま制度が変わってしまって、変える機会を失ったままの今の郵便事業の二の舞になるような気がします。
この20年間の生産者米価の推移を検証して下さい。
これは本当に大変だった農家の歴史です。
この間に農家は、県や市、農協と何とか収入を増やそうと色んな努力をしてきました。
それを昨年からの米の高騰と言う理由だけですべてが変わってしまう。
しかも犯人捜しから始まった備蓄米放出は、最後に生産者が苦しむだけです。
私たちは、一生懸命お米を作り、その対価で生活をしたいです。
作況指数を廃止するという映像を見ました。青天井で年配の農業者と会談している様子は、違和感そのものでした。
お願いします、廃止する前になぜ作況指数というものが出来たのか学んで下さい。
そして、県単位ではなく、地域単位で正確な指数を出してもらえると、農業者にとってとても必要なものだと思います。
大臣のためにあるのではありません。安い米を作るためにあるものでもありません。
良い米を多く収穫するためにどうしたら良いかを判断、考えるための作況指数です。
農業をするために必要なものを農業者から取り上げないで下さい。
本当に必要がないのであれば、もっとしっかり議論してからにして下さい。
急いては事を仕損じる…郵政民営化で学んではいないのでしょうか。