1)高血圧

 

医学部学生時代に

①血圧は加齢に従い高くなる(年齢+90)。

②高血圧は原因の明らかな二次性高血圧と原因不明の本態性高血圧がある。

③本態性高血圧は加齢、体質、生活習慣等が組み合わさり発症、

と習いました。

 

循環器内科医として中尾は高血圧の患者さんに日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインを参考にして「高血圧薬」の処方をしていましたが、

 

①   患者さんの一日尿中食塩排泄量を測定したことがなく、

②   減塩指導も徹底していませんでした。

③   高血圧薬を内服しても多くの患者さんが治療目標の血圧130/80mmHg以下になりませんでした。

 

2)無塩無糖

 

51歳から減塩を始めて次第に無塩無糖となり22年経ちます。無塩無糖で17年経過した5年前です。高血圧の勉強をし直すきっかけとなる出来事がありました。

 

それは鹿児島市民公開講座の福岡大学名誉教授荒川規矩男先生の講演「高血圧」で鹿児島大学医学部循環器内科教授大石充先生が中尾に「無塩生活17年」の追加発言の機会を与えて下さったことです。

 

その講演会で荒川先生が言われた「高血圧の原因療法は無塩食のみ」を初めて聞き衝撃を受けました。

 

荒川先生は中尾の無塩生活を聞き「日本に無塩食の人間がいるとは思わなかった」と驚かれました。

 

この出会いをきっかけに高血圧を深く知りたくなり、弟子入りを志願し鹿児島から福岡の荒川先生のご自宅に伺いました。

荒川先生から「中尾先生は無塩食だからRA系抑制剤は禁忌です」と言われすぐに理解できず2回目の衝撃を受けました。

 

荒川先生の言われた2つの言葉の意味を理解するために荒川先生から数多くの論文や総説を頂き、高血圧の勉強を始めました。

 

勉強した結果、本態性高血圧

①食塩が原因の食塩高血圧であること、

②ARBを内服しても血圧が130/80mmHg以下にならないこと、

を知りました。

 

3)高血圧専門外来

 

1年半前から食塩による高血圧を「食塩高血圧」と名付け「高血圧専門外来」を始めました。

 

①    降圧不十分な患者さんの二次性高血圧の検査を開始し、びっくりすることの連続です。医師となり47年経っていましたが、自分で診断したことのない原発性アルドステロン症や腎動脈狭窄症が見つかりました。

 

②    食塩高血圧の患者さんに鹿島友義先生から教わった「ユリンメートP」を用いて一日尿中食塩排泄量を測定し、

減塩指導を始めたところ、減塩を徹底する患者さんが増えてきて、高血圧薬なしになる患者さんが出てきました。減塩の効果に驚いています。この患者さん達は最初から減塩を徹底したら高血圧薬を飲まずに済んだのかも知れません。

 

70歳を過ぎましたが、やっと高血圧診療のスタートに立ちました。続けていこうと思います。

 

令和4年3月12日   中尾 正一郎

1)どのような経過で無塩無糖に?

51歳までは食べ物が偏らないように食材のバランス(肉・魚・野菜)に気をつけて食事をしていましたが、食塩については特に関心がありませんでした。特に塩っ辛い食事をしていたのでもなく、薄味の食事をしていたわけでもありません。

 

51歳の時、野菜を調味料なしで炒めて食べたところ、意外にも美味しく体がスーと落ち着いた感じがしました。このことがきっかけで調味料なしは体に優しいのではと考え、夫婦で調味料を減らす「減塩」の調理するようになりました。当時「無塩無糖」を目指したわけではありませんし、もちろん「無塩無糖」と言う世界も知りませんでした。

 

最初は蒸し料理が多く、味が薄いので少しポン酢をかけていましたが、次第にポン酢なしで食べられるようになりました。スキ焼きもそうです。次第に砂糖と醤油の使用量が減ってきました。

 

1,2年経過したある時、妻が「すき焼き用に準備していた砂糖・醤油が減っていないわ」と言うのです。いつの間にか砂糖と醤油を使わずに料理をしていたのです。砂糖・醤油なしの「すき焼き」になりました。友人が「それはすき焼きと言うの?」と言います。

 

2)なぜ「減塩」から「無塩」へ さらに「無塩無糖」へ到達したのか?

