最近、世間では誰の為に物事を考え、物事を進めるのかが問われています!。少しでも自分の利害から離れた立場の人の為に考える余裕を持つことが大切であります。

 先日、体調を崩して来院された患者さんが、いつになく元気がないので何かありましたかと、聞いてみたところ?今日は病院の帰りで、診察時にベーチェット病(膠原病)ではないかと言われたそうで、そのためにショックで気分が落ち込んでいたそうです。少しでも病因を明らかにしようとすることは解りますが、患者さんが悩み元気が無くなっては元も子もありません。

 そこで、ベーチェット病は血液(HLA:リンパ球抗原)を参考に診断しますが、比較的若い時に発症することが殆どで、少しずつ良くなってきてる現在の状態からも、年齢が50歳を過ぎているので悪化する可能性は稀で、出来るだけ心配せずに治る病気だと捉えて、安心することが良くなる早道であることを説明しました。

 膠原病とは、皮膚や関節、血管などが炎症を起こす免疫系の病気の総称で、代表的なものには、関節リウマチ・全身性エリテマトーデス(SLE)・全身性強皮症などがあります。

 このように膠原病は免疫系の病気であり、前述のようにストレスが病気を悪化させてしまう恐れさえ否定できません?。また、患者の病気に対する受け止め方を考えた上で、病状・病因を伝えることに配慮することを注意したいものです。

 お陰で昨日、患者さんは以前に比べて、元気に来院されましたので安心しました!。