東京で番組の打ち合わせがあり、終わった後、お仕事でお世話になっている方がサ

ラッと1冊の本を渡してくださいました。

「江里子さん、パリへ戻る機内ででも読んでください。」

サラッと渡されたけど、パッと見たら衝撃的なタイトル。

“君の膵臓をたべたい”ホラー本かと思ってしまうタイトルだけど、私は父を膵臓が

んで亡くしているのでなんだかキュッと胃のあたりに痛みが走った。

この日は子供たちが寝た後も片付けや翌日の準備、メールの返信に追われ気づいたら

夜中の2時になっていました。

「あ、もう寝なきゃ!!」と思ったのに、ふっとテーブルに置いてあったこの本が目

に入ってしまった。ちょっとだけなら・・・そう思って読み始めた途端・・・「う

わ、まずい・・・このままじゃ、空が明るくなるまで眠れなくなってしまう・・」

止めたくないほど、一気に本の中に引き込まれてしまったけど、ここでやめなかった

ら本当に眠れなくなる!!と勢いよく本を閉じた。


その本をパリに戻ってから読んだのですが・・・もう大変なことになってしまっ

た・・・。

著者の住野よるさんのデビュー作なんですって。

高校生の二人のやりとりがぷっと吹き出してしまうほど明るくて、テンポよく、素

敵!!

本当に素敵・・・

こんな風に思える人と出会うことは簡単ではない。

子供たちのお迎え前、グラタンの準備をしながら読んでいたのですが、タオルでグッ

と涙を拭いてから大急ぎでお迎えに行きました。

数日経った今でも心が悲しくて、しんどくて、温かい。

本は好きだけれども、ついつい本屋さんで手に取ってしまう本は決まった感じになっ

てしまう。

こうして誰かからいただいたり、おすすめしてもらった本で新たな出会いがあ

り・・・

とっても嬉しいのです。


パリは快晴続き!!

運転中に撮った写真なのですが、空の青さやパリの美しさが伝わりますでしょうか?







こちらは・・・我が家の男性陣が自転車で移動中。女性陣は車!!



いただいていたコメントを読みました。

熊本の方からもいただいていて・・・ありがとうございました。

友人、知人がお手伝いに行っていました。

マッサージをしに行った知人は、「あなたが疲れたでしょう?」と言って避難されて

いる方から逆に心配をされてしまったと、そのやさしさに感動していました。

実はパリに戻ってきて驚いたことがあります。

日本が大好きな人たちが多く、地震の話になるのですが・・・

だれもが大きな被害もなくもう落ち着いていると思っているのです。

「いえいえ、大小含めまだまだ余震があり、家屋の倒壊など被害がとどまることな

く、避難生活も長引き・・・この連休中には多くの方がボランティアで九州に向かっ

たのですよ。」

今後、いつかは東京にも起こるであろう大きな地震のことについての報道はあって

も、現時点で起こっていることについてはあまり報道されていない・・・。


報道というのは難しく、大切で、とても大きな影響のあるもの。

世界では次から次へと様々なことが起きていて、人々が知りたい情報もものすごい速

さで変化をしていきます。

こんなに科学や技術が進歩をしているのに、いつかは車の運転だって寝ていてもでき

るようになるかもしれないのに・・・

自然災害だけは事前に防げないのがもどかしい。


そんなことを思う毎日です。