「減塩」を始めたのに「無塩」になったのは不思議でした。

今思えば、食事の中で一番塩辛い料理を止めていました。しばらくすると食べている料理の中で一番塩辛い料理がきつくなり止めました。またしばらくすると食べている料理の中で塩辛い料理がきつくなる、その繰り返しでいつの間にか薄味の料理だけになりました。外食で最後まで食べていたのは寿司でした。しかし寿司も胃にもたれるようになり食べれなくなりました。とうとう外食で食べれる料理がなくなりました。

 

ところが「無塩」になると「砂糖」がいつまでも舌に残りきつくなりました。次第に砂糖を避けるようになり、とうとう「無塩無糖」になりました。「減塩」で始めたのですが、「無塩無糖」になるとは想像も出来ないことでした。

 

なぜ私達夫婦が「無塩無糖」の世界に入ってしまったのか?と考えることがあります。

もし私が高血圧や糖尿病があり、病気を治そうと「減塩減糖」を始めたら、高血圧や糖尿病が改善した時点でそれ以上の「減塩減糖」はしないと思います。逆に「減塩減糖」をしても病気が改善しなければ「減塩減糖」を止めると思います。

 

「無塩無糖」を目標とし意識して取り組んだわけではないのに、未知の世界の「無塩無糖」に入りこんだのは体が自然と求めていたためかも知れません。

 

3)無塩無糖は?

①    私達夫婦は「食材を食べたい」のであって「調味料」を食べたいのではない」のです。

②    調味料を使わない無塩無糖の料理は全ての食材が「ハーモニーを奏でる」感じです。

③    塩に頼らなくなると食事を「食べる」から「味わう」という感覚になってきました。

④    無塩無糖の料理は使われた食材の色がそのままで明るく「綺麗」です。

⑤    料理の途中でお茶や水を飲まない

⑥    手間がかからない

⑦    お腹がもたれない

⑧    夜間頻尿がない

 

                          令和4年3月11日   中尾 正一郎

調味料や加工食品を使わない「無塩無糖」を始めて22年経ちましたが、

最初の17年間、友人にも患者さんにも発信していませんでした。

子供たちにも勧めていませんでした。

 

理由1: 未知の世界「無塩無糖」への「不安と戸惑い」

 

発信しなかった理由の一つが、「減塩」で始めたのに、

次第に予想もしていなかった未知の世界「無塩無糖」に入っていたのです。

 

中尾夫婦にとって「不安や戸惑い」がありました。

なぜ「無塩無糖」まで行きついてしまったのだろう?「無塩無糖」を続けて良いのか?

「無塩無糖」生活の情報が無いので不安でした。

 

すなわち

①   先輩医師が言うように無謀な人体実験ではないのか?

②    本当に体に良いのか悪いのか?

③    痩せてくるけど大丈夫なのか?

③    血液検査でNaが低下しないのか?

④    世間と異なる事をしているので他人がどう思うのか?

 

実際、医学部の同級生が「中尾は変わっている。極端なことをしているらしい。

付き合いにくい」と言っているよと友人から聞きました。

それに対して中尾も「そう思うだろうな」と思いました。

 

友人だけでなく、患者さんにも言えませんでした。

それは「中尾先生は変わっている」と思われることを心配したからです。

 

理由2: 生活に「困ること」が多い

 

①   加工食品が食べれない 

    うどん・ハム・蒲鉾・など塩味が強く食べれず、パンは「無塩無糖」で焼くことになった。

 

②   外食が出来ない。旅行が出来ない。ゴルフで昼食持参。

    大好きだったラーメン、中華料理・懐石料理食べれなくなり、とうとう寿司も諦めました。

 

③ 宴会・パーティーに参加しにくい

     参加料1万払って食べれるのはドレッシングなしのサラダと白ご飯。

 

④ 友達付き合いが減った。

 

「無塩無糖」は個人的には

①  血圧が下がった。

② 糖尿病にならなかった。

③ 胃がもたれない。

④ 夜間頻尿がない 

⑤ 薬を飲まずに済む 

など良いことも沢山ありましたが、

他人に発信するには「不安と戸惑い」が解決していない事、

「困ることが多い」などマイナス面が多く、友人にも患者さんにも「無塩無糖」を紹介していませんでした。

 

なぜ17年して「無塩無糖」を発信し始めたの?

 

「無塩無糖」17年目、今から5年前ですが、年賀状に書くネタに困り「無塩無糖17年経ちました」と書きました。

それを見たハーバード大学留学で一緒だった京都大学の松森昭先生が

「神戸市民公開講座と国立京都国際会館で無塩無糖を講演して下さい」と依頼があり講演しました。

それでもその後、積極的に発信することはありませんでした。

 

その半年後、福岡大学名誉教授の荒川規矩男先生の講演で

「高血圧の原因療法は無塩食のみ」を聞き、衝撃を受けました。

 

「無塩無糖」は高血圧の原因療法だと知り、

少しづつ(恐る恐るですが)「無塩無糖」を同僚医師や患者さんに発信するようになりました。

 

