先日もまた再放送されましたが

本日は夜中にNHK総合でオンエアされる

NHK「T44 T54 ~パラアスリート 私の視点~」という番組のことを書こうと思います。

 

 

 

このお話をいただいたのは5月後半。

リリースツアー真っ只中でした。

 

「Nakamura、NHKさんからこんなお話もらったけど挑戦してみるか?」

ってお話もらいました。

 

 

パラリンピックにも出場されている右足が義足の美しい幅跳びの中西選手に

会ったり練習を見せてもらったり、話してみて

私の視点で一曲作り、それを番組内で公開するということでした。

 

 

ものすごく繊細なテーマになるなと思ったけれど

断る理由なんてなかったです。

 

 

誰かが この繊細なテーマにおいて

私の名前を挙げてくれた人がいるんだと思ったら

頑張りたいと思いました。

 

 

 

そして6/1 リキッドルームのワンマンライブが終わった次の日から

頭をこの中西選手に切り替えました。

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まずは中西選手のことを綴った

金子達仁さんの「ラスト・ワン」を一気に読みました。

 

 

そして

彼女のブログを全部読みました。

https://ameblo.jp/n-maya/

 

 

パラリンピックのことも調べたり

動画を見たりして

頭はもう中西選手でいっぱいになりました。

 

 

 

そして

6/5

彼女の出身地大分県へ。

 

その日のブログstar

http://ameblo.jp/nakamura-emi/entry-12281137664.html

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初めて来た大分は カワムラプロデューサーが生まれた場所でもあり

私を応援してくださるご親戚もいる場所だったので

こうやってこれてすごく嬉しかったです。

 

 

そして次の日の6/6

彼女の練習を朝から見せて頂き

私がインタビューをさせて頂く日がやってきました。

 

 

行く途中

カワムラさんが小さいころ遊んでいたというおおいた川も発見

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そのすぐ近くにある大分市営陸上競技場へ

ここも

河村家には思い出のある場所と聞いていたので

まさかここに来るなんてびっくりしました。

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大雨が予想されていたのですが

なんと

またもや晴れ男うっちー大活躍。

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練習する中西選手と会うことができました。

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緊張する私に

「スタッフさん、やっぱりおしゃれやー!!!」とか

「今はこんな練習をしているんです!」とか

義足も近くで見せてくれて

「こうやって外すんですよ!」とか

なんでも教えてくれたし

見せてくれたし

触れさせてくれた。

 

そして幅跳びの練習へ

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歩幅を合わすトレーニングだったりとまた繊細なトレーニング

 

 

でも

「これだ!!!!」

という瞬間も見れた。

 

 

 

あの本で色々想像してた姿が目の前にいる中西選手と一致する部分は

想像と違う部分もあったり

目が離せなかった。

 

 

そのあと中西選手のチームと

NHKのスタッフさんとみんなで食事をした。

 

その時も 完全にムードメーカーで

みんなを大笑いさせてくれる。

 

なんでも口にしちゃうし

もう とにかく大笑い。

 

 

 

会って4時間

「義足」ということを「気にしていた」自分がいなくなっていた。

 

 

スタッフとも言ってたんですが

うちのスタッフも「左利き」が多いのですが

左利きの方と食事するときに場所を考えたりするのと同じような感覚だった。

座りやすい位置に。

それくらいだった。

 

「義足」という もちろんご本人にしかわからない気持ちは絶対なんですが

それでも

変に大きな壁を感じていた自分が

「義足」が「左利き」と同じ感覚になるくらい

彼女は素敵で、可愛くて、面白くて、かっこよかった。

そして多分そういう壁をなくせるのも彼女の凄さ。

 

 

そのあと

インタビュー。

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この私が中西選手にインタビューするなんて。

インタビューってそもそもやったこともないし

私のMCの威力を知っている人はわかると思いますが

とんでも無いことなのです。

 

なのでノートいっぱいに

聞くこととか書いてきたけど

 

全く上手に進めることはできませんでした。

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もう 本・インタビュー・ブログで色々は知ることできていたので

インタビューでは違う部分も聞きたいと思っていたのですが

初対面で 記者でもない 誰だかもわからんSSWの私が

聞きまくるのは失礼かと思って

自分の話を捨て行けば色々話をしてもらえるかなと思って

やってたけど

多分そんなのもいりませんでした。

 

彼女はちゃんと なんでも話してくれる状態で来てくれたいたんだろうなと

今はわかります。

 

答えがまた衝撃で、それを私の頭に入れることで精一杯で

次に何質問したらいいのかわからなくなってしまったり

本当に

途中 誰か インタビュー変わってくれ と思うくらい
私には向いてなかったですが
でも 彼女から出て来た言葉は
どれもこれもすごかった。
 
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とにかく面白くて
そんまんまでいてくれる彼女に会って
そしてインタビューで聴いた言葉は
私の人生観を変えました。
 
 
その日は大分に私だけ残らせていただいたので
大分を堪能しました。
(この別府駅のピカピカおじさんの銅像からヒントをもらってできた部分の歌詞があります)
その日のブログstar

http://ameblo.jp/nakamura-emi/entry-12281453087.html

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そして次の日大分から東京に帰る日も会えた皆様。

このお店の方も中西選手のことや番組のことを大分の皆様へ拡散してくださいました。

心からありがとうございます!

