生きる力と手仕事

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こんにちは。



梅雨らしさがないまま真夏となりました。

まるでイントロがないままサビになってしまったようです。
それもかなりのヘビメタといった感じの暑さでしょうか?笑




さて、日本から3000キロ離れた中国貴州省三都村への2回目の訪問を終え先日帰ってきました。

ここは水族、布族、苗族など少数民族の自治区です。


ここにただの"編み物の先生"である私が技術指導に行き編み物を教え中国で一番貧しい地域の貧困脱出の力になれるかもしれない!という試みで通うことを決意して今回二回目の技術指導となります。

人と人との縁は初対面と二度目とは本当に大きく変わるものだと感じます。


初対面ではお互いのほとんどを信じていません。

やはり

「こいつ何もんだ!何しに来た?」

と思われているに違いないし、なんだかよそよそしかった前回とは違い2回目は

「お!こいつまた来た!こんな遠くまで!本気なのかも?」

と、お互い一歩前に歩み寄りまじまじ目を合わせることができた気がします。


言葉も通じませんし、習慣も違うのは当たり前です。そんな中お互い信じてみようかと努力を始められたような気がしました。


さて、手仕事が得意である彼女たちは全く何の問題もなく編み物をマスターしてしまいました。

そりゃそうですよね。笑笑




彼女たちは細かな臈纈染めを描いたり、刺繍も気が遠くなるほど精密な柄を刺します。

もう彼女たちの血の中に手仕事のセンスが脈々と入っているのかもしれません。


今回はお互い仕事だけではなくプライベートも共に過ごし、きちんと向かい合い、ビジネスの話もして生き方やお互いの夢を語ることもできました。


日本に帰って来てからも三都の夢を見ます。

それは想いは村に置いてきているからかもしれません。

だから。。。



また再来週行きます!笑笑






日本からみんなに編み物の道具セットを渡しました。そして道具を大切にすることは大切であることを話しました。





三都村の朝市です。ものすごいパワーです。生きる力が日本人とは違います。笑



日本に戻りこの不自然な静かさが不思議に思うようになりました。


文化が成熟するとこんなにも世の中が整理整頓され画一化された物や人だけでまとまってしまうのかもしれません。


さてさて、三度目の訪問は一体私になにを感じさせてくれるのでしょうか?

またお話ししますね。


私が少数民族にこだわる訳

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こんばんは。


只今夜中の2時です。

羽田国際空港のターミナルにいます。


これから上海、そしてそこから1500キロ離れた貴州省に向かいます。

前回4月でしたから2ヶ月でまたあの遠い距離を向かうのです。笑

今回は覚悟の旅です。

なんとかビジネスにつなげたい!

手仕事の得意な少数民族に編み物を教えて彼女たちが自分たちの手で貧困を脱出することができたら。。。

女性たちが出稼ぎに行くことなく子供と一緒に暮らせるようになったら。。。
それも自分の手で。。。


本気でそんなことを考えています。
そしてそこに向かっています。


手仕事は祈り



家族の健康や幸せを祈りながらの手仕事もあるけど、家族と共に暮らすために手仕事をすることも
祈りなんだと思うのです。



私の97歳まで現役で和裁の先生をしていた祖母が昔言いました。


女は自分の思い通りに生きられない、
家族のために諦めたり我慢したり、どうしても自分の思い通りには生きることはできないのよ。
それは明治生まれの私も昭和生まれのお前も同じだよ。

だから女は下を向いて手仕事をするんだ。
手仕事している間は自分だけの時間だからね。
家族を思い手仕事をするのが女の生きる道なんだ。だから女は強くて賢い。




今は平成だけどやはりこの言葉は私の今を作っています。


だから私は少数民族にこだわるのです。

彼女たちに私たちが忘れてしまった手仕事の基本があるから。


そんな私の強い想いを叶えるためにうちのスタッフは毎日何週間もかけて彼女たちの仕事となる糸をセットして彼女たちが分かりやすい製図をみんなで考えました。
一人一人道具も揃えてあげて仕事がしやすいように!

この思い必ず伝わるはずです。






では、行って来ます!

帰ったらまた報告しますね。


前回教えた私の大切な貴州の生徒たち。





手仕事を見たくて1500キロ③

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ゴールデンに入りましたね。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?


さて、前回からの続きです。


今回貴州省貴陽三都村での少数民族の人たちに向けたニット講習に参加してくれた人たちは8人。20代から60代と言ったところでしょうか?

なかなか彼女たちの年齢は私たちには推測しにくく落ち着いているようでもきっと私よりお若いのかもしれません。笑


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言葉はまったく通じません。もちろん通訳の方はいますがなかなか細かいところは人を通じては伝えられませんからとにかくやって見せるしかないと思っていました。

やってみて、やらせてみて、褒める。
とにかくその繰り返しをしょうと決めていました。

何度でも何度でも飽きるほど同じことを繰り返す覚悟で始めたのです。


ところが




彼女たち一回で覚えてしまうんです。
それもその意味さえ理解しているようで応用して見せてくれるのです。


どういうことかというと、ひとりの人が袖の減らし目を一回忘れてそのあと5センチ以上編み進んでしまったようでした。

目数が多いことに気がついて私を呼びました。



私は解いてやり直させるかどう考えました。

でも時間がありません。
滞在時間は3日です。


私は縦にその目を解いてかぎ針で直して見せました。

それをじーっとみていた彼女は

「ありがとうございます」

と言ってそのあとを続けていました。



しばらくしてその彼女の隣の人が彼女とどうやら同じ間違えをしたようで二人何かを話しています。

私を呼ぶだろうとしばらく静観していました。


すると何とさっき私が直した方法で隣の子の間違えを直し始めたではありませんか!


日本では絶対ありえない光景です。


なおも私はそのまま静観していると
二人の間で間違えを解決して私には何にも伝えて来ません。


私も気づかないふりをして直したところを見てみるとちゃんとできています。


私は彼女たちの理解力とチームワークに大変感心しました。


彼女たちの中にある手仕事というDNAが脈々と受け継がれているのです。


そして何より明るい彼女たち。

私の使う変な中国語を笑い真似をしてからかってくれます。笑

私は彼女たちにある言葉を使いました。


「メイウェンティ」

大丈夫!という意味です。


大丈夫?
大丈夫!

以外に

頑張って!
とか
いいよ!

なんて意味までその一言で表現したのです。


言葉が通じないからこそ伝わることもある。笑笑


私はとても大きな体験をしたようです。



3日間の講習を終えようとした頃みんなは

「帰らないで!」

とか

「飛行機明日にしなよ!」

なんて嬉しい言葉が聞こえて来ました。

中にはこっそり


「先生のカバン隠しちゃおうか!」

などと話しているようでなんだか可愛くて
胸にグッと来てしまいました。



貴州省貴陽三都村での初めての日本人の編み物の先生になれたこと。
そして私の技術を伝えられたことはとても
光栄であり必ず次に繋げたいと強く思いました。



手仕事は女性を助けます。

経済的にも、精神的にも。


そうです!


手仕事は女性の祈り

なのです。



私はいつもそう信じています。

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