今週のパリは気温が35度くらいまで上がる日もあるようで、暑い1週間となりそうです。
基本的にパリの一般家庭にはエアコンはないので、自分たちで窓の開閉で上手く室温を調整します。
今週はちょっと厳しいかもしれませんが、基本的には日中は暑くても、朝晩はひんやりとしているので・・
その間に上手く冷たい空気を室内にため込むというわけです。
さて・・・6月は様々なイベントがあります。
もう私たちも10年ほど前から参加している6月恒例のイベント!!
友人たちも我が家に集合して、大型タクシーで出発!!
イスやテーブルも忘れないように!!
まずは各グループの集合場所へ。そこからぞろぞろと移動を始めます。
この時点で20時半。
イスやテーブル、み〜〜んな大荷物を持って、最終目的地まで歩きます。
道行く人たちが写真を撮ったり、びっくりしたりしています。
通り過ぎる車の窓を開けて「何があるのですか?どこへ行くのですか?」と聞いてくる人も。
目の前にあわられたのはパリ5区にある“パンテオン”“
ここが今夜のディナー会場!!
パンテオン前の広場に着くと、場所の割り当てに従って急いでテーブルを広げ、椅子を並べます。
私たちのグループは18人ほど。沢山の種類のチーズと大きなパンを持ってきた仲間!!
ワイン、シャンパンがところせましと並べられます。
最初の写真のタクシーのトランクの中のスーツケースには友人はワインをいっぱいに詰めてきました(笑)
どうりで異常な重さだった・・・
21時にはディナースタート!!
これは“ホワイト ディナー”と呼ばれるもの。
全く個人的なイベントだったのですが、今では規模が大きくなってしまい・・
2年前の時点では参加者が10000人超えてしまったことも。
昨年から、2つのグループに分かれて開催されるようになりました。
白いナプキンを振って・・・スタート!!
みんながパンテオンに着くころには、ポリスも出動していました。
私たちのいる広場の横は車も通るため、交通規制をしてくれています。またもちろん、大勢の人が集まっているため、安全の確保も重要です。
こんな風に警察がいますが・・・
じつはこのイベントは全く許可なく、こうした公共の場所でいきなりディナーを始めてしまうというもの。
ディナー中に消防車や警察車両が通ることがこれまでもよくありましたが、そのたびにみんなでナプキンを振ったり、大歓声で迎えたり。
凱旋門でこのディナーをしたときには、通りかかった消防車の隊員たちが箱乗りをして、凱旋門の周りのロータリーを何周もしてくれました。
それをまた私たちは大歓声で盛り上げる・・・
という感じ。
ディナー途中で、なんと私たちの友人でもあるこのディナーの主催者と5区の区長さんが窓から顔をだした!!
パンテオンの横には5区の区庁舎があります。
フランスとユーロの旗。
いつの間にか、みんながフランス国歌を斉唱していました。
パンテオンの空もずいぶん暗くなってきましたね。22時半くらいかな?
各テーブル趣向を凝らしていて、お花や大きなろうそくで華やかに飾り付けているグループも。
もう興奮は最高潮!!しかも私たちのテーブルの横あたりで止まって演奏をするので、
どわ〜〜〜〜っと人が集まってきて・・・
さらに狭い中で、みんな踊り出した!!
しかし一体だれが彼らを呼んだのかはいまだに不明。
でも若い人たちのグループで本当に素敵だった。
パンテオンの空も完全に暗くなりました。
夜11時。恒例の花火!!
参加者全員が花火を持って!!
しかし・・
私は結構この時間がこわい。だってみんなすでに酔っぱらっているし、人も多いのに・・
花火を「うお〜〜〜〜!!」とか言ってブンブン振り回している人とかもいるのです・・・
でもきらきらとして、きれい・・・
夜中12時、お開きです。
ホワイトディナーは大人のためのイベントという感じでしょうか?
詳細は以前、朝日新聞のコラムやセゾン ド エリコでもかいているのでご興味のある方はご覧くださいませ。
説明をすると長くなってしまうので・・。(すみません)
ドレスコードは全身白。
ディナー会場は直前まで知らされないのです。テーブル、いす、お皿、グラス、カトラリー、ワイン、シャンパン、前菜、メイン、デザート・・・
ぜ〜〜んぶ自分たちで用意をしていきます。
グラスなどもプラスティックはNG.ちゃんと足つきのグラスを用意します。
荷物が多いので、我が家もですが多くの参加者が買い物カートに荷物を詰めて持ってきます。
集合場所からディナーの場所まで歩いて移動をしなければならいですし。
勿論、ごみ袋も忘れずに。
街中のポイ捨てや犬の糞の始末をしない人もいるパリですが・・・
このイベントでは、何事もなかったかのようにきれいにして帰る・・というのがルール。
パリの歴史的な場所や観光名所で行われるので、お祭り騒ぎをするけれども、きちんと片付けます。
友達の友達・・
という感じで広がっていったイベントなので、参加費などもなく、また友人たちのつながりでしか参加できないイベント。
許可なく、歴史的建造物の前でいきなりテーブル並べてディナーをしてしまうなんて・・・
そして様々な危険がある中であっても、いつもと変わらずにイベントが開催され、
(さすがに今年は中止になると思っていました)
いつもと変わらずに多くの人が参加して・・・
たくましさを感じます。
東京だったら・・
東京タワーの下とか、日比谷公園とかで開催?無理ですよね・・・
そろそろ日本行きの準備をしなくては!!
それではよい1週間を!!