その日のブログstar

http://ameblo.jp/nakamura-emi/entry-12281750828.html

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そして

そのあとは 駒沢公園で行われた「日本パラ陸上競技選手権大会」に行かせていただきました。

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無料で入れて観れるのです。

こういうのがあることも全然知りませんでした。

 

 

このパラスポーツというものは

障害によってものすごく細かく分かれているのです。

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パラスポーツとは

障害の種類や程度によって細かく分かれているのです。

 

番組の題名にもなっている

T44というのは

中西選手のクラス分けのことです。

 

T→(トラック競技)

4→(障がいの種類)

1は視覚障がい, 2は知的障がい, 3は脳性麻痺, 4は切断機能障がい, 5は車椅子

6は聴覚障がい

4→(障がいの程度)

0から9まであり、数字が小さいほど程度は重くなる

 

 

詳しくこちらが見やすいかもしれません

http://www.asahi.com/special/challenged/athletics/classification/

 

 

 

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脳性麻痺の方がトラックを走り続ける姿

視覚障がいの方は見える方と二人で紐で手を繋げて走る姿

そして目の前で日本新記録が何回も出たり

 

クラス分けも細かく

わかりづらい部分もあるけれど

でも

それくらいそれぞれ障がいには一人ずつの個性があります。

例えば切断部位が同じくらいの障がいだったとしても

神経の繋ぐ手術だったりやはり人それぞれ状態が違うから

やはり障がい自体にもそれぞれの個性がある。

だから その「限界の記録」を知ってる人は誰もいなくて

その選手次第でいくらでも上へ上へ行けるのかもしれない。

だからこそ出せる記録は果てしなく可能性があること。

そういうことも中西選手から教わりました。

 

 

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競技用の車いすにも乗せていただいたり

体の一部に 義足・車いすを 自分の体に一体化させるわけですから

とにかく 計り知れない努力やお金がかかるものです。

 

当たり前になればいいなと思いました。

「あ。今日パラ競技の試合やってるよ、見にいこーぜー」

くらいになるには

当たり前のものになるためには

たくさんの情報が普通の生活にも入ってくるくらい

「障がい」と言われるものを当たり前にできる人間がいないと。

 

 

もしこの日本の8割が「障がい」を持っている人で

2割が「健常者」と言われる人だったら

「健常者」が生活しにくい部分がたくさんあったかもしれない。

障がいを持った方が生活しやすい便利なもので溢れていたら

世界は当たり前に違うのに

 

今は 健常者中心に便利なもので 溢れています。

だから どうしろじゃないけど

当たり前に 障がい というものが日本人に入っていけば

変わってくる気がします

 

これだけ「禁煙禁煙」言ってたら

日本は変わったから。

 

そんなことを

毎日のように考えていました。

 

 

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曲はもう完成させなくちゃいけない

中西選手に会えたのはたった1回

出会ってまだ1週間

一気に色々な感情が出てきたものを

でもまだ何一つ行動もできていないものを

どうやって1曲にまとめたらいいのだろうと

悩んだけれど

 

「この人に 応援歌を私が書くなんて とんでもねぇ」

ってことだけははっきりしていました。

 

そして

できた曲は やはり 事の発端が いつもの「私」じゃないから

歌詞がものすごく難して

 

今回この中西選手との動きにずっとついててくれた たけしマネージャーと

今回は全く関わらなかった カワムラプロデューサー

 

このお二人の違う目線から

歌詞もたくさん指摘をもらって

 

毎日 毎日 修正修正

何度も 何度も

歌い直して 書き直して  修正して

 

私は 今回 一人で 一発で その最高潮に持っていくことは

残念ながらできませんでした。

 

二人からの色々な視点がなかったらこの曲はできませんでした。

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そして

河村さんのアレンジが完成して

一気にレコーディング

 

その日のことはこちらのブログにstar

http://ameblo.jp/nakamura-emi/entry-12288690731.html

 

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やはり

歌入れもすごく難しかったのですが

 

レコーディングにもずっと参加してくれたいたNHKの皆様が

中西選手のこの写真を見せてくださったり

 

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とんでもない高さで跳ぶ中西選手の写真を印刷してくれて

この写真を横に歌ったら

なんというか 感情が高ぶってくれるというか

泣きそうで大変でした。

 

そしてこの言葉たちを

音の世界で生き物にしてくれた

カワムラさんと エンジニアの兼重さん。

 

本当に本当にありがとうございました。

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そして

題名が 本当に難してくて

珍しく ずっと決まらなかったのです。

 

 

そしたら

河村さんが すごい案をくれました。

「N」は?って

 

