自分が円形脱毛症になってみてわかったことがいろいろあります。

 

まず、本当に知らない間に始まっていること。最初に見つかったときは微妙なショックを受けました。ストレスが良くないと言われているので、そして最初は小さいので、できるだけ気にしないように、気にしないようにと自分に言い聞かせました。

 

そして何の疾患についてもそうですが、自分が発症しても緊急性を要しない場合は、まず経過観察を行います。

 

それはまさに治療効果を検証するためです。

 

いろんな疾患があり、自然に治るものもあります。そうするとすぐに治療を開始して治ると、それが放っておいても治るものだったのか、治療しなければ治らなかったものなのか判別できないからです。

 

まず気がついてから2週間放置しました。そうすると脱毛部が徐々に大きくなりました。最初十円玉くらいの大きさが五百円玉より大きくなりました。ここから様々な治療を一つづつ試してみました。

 

まずは星状神経節へのレーザー照射。これは病院などでも用いられている方法で、免疫能に影響をおよぼすと言われています。それを1ヶ月間行いました。次に接触鍼という方法を用いました。受療中の方はおわかりですが「カシャカシャ」という刺さらない鍼です。局部の血液循環を改善します。これも1ヶ月間行いました。この2つの方法を一つづつ1ヶ月間ずつ計2ヶ月間行ったのですが、治るどころか脱毛部は更に大きくなり数も5ヶ所にまで増えました。もはやどうにも隠すことができない状態です。

 

この頃より、自分の後ろ(一番大きな脱毛部は後頭部)に人が立つことに恐怖を感じ始めました。一番の恐怖は、下りのエスカレータです。別に見られたからってどうってことは無いはずなのに、気にするまいと思っても、もはや無理でした。深刻な脱毛症の方を何十人と治療してきて、その方々のストレスの大きさを想像することが出来ました。

 

「このままではマジヤバイ」

 

ようやく患者様に通常行っている治療プログラムを始めたところ、1ヶ月を経過した頃から目に見えて改善し始めました。徐々に発毛が始まり、約2ヶ月余で小さいものはわかりにくくなり、最も大きな脱毛部も明らかに改善軌道に乗りました。

 

この「徐々に大きくなる」「数が増える」という状態と「改善が始まる」という状態の、心理的なストレスの差は計り知れないものがあります。

 

そしてなってみてわかったこと。

 

悪化しているときは、自分で自覚できたこと。皮膚の下、浅いところで何か微妙な「さわさわ」とした感覚がしばしば起こるのです。本当に不思議な皮膚感覚でした。

 

そして改善傾向に入ると、明らかに「痒い」のです。頭をボリボリと掻きたくなる痒さです。

 

脱毛歴の長い患者さんとその話をすると、その方も「治るときは痒くなる」と仰っていました。

 

経過写真は

http://hari-9.com/alopecia/

を御覧下さい。

 

過去にいろんな疾患にかかりました。長引いたものとして

 

難聴

 

膝外側顆炎

 

頚椎症性神経根症

 

両側腱板炎(肩関節が動かなくなる)

 

そして今回の脱毛症。

 

年相応にいろんなものがやってきます。

 

鍼灸師になる前には過敏性腸症候群でも苦しみました。

 

一つ一つの経験が、本当に治療に役立っています。

 

次は何がやってくるのでしょう?笑