令和4年3月9日 中尾正一郎

無塩無糖無バターパン(中尾パン)

 

高血圧専門外来で患者さんに「減塩」を指導しています。

 

高血圧患者さんの減塩目標値は

 1)日本高血圧学会 6g/日未満

 2)欧州高血圧学会 5g/日未満

 3)WHO        5g/日未満

 4)米国心臓協会  3.8g/日未満 です。

 

パンには約1%の食塩が含まれています。

パン100gを食べると1g食塩を摂取することになります。

高血圧の方には、パンよりご飯を勧めています。

ご飯は食塩がゼロだからです。

 

しかし、パンが大好きでどうしてもパンを食べたいという方には、

無塩無糖無バターパン(中尾パン)を紹介しています。

***砂糖を使わないので糖尿病の方にも勧めています***

 

「無塩無糖」22年の中尾が食べているパンです。

 

パンの材料

   小麦粉500g  ドライイースト6g プレーンヨーグルト100g  

    牛乳300g  卵1個60g   (無塩ミックスナッツ100g)

 

中尾が使用しているパン焼き器: Panasonic SD-BMT2000(2斤用)

上蓋の左にナッツ用、右にドライイースト用

(1斤用や1.5斤用のパン焼き器もあります)

 

パン捏ね中 

焼き上がり

焼き立てパン

温かいうちに切って冷凍庫へ保存

いつでも好きな時に電子レンジで温め焼き立てパンと同じように味わえます。

    16切れ 1枚70g

 

それでは、一般の食パンと比べてみましょう。

 

         中尾パン          一般のパン

     無塩無糖無油脂パン    有塩有糖有油脂パン

 

    小麦粉   500g         小麦粉  500g

    イースト    6g         イースト    6g

    卵1個    60g          塩       9g         

    ヨーグルト 100g         砂糖     40g         

    牛乳     300g        脱脂粉乳  15g         

    (ナッツ   100g)        マーガリン 30g

    (時には人参、豆腐)       水      350g

 

一般のパンには、塩・砂糖・油脂が入っていますが、

中尾パンは、卵・ヨーグルト・牛乳が基本です。

 

中尾は「食材」を食べたいのであって「調味料」を食べたいのではないのです。

 

追加する物は基本的にはナッツを入れますが、

時々、レーズン・人参・豆腐・かぼちゃを入れてパンを焼きます。

 

皆様の好みのパンを作って「無塩無糖無バターパン」をお楽しみください。

 

令和4年2月25日

中尾 正一郎、純子     

              

 

 

 

 

 

       

 

 

 

 

かのやカンパチ

 

調味料を使わない加工食品も使わない無塩無糖の食生活が22年続いているが、

調味料を使用せず美味しく食べられる食材がいくつかある。

その一つが鹿児島県鹿屋市の「かのやカンパチ」である。

定期的に購入している。三通りの方法で食べている。

 

 

 

1)まず「刺身」で食べる。無塩無糖なので醤油を使わずそのまま食べるが時にワサビや柚子と食べる。醤油なしの方がカンパチの味が分かりやすい。

 

2)刺身のあとはオリーブ油で炒める。勿論醤油や他の調味料なしで炒めてそのまま食べる。調味料なしで食べると「かのやカンパチ」の味が舌に伝わりやすい。優しい上品な味である。

 

3)三つめは炊込み玄米ご飯である。軽くカンパチをオリーブ油で炒めて玄米で炊く。出汁や調味料を加えなくてもカンパチ自身のうま味が玄米に染みており味わい深い。

 

  

カンパチのオリーブオイル炒めと玄米炊込みご飯

 

  カンパチの玄米炊込みご飯とオリーブオイル炒めの食事は健康を気にしている方や高血圧や糖尿病の方にお勧めである。一度ご賞味いただくと「かのやカンパチ」の本来の味の良さと「無塩無糖」の体への優しさが実感できると思います。

 

かのやカンパチの特徴・おいしさのひみつについて

「鹿屋市漁業協同組合のホームページ」には

・・・・・・「かのやかんぱち」の故郷・鹿児島県鹿屋市古江町は錦江湾東岸に位置し、流れの速い黒潮が絶え間なく流れ込む、カンパチ養殖には最適な環境です。40m~110mという深い水深のミネラル豊富な海に“海のゆりかご”といわれるアマモ(海藻)藻場を育成し、健やかな環境のなかで元気なカンパチをはぐくんでいます。また、バラの花びらのエキス配合の餌により、バラに含まれるポリフェノール効果でより臭みが少ないヘルシーな身になっていて、年間を通じて品質が安定しています。」・・・・・と書いてある。