中西のN

NakamuraのN

NIPPONのN

そして 中西選手が跳んだ時の形がNみいたいだからって。

 

 

もう 全員一致で それだ!となりました。

 

このことを考えすぎて 頭が固まっている私には

浮かびませんでした。

 

 

本当に感謝しています。

 

 

私は仕事で「障がい」と言われる方にも関わってきたし

すぐ近くにもいます。

 

だから

関わりがある方ですが

 

それでも曲にするのは避けてきました。

 

 

健常者と呼ばれて生きている私たちの

「障がい」というなんだか 壁にしたいわけじゃないけど

簡単に踏み込んじゃいけないと思ってしまっていた壁は

 

もう 無くそうと思いました。

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中西選手がいてできた曲。

障がいの競技を見てできた曲。

私たち健常者の生活があってできた曲。

このチャンスをくれたNHKさんがいたからできた曲。

スタッフみんなが支えてくれたからできた曲。

 

 

私が作ったんだけど

でも

私じゃないです。

 

 

そしてこの番組のオンエア後

世界パラ陸上選手権で

中西選手が銅メダルを獲得しました!!!!!!

https://jaafd.org/未分類/20170716-1-2

 

この方は・・・

 

本当に本当にすごい。

 

とんでもない人です。

ぜひ本をよんでみてください。

ぜひ 彼女の言葉や 彼女の跳ぶ姿を見て見てください。

 

中西選手、本当に本当におめでとうございます。

 

 

 

 

2020年 東京オリンピックに向けて

日本は準備していますが

パラリンピックというものに対して

どう見たらいいかわからなかったり

生活とか大変なんだろうなぁ

と当たり前のことを思ったり

そういう 「?」 とか 「複雑な気持ち 」とかが沢山生まれれば

「知らない」よりいいなと思います。

 

 

応援してくれているお客様がつけていた

「ヘルプマーク」

私は恥ずかしながら知りませんでした。

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一見 普通に変わらず健康で元気な方に見えても

人工関節・内部障害・知的障害、など抱えている方がいます。

また妊娠初期の方だったりがつけているのです。

 

このマークをカバンにつけている方を電車等で立っていたりしたら

声をかけるなりできることもあるのかなと思います。

 

 

 

自分がそうならないと その気持ちになれないのは当たり前です。

 

今日これから私が事故にあって 下半身不随になったら

自分がもし出産することがあって その赤ちゃんが障がい者だったら

 

その時 国の対応や 人の対応に 健常者の対応に

初めて気付くんだと思います。


新宿駅の信号で点字ブロックにみんなのって待つから

盲目のおじいさんは点字ブロックを見失って 困っていました。

私は当たり前に 点字ブロックの上に自転車を置いていた自分に引きました。

 

でもそれくらい「障がい」を特別視するんじゃなくて

健常者の日常に「障がいを当たり前」にするにはどうすのかって言ったら

会社の人とのみかいすると仲良くなるように

触れ合うしかない気がします。

 

「障がい」が 黒とか青とか暗いイメージじゃなくて

当たり前に明るい色になるように。

 

 

自分も動けることは動こうと思います。

 

 

そして

本日 この中西選手との対談の番組が

再放送で NHK総合で観ることができます。

 

今まではBSだったので見れなかった方が多いかと思いますが

遅い時間ではありますが

素晴らしい方です、ぜひ 「N」の曲とともに見ていただけたら。

 

 

7/18(火)NHK総合 25:55〜26:45

「T44 T54 ~パラアスリート 私の視点~」

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N            NakamuraEmi

 

あなたの応援歌を書くことになると思って 飛行機乗って会いに行ったら

あなたの応援歌を書くつもりだったなんて 百万年早いことがすぐわかった

 

綺麗なネイルに負けないくらい 綺麗な柄の右足を持ち

凛々しい顔で走り抜けたと思ったら

ベールに包まれているようなことも  どんどんひっぺがして

太陽みたいに笑う人でした

 

「不謹慎かな わきまえなきゃ 傷つけてしまう 助けてあげよう」

距離もわからず 近づきもせず 

点字ブロックに平気で立ち 会話 階段  買い物の不便

自分がそうならないと考えもしない日常

 

私の体は自由がきくから 当たり前に 生きてきたけど

あなたの体は不自由もあるから 生きることを 考え続けた

 

あなたが跳べば見える生き様  あなたが笑えばうつる笑顔

飛行機で日本中ばら撒いたら 見たことない花が咲くだろう

男と女分かり合えるのは 手を繋いでそばにいるから

母と子が分かり合えるのは 毎日「いただきます」いうから

障がい 健常 区別 差別  話さなくっちゃわからない

親切 正義 同情 自己満足   触れ合わないとわからない

盲目の若者とおばあさん  残り1席はどちらに譲る?

日本は迷うかもしれない

今日だって新たな命が 大事に大事に生まれてくる

私達どんな日本を用意できる?

 

あなたの応援歌を書くつもりだったなんて 百万年早いことがすぐわかった